2020年05月16日

頑健そうな人も弱点を狙われると死に至る新型コロナ感染症

‘20年5月16日(土)

〇毎日新聞
「春のさきぶれ」といえば
何か聞こえが良いが、実は
途方もない惨事の予兆のこと
である。
1918年4月、台湾巡業中の
尾車(おぐるま)部屋の
真砂石(まさごいわ)ら3人の
力士が謎の感染症により急死
したのが、その発端だった
▲翌月の東京の夏場所は
高熱などによる全休力士が
相次いだ。
世間はこれを
「相撲風邪」「力士風邪」と
呼んだが、
実はこの謎の感染症こそが
同年初めから
米国で流行の始まった
「スペイン風邪」と
みられている。
起源は中国説もある
▲スペイン風邪の本格流行は
同年秋からで、日本でも
死者39万人を数えた。
相撲風邪が春のさきぶれと
されるゆえんだが、本流行で
力士の感染が少なかったのは
免疫のおかげだったのか。
以前の小欄でも触れた
感染症と相撲との因縁だ
▲新型コロナウイルスに
感染していた高田川(たかだがわ)
部屋の三段目力士・勝武士(しょうぶし)
(本名・末武清孝
 (すえたけ・きよたか)さん)が
亡くなった。28歳の若さで、
コロナによる20代以下の
死亡例は国内初となる。
重症化リスクのある糖尿病の
持病があったとも伝えられる
▲部屋での暮らしを共にし、
糖尿病や高血圧が職業病視
され相撲界である。
この感染症の怖さ、むごさを
改めて思い知らせた
若い力士の無念の死だった。
相撲協会は希望者全員に対し、
コロナの感染歴を調べる
抗体検査を行うという
▲この検査で
相撲界のコロナへの免疫の
ほどが分かるだろうか。
おりしも緊急事態宣言が
39県で解除となったが、
「次」の流行の波への警戒や
対策も決して怠っては
ならないというのが1世紀前の
教訓である。
(余録 毎日新聞5/15 2:07)

〇読売新聞
ハッスルプレー(Hustle Play)――
この外来語を“輸入”したのは、
1960年代に米国でキャンプをした
阪神球団の関係者といわれる
◆日本では張り切った闘志満々の
プレーを示す言葉としてすっかり
定着しているが、
「乱暴な行動」の意もある。
ミスをしてしょんぼりする
外国人選手に
「ハッスル、ハッスル!」と
声をかけても、励ましと受け取ら
れない場合があるらしい
◆経済活動の再開に前のめりだと
伝えられるトランプ米大統領に、
二つのハッスルを思い浮かべた。
張り切っているのか、乱暴なのか

「性急な活動再開は
 制御不能な流行を引き起こす
 真のリスクがる」。
米政府の感染症対策の専門家が
こう助言したのに対し、
大統領は「受け入れられない」
とはねつけた。
経済のみならず、学校の
封鎖解除にも強い意欲を
示す。
世論は科学の知見派と、
失業者のあふれる現状を
打開したい派に割れるの
かもしれない
◆私たちも迷うように
感染症対策と経済はどちらも
国民の命にかかわる。
ハッスルは元々
「振る」という意の蘭語が
起源だという。
バランスよく指揮棒を振れない
ものだろうか。
(編集手帳 讀賣新聞5/15)

トランプ米大統領、習近平国家主席、
金正恩委員長。いずれも
恰幅の良さは、頼もしさを感じ
させるが、糖尿病や高血圧とは
無縁なのだろうか。
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2020年05月15日

新型コロナ禍で、捕っても作っても売れない水産物や農産物

‘20年5月15日(金)

〇漁業
スーパーに手ごろな値で
刺し身用のブリが並んでいた。
さっそく買って、
冬場のよりも白みがかった
一切れを口にする。
上品な脂がほどよく乗り、
おいしい。きのうの本紙にも
夏ブリ異例の漁獲好調」との
記事があった。
千葉県など太平洋側でよくとれて
いるようだ
▼時ならぬ豊漁のめぐみに
加えて、近ごろは、これまで
値が張って手を出しにくかった
魚介類も求めやすくなり、
鮮魚の売り場は華やかさを
増した感がある。
新型のコロナウイルスの
感染拡大で多人数の宴会が
取りやめられ、さらには
飲食店からの引き合いも
減って、
地域のありふれた店舗に
したたり落ちてきたので
あろう
▼マダイは1サクが400円前後、
煮付けにも刺し身にもできる
キンメダイが1尾1000円ほど。
ホンマグロだって
背伸びすれば買えそうだ。
漁業関係者は安値ゆえの
苦境にあるに違いない。
ならば、不漁で去年は
なかなかお目にかかれなかった
サンマやイカの分まで食べ、
激減した需要を微力ながら
下支えしたいものだ
▼政府が今日(14日) にも
東京都や大阪府などを除き、
緊急事態宣言の解除を表明
する。
日常が着実に取り戻せれば、
高級な魚介も本来行くべき
場所へおさまるのだろう。
解除後も密閉、密集、密接を
避ける暮らしは続く。
でも、少しだけ密になった
魚さんたちとの仲は、
このままにしたい気もする。
疎遠になるのはちょっと
寂しい。
(春秋 日本経済新聞5/14)

〇農業
空豆は若い緑のサヤを
空に向けて立つことから、
その名がついた。
「5月の豆」とも呼ばれ、
今頃の時節に焼いたり、
ゆでたりしたものがビールの
お供になる
◆例年なら、居酒屋などで
飛ぶように売れたのかも
しれない。
何日か前、近所の青果店で
袋詰めを勧められた。
今年は暖冬のため実が
ふっくらして上出来に
育ち
ながら、需要の低迷でかなり
安いのだという。
農業の方々はさぞ残念なこと
だろう
◆気温が汗をかくほどに
高くなるなか、39県で
緊急事態宣言が解かれる
見通しになった。
居酒屋で味わう冷えたビールとの
コンビに、間に合った地域が
あるということだろう
◆とはいえ、加減よく踏み出して
いただきたい。
宣言の解除は安全宣言ではない
のだから・・・と、とりあえず
申し上げておくものの、
何日も続けて感染者を出さな
かったのは地域の努力の
成果にほかならない。
緩みは禁物だが、頑張った
人にはご褒美が必要である
◆それにしても青果店で
手にとった空豆の値は生産者が
気の毒になるほどだった。
素十の句を思い出す。
<豆飯に一汁あればよからんか>。
豆ご飯なら、どの地域の人も
旬に間に合う。
(編集手帳 讀賣新聞5/14)
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2020年05月14日

新型コロナ対策で先行する中国が世界制覇に踏み出す動き

‘20年5月14日(木)

沖縄県の尖閣諸島周辺の領海に
侵入した中国公船が日本漁船を
追尾した問題で、日中両国が
非難の応酬を繰り広げている。
菅官房長官は12日の記者会見で
「我が国の領土・領海・領空は
 断固として守り抜く」と強調
した。

中国公船は8日、
尖閣諸島・魚釣島沖の領海に
侵入し、付近で操業中の
日本漁船を追尾した。
日本政府は中国政府に退去を
求めたが、9〜10日には
中国公船2隻が
26時間にわたり、領海に
とどまった。
第11管区海上保安本部に
よると、2013年8月に記録
した28時間に次ぐ長さだった。

中国外務省は11日、
「中国の領海で違法操業を行う
 日本漁船を発見し、追尾した」と
強弁した。これに対し、
菅氏は12日、
「中国側の発言は
 全く受け入れることは
 できない」と強い不快感を
示したうえで、
「尖閣諸島周辺の警戒監視に
 万全を期していきたい」と
述べた。

政府内には、中国公船の領海
侵入について
「新型コロナウイルス対応に
 追われる日本の隙を突こうと
 したのではないか」との見方も
出ている。
茂木外相は12日、
「様々な国の協調、連携が
 必要な状況だ。
 中国側には前向きな対応を
 強く求めたい」と語った。
(讀賣新聞5/13 2(総合)面)

中国の南シナ海や尖閣諸島
周辺での動きが手順を踏んで
いるような気がしてきた。
武漢の研究所からウイルスが
拡散したとすれば辻褄が合う。
最初から生物兵器として
研究されてきたのだろうか、
世界制覇の野望のために・・・。
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2020年05月13日

規制緩和後の感染で非難されるのは政治家か専門家か国民か

‘20年5月13日(水)

〇韓国
韓国政府は11日、同国で
新たに35人の新型コロナ
ウイルス感染が確認されたと
発表した。
1日の新規感染者数としては
ここ1か月余りで最多。
同国では首都ソウルのナイト
クラブでの集団感染により
感染者が急増しており、
当局は今週予定されていた
学校の再開を延期した。

韓国はウイルス抑制の
世界的モデルとして
注目されているが、
新規感染者の続出による
流行の第2波を懸念した
ソウル市と近郊の京畿道
(Gyeonggi province)、
仁川(Incheon)市は週末、
すべてのクラブとバーの
閉鎖を命じた。

当局は、ソウルの繁華街・
梨泰院(Itaewon)にある
クラブやバーを訪れた
数千人の特定を急いでいる。
該当する店には
複数のゲイクラブが含まれて
おり、訪れた人の多くは
同性愛を隠すため自己申告を
避けているとみられ、
連絡が取れない状況だ。
韓国疾病予防管理局(KCDC)に
よると、ナイトクラブでの
集団感染に関連して86人の
感染が確認された。

集団感染は当初、5月初旬に
梨泰院のクラブやバー5か所を
1夜のうちに訪れた男性(29)が
感染源と考えられていた。
しかし、KCDCは複数の感染源が
あったとみられるとの見解を表明。
KCDCの鄭銀敬(Jeong Eun-Kyeong)
局長は記者団に対し、人々が
「異なる日」に
「異なる種類のクラブ」を訪れて
いたと説明した。
【AFP=時事】AFPBB News 5/12 04:50)

〇イラン
新型コロナウイルス感染が
中東でいち早く拡大したイランで、
公式統計で再び新規感染者が増加
傾向に転じている。
4月中旬から首都テヘランなどで
段階的に経済活動が再開され、
市民の警戒が緩んだ影響とみられる。
地元メディアによると、感染防止
対策の当局者からは活動再開は
「時期尚早だったかもしれない」
と懸念の声も出ている。

イランでは感染確認者が減少に
転じたことから、4月11日から
感染リスクの低い地域で企業活動や
都市間移動の制限が緩和された。
テヘランでも同18日から
小規模店舗などの営業が再開され、
今では街頭やショッピングモールにも
市民が多く集まる。
政府の要請にもかかわらず、
他者と密集しない「社会的距離」を
守らずに、マスクを着用しない人も
目立つ。

イラン政府の発表では、
5月2日には新規感染者は802人に
とどまり、3月初め以来の少ない
水準となった。
だが、翌3日からは再び増加。
4日には1200人を突破し、
11日まで連続して1300〜1600人
程度の新規感染者が確認された。
産油地帯の南西部フゼスタン州では
感染の広がりが深刻だとして、
銀行や商店などの閉鎖、外出規制を
再び行うことを決めた。

イランは感染拡大前から
米国による制裁で深刻な不況に
見舞われており、感染抑止と
経済維持の両立が喫緊の課題。
経済再開を急いだことが
裏目に出た可能性もある中、
ロウハニ大統領は10日、
「他の国々に比べ、病気を抑え込んで
 いるのは誇らしい」と主張し、
「感染第2波」への懸念を一蹴した。 
【カイロ時事】(時事通信社5/12 07:34)
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2020年05月12日

感染症との闘いの出口戦略は難しい、登山の下山のように

‘20年5月12日(火)

エベレストの頂上は、
2畳ほどの広さしかないという。
その地を目前に、冒険家の
植村直己さんは7歳年上の
松浦輝夫さんに
「先に行って下さい」と
先頭を譲ろうとした
◆最後は「一緒に行こう」と、
並んで頂上に立つ。
『戦後50年にっぽんの軌跡<上>』
(読売新聞編集局)にある。
酸素が薄い標高8848bの
極限状態でも互いを思いやる
気持ちに心打たれる。
ちょうど50年前の5月11日、
2人は日本人初のエベレスト
登頂に成功した
◆そこから見下ろした世界は今、
新型コロナウイルスの流行で
極限状態に近い。気になるのは、
国同士の思いやりの欠如だ。
マスクなどの医療物資を囲い込ん
だり、食料輸出を制限したり
◆ウイルスの発生源を巡る
米中の論争も激しい。
検証は必要だが、もっと大事な
ことがある。
各国の知見を集めてウイルスを
封じ込め、ワクチンや治療薬を
開発することだ。
感染症との戦いを覇権争いに
すり替えてはならない
◆経済活動の再開に動く国も相次ぐ。
新たな感染者数を示すグラフが、
下り坂にさしかかったためだろう。
でも油断は禁物。
登山では上りより下りの方が
難しいと聞く。
(編集手帳 讀賣新聞5/11)

下山のときは、勢いがついて
考える暇もないくらいである。
そのため、足下への注意も
足らなくなりがちになる。
posted by (雑)学者 at 00:00| 千葉 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする