2017年09月30日

誰の責任でもない、有権者が政治を決めている

'17年9月30日(土)
[解散] ブログ村キーワード

街が秋色を帯びてきたから
だろう。落ち葉に彩られた
豆狸(まめだぬき)の噺が
妙に恋しい。
昭和の昔、桂米朝さんが
初演した落語『まめだ』
である
◆傷ついた豆狸が少年の
姿をして薬屋を訪れる。
銀杏の葉を一銭に変え、
貝殻に入った
膏薬(こうやく)
買いながらも
用法を誤って命を落とす。
寺院でむくろをみた
薬屋の嘆きが切ない。
「体へ、貝殻のまま
 ひっつけて、
 効くわけないやろ。
 ちょっと言うたら
 教(おせ)たったん
 やがな・・・」
◆人情噺はさておいて、
豆狸よりも古狸や大狸が
目立つのが政界である。
不意打ち、新党、
捨て身の抱きつきと、
虚々実々の攻防を
繰り広げた末、衆院が
解散された。
晩秋の選挙となる
◆直前まで解散の影も
なかったからか、
突貫工事の公約づくりが
どうも心もとない。
首相が「国難」と位置づける
少子高齢化への処方箋に
しても、どこか
バラマキの色彩がないか。
消費増税に向き合わない
野党の姿もある。
患部に正しく効く膏薬
ならぬ公約を、しっかり
提示してもらいたい
◆有権者も、
中身を吟味して
良薬と用法を見極めねば
なるまい。
人口減社会の未来を
どうひらくか。
難題に答えを出すべき
政治の季節である。
(編集手帳 讀賣新聞9/29)

周辺国は御しやすい
政府の誕生を望んでいる
だろう。
そのためには、政治工作
だってありうる。
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2017年09月29日

国家を、政権を守るために、あらゆる手段を講じる

'17年9月29日(金)    
[刺客] ブログ村キーワード

建物の周囲にめぐらされた
要塞を思わせる高塀は
メキシコ中部を襲った
マグニチュード(M)
7.1の地震でもびくとも
しなかった。
メキシコ市にある
トロッキー博物館で
受付の女性に聞くと、
「何も問題なかったわよ」
と笑った。

ロシア革命の指導者の一人、
トロッキー
(1879〜1940年)が晩年の
1年間を過ごした家が
そのまま博物館になって
いる。
ソ連から国外追放された後、
各国を流浪した末に
メキシコにたどりついて
いたトロッキーを暗殺
したのは、
政敵の粛清を続ける
スターリンが放った刺客と
される。
高塀はその3カ月前に
あった銃撃を受けて
設けられた。

トロッキーの頭に
ピッケルが振り下ろされた
書斎も残されている。
穏やかな光が注ぎ込む
部屋と暗殺の凄惨さが
どうしても結び付かない。
地震で生き埋めになった
とされる架空の少女の
「フリーダ」という名も、
トロッキーが不倫関係に
あったメキシコを代表する
画家フリーダ・カーロから
取られたのではないかと
勝手に想像した。

北朝鮮の金正恩朝鮮労働党
委員長の兄、正男氏の
暗殺を例に引くまでもなく、
自らの権力のため手段を
選ばない国家指導者は後を
絶たない。
震災取材を終えて
ワシントンに帰る前の
ひととき、
地球の裏側まで刺客を
送る独裁者の残忍さに
思いをはせた。
(加納宏幸)
(外信コラム ポトマック通信
 産経新聞9/28 9(国際)面)

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2017年09月28日

人民一人残らず命を棄てて国の威光を落とさざるこそ

'17年9月28日(木)
[慰安婦像] ブログ村キーワード

江戸幕府の軍艦
「咸臨丸」が太平洋を
横断して
米サンフランシスコに
到着したのは、1860年で
ある。
「着くやいなや土地の
 重立(おもだ)ったる
 人々は船まで来て祝意を
 表し、これを歓迎の始め
 として、陸上の見物人は
 黒山の如(ごと)し」

▼乗組員の一人だった
福沢諭吉は、
市民の熱狂的な歓迎ぶりを
『福翁自伝』に記している。
諭吉は、建国の父、
ワシントンは現地では
徳川家康のような存在だと
信じていた。
ところがその子孫について
誰も気にとめていない。
「これは不思議」とも
回想している

▼日本人が最初に
西欧文明に出合ったと
いえる街である。
ここにも、おぞましい
慰安婦像が設置された。
中国系民間団体が主導した
ものだ。
韓国にある像と違い、
背中合わせに立つ女性
3人が手をつないでいる
デザインらしい。
「日本軍に性奴隷にされた
 数十万人の女性や少女の
 苦しみの証拠」などと、
事実無根の碑文もついて
いる

▼韓国以外では4年前、
同じカリフォルニア州の
グレンデール市で初めて
慰安婦像が建てられた。
姉妹都市である
大阪府東大阪市に対する
裏切り行為である。
米国在住の日本人らが
撤去を求めて訴訟を
起こしたが、今年3月に
敗訴が確定した

▼全米有数の大都市に
設置されると、影響力は
はるかに大きくなる。
今年サンフランシスコ市と
姉妹都市となって
60周年を迎える大阪市と
しても、
黙っていられない。
サンフランシスコ市が像の
寄贈を受け入れ、公有地に
建つことになれば、
姉妹都市の関係を解消する。
吉村洋文市長は明言した。
当然の措置である

▼諭吉は
『学問のすすめ』で喝破
している。
「国の恥辱とありては
 日本国中の人民
 一人も残らず命を棄てて
 国の威光を落とさざる
 こそ、一国の自由独立と
 申すべきなり」
(産経抄 産経ニュース9/27 05:04)
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2017年09月27日

何かを手に入れるには、相応の対価を支払わなければ

'17年9月27日(水)
[衆院解散] ブログ村キーワード

ダメ人間の僕が
ガネーシャから教わった
人生訓に導かれる。
ガネーシャとは
関西弁を操る
ゾウの神様・・・
◆全国の先生方が
お薦めの本を選ぶ
読売中高生新聞の
「君に贈る本大賞」で、
昨年度の1位になった
「夢をかなえるゾウ」
(水野敬也著)である。
上位の本を集めた
ブックフェアが開幕した
◆お金持ちになる方法を
教える、とガネーシャが
持ちかける場面がある。
対価は10万円。
ひとまず応じた僕の行動に、
この神様が解説を加える。
「『お金持ちになる方法を
  知れる』っちゅう
 期待感と、お金を
 交換したんや」。
同じく期待と引き換えに
票を募るのが選挙だと
言える。
安倍首相が衆院解散の
意向を表明した
◆首相が掲げた争点に
消費税率引き上げによる
増収分の使途がある。
一部を国の借金返済から
子育て支援充実などに回す
というが、財政再建が
遠のくとの懸念も聞かれる
◆「何かを手に入れるには、
  相応の代償を
  払う必要がある」。
これもゾウの神様が語った
言葉である。
その痛みを、要はどこに
求めるかだろう。
ファンタジーが
なまぐさい話に置き換わり、
鼻白んだ愛読者も
おられようか。
ご容赦を願いたい。
(編集手帳 讀賣新聞9/26)
posted by (雑)学者 at 00:00| 千葉 ☀| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月26日

教育はカーナビのようにみんなが信じる指針になる

'17年9月26日(火)    
[中国] ブログ村キーワード

『ひとりの日本兵』
という詩がある。
日中戦争の最中、銃弾に
斃れた日本兵が、
中国の農民によって
手厚く埋葬される情景が
描かれている
◆中国共産党の
武装工作隊の指揮官で
詩人でもあった
陳輝の作だ。
「故郷の母親は
 息子の無事を祈って
 いるにちがいない」と、
日本兵を悼む。
この詩は、中国で
高い評価を得てきた
◆だが、昨今は
作者を売国奴と批判する
声も上がる。
「残念ながら、
 恨みを教え続けてきた
 教育が、
 一部の中国人の心を
 ねじ曲げている」。
元人民日報論説委員の
馬立誠氏は、
『中央公論』10月号で
こう憂えている
◆中国黒竜江省の
方正県には、
終戦時の混乱で亡くなった
満蒙開拓団員らが眠る
日本人墓地がある。
1960年代半ば、
当時の周恩来首相の
許可を得て県当局が建立
した。
ところが6年前、
墓の近くに県が慰霊碑を
建てると、反日青年が
ペンキをかける騒ぎとなり、
碑は撤去された
◆日中正常化に向けて、
田中角栄首相が
北京に飛んだのは
45年前の72年9月25日
だった。いつから
日中間にすきま風が
吹き始めたのか。
田中首相とがっちり
握手した周恩来の
穏やかな笑顔が懐かしい。
(編集手帳 讀賣新聞9/25)
posted by (雑)学者 at 00:00| 千葉 ☀| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする