2017年04月30日

右のポッケの夢を握りしめて、生きるのです

'17年4月30日(日)    
[美空ひばり] ブログ村キーワード

母を亡くした靴磨きの
少女を13歳の美空ひばり
さんが演じた。
1950年(昭和25年)に
封切られた映画
『東京キッド』である。
♪ 右のポッケにゃ夢が
 ある/左のポッケにゃ
 チュウインガム・・・
◆同名の主題歌に当時、
生活に追われる身を
励まされた人は多かろう。
<敗戦の焦土が誕生させた
 突然変異の生命体で、
 しかも人を救う使命を
 帯びていた>
(岩波新書
 『愛すべき名歌たち』)。
ひばりさんをそう評した
のは作詞家の阿久悠さん
である
◆激動の昭和が幕を
おろした年、
使命を果たしたかのように、
「昭和の歌姫」は52歳で
逝った
◆5月はひばりさんの
誕生月で、まもなく生誕
80年を迎える・・・と
書きかけて、ふと筆が
止まる。
80歳は老いの入り口ほどの
年齢である。早すぎる死が、
いまさらながら
惜しまれてならない
◆小池光さんの歌がある。
<まばたきの間のごとく
 美空ひばりなき十三年は
 過ぎたりしおもふ>。
歌からさらに時は流れ、
“まばたきの間”の
二十八年が過ぎようと
している。
左のポッケは豊富な
品々で膨らんだ。
右のポッケにあった
夢は、さて。
遠い日の歌声が問いかける
「昭和の日」である。
(編集手帳 讀賣新聞4/29)

1989年は昭和64年、と
平成元年である。
美空ひばりが亡くなった
1989年から今年は
28年経っている。

参考
 昭和の日
  国民の祝日の一つ。
  4月 29日。
  昭和天皇の誕生日で
  あったが、1989年の
  死去に伴いみどりの日
  として制定された。
  2007年
  国民の祝日に関する
  法律の改正によって、
  みどりの日は5月4日に
  変更され,4月 29日は
  新たに昭和の日となった。
  「激動の日々を経て、
   復興を遂げた昭和の
   時代を顧み,
   国の将来に思いを
   いたす」ことをその
  趣旨としている。
  (ブリタニカ国際大百科事典)
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2017年04月29日

ポピュリズムは外国に世論を操作される恐れもある

'17年4月29日(土)
[サイバー攻撃] ブログ村キーワード

在米仏人 悩ましい選択
先週末の在ニューヨーク
仏総領事館では、多くの
仏人が出入りしていた。
仏大統領選第1回投票の
在外投票が実施されて
いたのだ。

ニューヨークに住む仏人
には、保守かつ
国際主義者が多い。
多くが銀行や企業の駐在員
として住んでいるのだが、
重税や手厚すぎる社会保障
制度など、母国の
「大きな政府」主義的な
政策に嫌気がさして、
米国に帰化する仏人もいる。

そんな在米仏人にとって、
第1回投票は悩ましい
選択だったようだ。
事前予想で、保守が支持
するフィヨン元首相は
決選投票に残る可能性が
低く、仮に
残ったとしても、
相手が中道のマクロン
前経済相、または
急進左派のメランション
左翼党共同党首
だったら、勝てる見込みが
なかった。

在外投票したソフィーさん
(仮名)によると、
「消去法で
 マクロン氏に入れた
 保守系が多い」。
理由を聞くと、
「決選投票で国民戦線の
 ルペン氏、または
 メランション氏に
 勝てそうだったのは、
 マクロン氏だけだから」
(同)。

結果、第1回投票では
マクロン氏が勝利したが、
同氏は年金制度の
見直しに消極的で、
フィヨン氏に比べると
政策はリベラル色が強い。
「複雑な心境だが、
 孤立主義者が大統領に
 なるという保守系の
 悪夢が避けられるの
 なら…」と
ソフィーさんは安堵の
表情を浮かべていた。
(松浦肇)
(外信コラム アイ・ラブ・
 ニューヨーク
 産経新聞4/28 9(国際)面)


サイバー攻撃
フランス大統領選で
決選投票に進んだマクロン
前経済相に対し、
ロシア政府が関係すると
されるハッカー集団が
サイバー攻撃をしかけた
ことが26日、
情報セキュリティ企業の
報告書で明らかになった。

報告書は、
東京に拠点を置く
「トレンドマイクロ」が
発表。
このハッカー集団は
「ポーン・ストーム」と
呼ばれ、ロイター通信に
よると、ロシア軍の
諜報機関
「参謀本部情報総局」
(GRU)と関連があると
される。

トレンドマイクロの
担当者は産経新聞に対し、
今年3月15日から4月
17日にかけて、
電子メールの
フィッシングや
選挙サイトへのマルウェア
攻撃などを仕掛けた証拠を
発見したと明らかにした。
その上で、
マクロン陣営への攻撃は
「電子指紋データから、
 昨年11月の米大統領選
 での民主党の
 クリントン陣営への
 攻撃と関連があると
 みられる」と述べた。

マクロン陣営の幹部は
今年2月、国営テレビで
陣営が数百回のサイバー
攻撃を受けたと述べた
上で、
「攻撃はロシア領内から
 行われた」と主張した。

大統領選では、
マクロン氏とともに
決選投票に進出した極右
「国民戦線」のルペン候補、
中道右派「共和党」の
フィヨン元首相が、
対露関係の修復を主張
していた。
【パリ=三井美奈】
(同紙 同面)


参考
 マルウェア
  悪意を持ったソフト
  ウェアの総称。
  コンピュータ・ウイルス、
  ワーム、スパイウェア
  などがある。
  “mal−”は「悪の」
  という接頭辞であり、
  それにソフトウェアの
  “ware”をつなげた
  造語である。
  (パソコン用語辞典
   技術評論社)


 電子指紋
  映像や音声などの
  コンテンツを一意に
  識別する技術。
  人間の指紋や遺伝子
  などのように
  特定のコンテンツを同定
  できる点からこのように
  呼ばれる。
  (日経テクノロジーonline)
タグ:仏 露 米
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2017年04月28日

鉄道は臨機応変が苦手な、周囲が気をつかう乗り物

'17年4月28日(金)
[踏切] ブログ村キーワード

娘が踏切で救助活動
川崎市の踏切で、
線路上に立ち止まった
高齢男性を救助しようと
した男性銀行員が事故に
巻き込まれた。
ご遺族の悲しみは
いかばかりかと思うと、
心が痛む。

私には、
16年前の出来事の
記憶がよみがえった。
娘が3人の幼子を連れて
踏切に差し掛かった時、
警報機が鳴り出した。
踏切内には車いすと、
車いすから少し離れた
所に高齢の男性がいた
という。

娘は夢中で踏切内に入り、
迫り来る電車の音に
せかされ、
重たい電動車いすを
移動させたそうだ。
男性は自力で避難し、
無事だった。
車いすのバッテリーが
切れてしまったらしい。

とっさに出た行動だった
ようだが、娘から
その話を聞いた時は、
もし命を落としていたら
と考えると、
いても立ってもいられ
ない心境だった。
今、思い出しても
心が騒ぐ。
(千葉県習志野市 主婦
 塚本安子さん76
 讀賣新聞4/26 10(投書)面)


60年ほど遡るが、
駅で働いていたことがある。
当時は、「かつぎ屋」さんが
いて、早場米地帯から
東京方面へ、米を運んで
いた。
SLが牽引する客車列車に
乗ろうとした
着物姿の女性のかつぎ屋が
ホームと列車の間から
線路に、履いていた下駄の
片方を落とした。
「あんちゃん、下駄
 取ってくれ」。

助役さんのところへ行き、
発車合図を待ってくれる
ようにお願いし、
連結器のところ
(車両と車両の間)で
ホームから線路に降り、
車両の下を潜って、
下駄に向かって線路を這い、
鼻緒に手がかかった途端、
「ポーッ」という汽笛を
聞いた。
助役さんが発車合図をした
のである。

急いで連結器のところに
戻り、線路の砂利を蹴って
ホームに上がろうとした
ときに「ガタン」と列車が
動き出した。
ホームに駆け上がると同時
である。
女性に下駄を渡すことが
できた。

助役さんから後で大目玉を
食った。
断ったはずなのに
聞いていなかったらしい。

夢中だったが、怖かった
記憶はいつまでも変わら
ない。
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2017年04月27日

平和を念じながら、よき伝統を守り、つないでいく

'17年4月27日(木)    
[駅伝] ブログ村キーワード

土岐善麿は歌人として
知られている。
<春の夜のともしび消して
 ねむるとき
 ひとりの名をば
 母に告げたり>。
将来を誓ったひとか。
ときめきと、羞しらいと、
胸の鼓動が聞こえて
くるような一首を、
若い日に愛唱された方も
おられよう
◆日本の陸上競技を語る
とき、その名前は欠かせ
ない。
読売新聞社が催した
日本初の駅伝大会
「東海道駅伝徒歩競走」を
企画したのは、当時31歳、
社会部長を務めていた
土岐である
◆東軍と西軍が京都の
三条大橋を出発し、
東京上野のゴール不忍池を
めざして健脚を競った。
1917年(大正6年)
4月27のことで、
あす(27日)で満100年を
迎える
◆河川に橋のない4か所
では渡し船を用いたと
いうから、
時代が感じられよう。
大会の成功を受けて
箱根駅伝が誕生するのは、
それから3年後のことで
ある。
みずから植えた小さな苗が
正月の国民的な風物詩に
育ったことを知れば、
発案者の土岐も泉下で
目を丸くするにちがいない
◆終戦を詠んだ歌がある。
<あなたは勝つものと
 おもってゐましたかと
 老いたる妻の
 さびしげにいふ>。
かつて春の夜、母に名前を
告げた女性だろう。
(編集手帳 讀賣新聞4/26)
posted by (雑)学者 at 00:00| 千葉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月26日

85歳三遊亭円歌さん逝く、山のあなたの空遠く

'17年4月26日(水)
[創作落語] ブログ村キーワード

こないだ、仏壇の宣伝に
出ろ、って話が来たの。
考えて、やめた。
先輩の小さんが墓地の宣伝
やってたでしょ。
これで俺が仏壇売って、
円楽が線香売ってみろよ。
客席だかお彼岸だか
分からねえ・・・
◆いつぞや、客席を盛んに
沸かせていた。
主人公が自分、妻、前妻の
両親計6人の高齢者と
同居する創作落語
『中沢家の人々』のマクラで
ある。
三遊亭円歌さんが85歳で
亡くなった。
『授業中』で一世を風靡した
歌奴の頃を懐かしむファンも
多かろう
◆たまに、お年寄りの
お客様がね、山のアナやれ、
って。もう忘れちゃったよ。
アナアナって、モグラなら
死んじゃってるよ
◆と、高座で語っていたのは
照れ隠しで、過去のおハコに
頼らなくても、
現在のおハコでそれ以上の
笑いを取る自信があったの
だろう。
渋い芸風や枯淡の境地には
目もくれず、爆笑落語
ひと筋の道を歩み通した
人である
◆家族で囲むちゃぶ台。
チャンネルをガチャ
ガチャ回すテレビ。
「山のアナアナ、あなた、
 もう寝ましょうよ」
「“寝ましょうよ”だけ、
 なんでスッと出るんだ、
 このヤロ」。
記憶のなかの名調子に、
昭和の西陽が差す心地が
する。
(編集手帳 讀賣新聞4/25)
posted by (雑)学者 at 00:00| 千葉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする