2018年01月29日

会津藩幼年者向け教え、ならぬことはならぬものです

'18年1月29日(月)
[会津藩] ブログ村キーワード

ならぬことはならぬ
ものです

会津藩の幼年者向け教え
「什(じゅう)の掟」

王政復古を経て明治政府が
樹立したのは1868年。
ここから日本が近代国家へと
歩み始めたとされる。
だが、徳川家に忠誠を誓った
会津藩にとっては、
新政府軍の薩摩・長州藩らに
よって「朝敵」「賊軍」の
汚名を着せられ、
おびただしい死者を出して
降伏した、
あの不条理な戦があった
年だ。
だから「維新150年」とは
言わない。

福島県会津若松市は今年、
「戊辰(ぼしん)戦争
 150周年」を迎えた。

ならぬことはならぬものです

駅前の看板に、小学校の
校門の脇に、土産物の
しおりに。
そこかしこに、人々が
大切にしてきた言葉が
刻まれている。
藩士の子弟が学んだ教え
「什の掟」の一節だ。

浅間山の噴火がもたらした
天明の大飢饉を経て、
藩は1803年、改革は
人材育成からと、
藩校日新館を創設する。
文武両道、天文学や医術も
教え、全国でもトップ
レベルの教育機関だった。
戊辰で散った白虎隊の
少年たちもここで学んだ。

什の掟は、入学前の6歳から
9歳の子供たちに向けた規範。
「虚言(うそ)を言うことは
 なりませぬ」
「卑怯な振舞をしては
 なりませぬ」
「弱い者をいぢめては
 なりませぬ」
などの条文の最後を
「ならぬことはならぬもの
 です」と厳しく締めくくる。

「人づくりの原点といえます」。
復元された「会津藩校日新館」
館長の宗像精(ただし)さん
(84)は言う。
「人として、
 やってはならぬことが
 ある。それを
 守るのが会津です」

昨秋、長州藩の城下町・
山口県萩市に招かれた
宗像さんは、講演で
「仲直りはできねえんです」
と声を振り絞った。

「史実を消すことはできない。
 でも、いつまでも恨んで
 いては前に進めない」。
長州もまた、藩校による
人間教育に熱心だった。
「日本の役割として、
 一緒にその精神文化を
 世界に示していければ」

明治政府は富国強兵を掲げ、
中央集権化を進めた。
日本は豊かになった。
だが、一方で今、大企業の
不正が相次ぎ、いじめも
後を絶たない。

人を欺いていないか。
己の幸せだけを求めて
いないか。
敗者の正義はなお粛然と
我々に問いかけ続ける。
(文・松本由佳)
(名言巡礼
 讀賣新聞1/28 日曜版1面)
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2018年01月28日

白鵬不在の大相撲、漁夫の利を得たのは平幕栃ノ心

'18年1月28日(日)
[大相撲] ブログ村キーワード

大相撲の平幕、栃ノ心の
出身国が、ロシア語由来の
「グルジア」から
英語発音の「ジョージア」に
変わったのは約3年前である
◆故郷の国はかつて
ロシアと武力衝突を経験した。
以降、国の名をジョージア
とするよう世界に訴えて、
日本でも正式に呼称が
改められたことによる。
その運動にどれほど貢献
したかは定かではないものの、
栃ノ心が祖国のために
英語名の缶コーヒーを愛飲
する、という記事を
スポーツ紙で読んだ覚えが
ある
◆大相撲初場所は
(26日に)13日目を
終え1敗は栃ノ心のみ。
横綱鶴竜が3敗目を喫し、
初優勝に大きく近づいた。
2敗力士はない。
あと一番である
◆祖国の名が改まるまで
力を出すのを待っていた
わけではないと思うが、
30歳と若くはない。
新入幕の折には将来を嘱望
されながら、けがに泣き
一時は幕下55枚目まで
陥落した。
そこからはい上がっての
優勝となれば、誰もが
目を見張ることになるだろう
◆かつて琴欧州が活躍した
とき、相撲部屋の冷蔵庫は
故郷ブルガリアの名を冠する
ヨーグルトで満たされた。
ジョージアの飲料会社は
どうするだろう?
あら、いけない。ちょっと
気が急いた。
(編集手帳 讀賣新聞1/27)
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2018年01月27日

農薬の代わりに飛べないテントウムシを商品化

'18年1月27日(土)    
[テントウムシ] ブログ村キーワード

今季最強の寒波が列島を覆う。
寒い日がつづくなか、
春近しと思わせる一方で、
少々ドキリとする記事を
ヨミウリ・オンラインで
読んだ。
千葉県立農業大学校が
「飛べないテントウムシ」を
商品化し、農家への販売を
始めるという
◆この虫の好物は
野菜作りには大敵のアブラムシ。
農薬代わりにする取り組みは
以前からあったが、
気まぐれに飛んでどこかに
消えてしまう難点を
高校生が解決したそうである
◆樹脂で羽を固めるのだと。
一瞬凍りつきそうになる
けれど、ご安心を。
樹脂は約2か月で溶け、
再び飛べるようになる
◆朝露に潤んだ葉っぱの上を
のそのそとはい回る姿が
似合う昆虫である。
しばし飛べずとも、
アブラムシを1日100匹
ほおばる大食漢には悪い話
ではなかろう。
身近な生き物に温かな視線を
注いだ詩人、まど・みちお
さんの詩を思い出す。
<てんとうむしに みみ
 すまそう みみすまそう/
 きこえてくるかもしれ
 ないよ/ちいさな ちい
 さな にじのうた>
(「てんとうむし」)
◆カレンダーがあと一枚と
少しめくれたころだろう。
道草のなかにカラフルな
背中をさがせば、
春の歌が聞こえよう。
(編集手帳 讀賣新聞1/26)

今はどうなったか、以前、
米国で帰巣能力を失った
蜂のことが話題になった。
農薬にやられたらしい。
蜂が巣に戻れなくなったら
蜂蜜が採取できなくなるし、
蜂による農作物の受粉が
期待できない。

アブラムシが少ない年は
飛べないテントウムシは
腹を空かして死んでしまう
のだろうか。
人間が自然のバランスに
手をだすときに、
念頭に置くべき課題である。

参考
千葉県立農業大学校
農業専門課程農学科…2年制。
高校卒同等以上の学力を
有すると認められる者が
入学できる。
人事院規則により「短大卒」
同等とみなされる。

農業専門課程研究科…2年制。
同校農学科または
他の農業大学校のこれに
類する課程、または農業系
専門学校や短大、4年制
大学の農学部または大学院の
農学系研究科を
卒業したものが入学できる。
人事院規則により「大卒」
同等とみなされる。
(Wikipedia)
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2018年01月26日

それでも安倍首相は平昌五輪開会式に出席する

'18年1月26日(金)
[戌] ブログ村キーワード

今年のえと「戌(いぬ)」の
名が付く植物はことのほか
多い。
鳥取県版が掲載した
「戌にまつわる植物」展の
記事に教わった
◆打ち消しのイナ(否)が
イヌに転じた例が紹介されて
いる。
実の形はビワそっくりでも
味の劣るイヌビワ。
山椒ほどの風味はない
イヌザンショウ・・・。
まがいものにご注意を、と
いう趣旨で付けられたらしい。
犬の立場になれば甚だ迷惑
だろうが、ついイヌ年の
オリンピックにだぶらせて
しまう
◆韓国の平昌五輪である。
参加を決めた北朝鮮に譲歩
しすぎだとして、
文在寅政権へ国内世論が
批判を強めるという
アイスホッケー女子は
南北合同チームで臨む。
韓国の選手は悔しかろう。
チームワークを磨いていざ、
という段になっての再編成
である。
政府は平和への道と訴えるが、
北朝鮮が態度を改める
きっかけになるかどうか。
世論が厳しいのは、
まがいものの外交成果にしか
見えないからだろう
◆安倍首相が五輪開会式への
出席を決めた。
先方の大統領との会談で
主張すべきは慰安婦問題を
巡る合意の履行にほかなら
ない。
誠意で築いた合意を、
一方の内政の都合で
まがいものにされるのは
悔しい。
(編集手帳 讀賣新聞1/25)
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2018年01月25日

ものづくりへの信頼は精魂を込めることで勝ち取れる

'18年1月25日(木)
[刀女子] ブログ村キーワード

刀剣ブームが続いている。
アニメやゲームを通じて、
日本刀のファンになった
「刀女子」が、展覧会や
鑑賞会に多数訪れている。
作者や持ち主、斬った相手
など、逸話や伝説を知ると、
名刀の鑑賞は
ますます楽しくなる

▼東京国立博物館は、
「童子切(どうじぎり)」の
号(通称)で知られる
国宝の太刀を所蔵している。
平安時代の武士、源頼光が、
丹波の大江山に住む鬼神、
酒呑童子(しゅてんどうじ)
この太刀で退治したとの
由来を持つ

▼童子切は足利将軍家に
伝わり、織田信長、
豊臣秀吉、徳川家康へと
渡っていく。
江戸時代に入って、
美作(みまさか)津山の
松平家に移り、戦後まで
受け継がれてきた。
作者は、日本刀の草創期に
伯耆国(ほうきのくに)
現在の鳥取県で活躍した
名工、安綱(やすつな)
ある

▼奈良県の春日大社で
約80年前に見つかった
太刀を研磨したところ、
12世紀に作られた日本刀だ
と分かった。
安綱の作品の可能性もある。
とすれば童子切と違って、
誰の目にも触れないまま
何百年も宝庫で眠っていた
ことになる

▼製鉄技術は、弥生時代に
大陸から日本にもたらされた
とされる。
やがて砂鉄を木炭で還元する
「たたら吹き」と呼ばれる
独自の技術で、
和鉄「玉鋼(たまはがね)」が
生み出された。
刀工はこの玉鋼に鍛錬と
焼き入れなどを繰り返す
ことで、鋭い切れ味と
折れにくさという、両方の
機能を日本刀にもたらした。
しかも世界に類のない曲線の
美を誇る、美術品でもある。
日本の製造業、ものづくりの
原点は、日本刀にあると
いっていい

▼昨年来、検査データの
改竄(かいざん)など、
大手メーカーによる不正が
次々に発覚した。
競争力の低下も著しい。
世界に誇ってきた日本の
ものづくりへの信頼が、
大きく揺らぎつつある。
そんな日本に活を入れる
ために、名刀は再び姿を
現したのではなかろうか。
(産経抄 産経ニュース1/24 05:04)
posted by (雑)学者 at 00:00| 千葉 ☀| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする