2018年07月18日

海水浴には体を丈夫にするという効用がある 

'18年7月18日(水)
[寺田寅彦] ブログ村キーワード

物理学者の寺田寅彦に
『海水浴』と題した随筆が
ある。
明治14年の夏、父親に
連れられて
愛知県の海辺の町
大野で過ごす場面で始まる。
数え年4歳の寅彦は体が弱く、
医師の勧めによるものだ
▼まだ「海水浴」という
言葉は一般的ではなかった。
丸裸で海につかり体を鍛える
民間療法は、「塩湯治」と
呼ばれた。もっとも寅彦は、
海を怖がって泣き叫ぶ
ばかりだ。
仕方なく宿で海水を沸かした
風呂を仕立ててもらった。
ひと夏の湯治ですっかり体が
丈夫になった
▼海水浴の歴史にくわしい
畔柳(くろやなぎ)昭雄さんに
よると、当時愛知県病院長を
務めていたのが、
後に満鉄総裁や外相を歴任する
後藤新平だった。
病気の治療より予防に関心が
あった新平も、大野の塩湯治に
目を付けていた。
15年には、ドイツの医学書などを
踏まえて
『海水功用論 附海浜療法』を
発表する。
海水浴場として大野の発展にも
力を尽くした
(『海水浴と日本人』)。
▼もともと国民の健康を
向上させるのが目的だった
海水浴は、
次第にレジャーの色合いが
強まっていき現在に至る。
「海の日」の昨日(16日)、
日本列島各地は、軒並み30度を
超える猛暑に見舞われた。
いよいよ本格的な
海水浴シーズンの幕開けである
▼実は国内の海水浴客は、
昭和60年をピークに
減り続けている。
レジャーの多様化が主な原因
らしい。海の恩恵に感謝し、
海洋国日本の繁栄を願う。
海の日の意義からも、
海と親しむ機会を大事にしたい。
波打ち際でスイカ割りに興じ、
はしゃぐ子供の歓声をもっと
聞きたい
▼ただし、水の事故には
くれぐれも気をつけていただき
たい。
警察庁のまとめによると昨年、
全国の海や川、プールなどで
発生した水難事故による死者、
行方不明者は679人にのぼって
いる。
(産経抄 産経ニュース7/17 05:01)

怖い離岸流には近づかない
ようにして、飲酒のうえ
海に入ることや
肌を焼くための長時間の
日光浴を控えれば、
海水浴は健康的である。

水に入ることで
免疫力が上るといわれて
いるが、
塩水に浸かることで、
水虫が改善するのは
毎度のことである。

何日か滞在できたら、
効果は目に見えるに
違いない。
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2018年07月17日

水は低きに就く、逆さまに流れない 治水事業の要諦

'18年7月17日(火)
[梅雨] ブログ村キーワード

お天気の「はれ」を
大きい辞書で引くと「晴れ」と
並んで「れ」という表記が
ある。
この「霽」、漢字としては
「晴」よりも
ずっと古い時代からある字で、
雨かんむりの下の「齊」には
終わるという意味がある
▲つまり雨が終わって晴れる
という変化を示す霽なのだ
そうな。円満字二郎
(えんまんじ・じろう)さんの
「雨かんむり漢字読本」
(草思社)からの受け売りだが、
漢字を生み出した中国古代の
占師の関心が、もっぱら
天気の変化にあったことの
表れのようだ
▲記録的な豪雨から一転、
梅雨明けに−−この「霽れ」を
複雑な思いで迎えた西日本の
被災地である。
泥に埋まった街並みと
続く土砂災害の危険、
寸断された交通網、そして
避難先での暮らし。
それを夏の太陽が焦がし、
炎暑が包んだ
▲梅雨末期の大雨は
必ずしも珍しくない西日本だ。
しかし九州から岐阜県に及ぶ
広域で、同時多発的に
観測史上かつてない雨量が
もたらされた今回だった。
とくに瀬戸内海地域の大きな
被害が、従来の想定を超えた
雨の激しさを物語る
▲死者は100人(10日現在) を
超え、安否不明者も多数に
のぼるなか、なおも被害の
全容は見通せない。
各地に出た特別警報は
「数十年に1度の災害」に
警戒を呼びかけたが、
すでに判明した人的被害だけで
平成最悪の豪雨災害になって
しまった
▲今は被災住民の救援や
支援に全力をあげねば
ならないが、いずれは
自治体の避難指示などの
検証もなされるだろう。
雨かんむりの下に
「激」や「烈」といった
文字があってもいい
近年の豪雨への警告である。
(余録 毎日新聞7/10)

15年ほど前に家の普請を
した。
度重なる道路の補修工事で
いつの間にか、道路が
宅地よりも高くなっていて、
大雨のときに、30aくらいの
深さで川になって流れる
道路の水が門のところから
浸水してきた。

そこで2dダンプで
200台ほど砂を入れて、
道路より70a嵩上げし、
道路にはスロープにして
下りるようにした。

水は低いところを探して
集まる。
岩などが混ざった法面は
土砂崩壊を起こしやすい。
豪雨に備えた対策が
求められる。
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2018年07月16日

何処に住んでも安心して生活できる防災設備が不可欠

'18年7月16日(月)
[洪水] ブログ村キーワード


語感は耳に優しくても、
使う機会がないに越した
ことはない。
そんな言葉は多い。
「水見舞(みずみまい)」は
その一つである。
洪水や浸水など水害に
遭った地域を気遣い、見舞う
ことをいう。
歳時記には夏の季語として
載っている
▼国文学者の池田弥三郎さんが
「水見舞に水」と書いていた
のを思い出す。
井戸に頼った昔は水害に
やられると、何よりも
飲み水の確保に急を要した。
<水提げて
 なほ降る中を水見舞>
広江八重桜。
見舞いの品として水が重宝
されたことは、この句からも
よく分かる
▼あれほど激しい雨を
降らせた空には、一転して
「梅雨明け十日」の青が
広がった。
犠牲者が200人を超えた
西日本豪雨の被災地は、
深刻な水不足に見舞われて
いる。
やがて夏の盛りを迎えると
いうのに、断水が続く地域は
まだ多い。
感染症や食中毒も心配に
なる
▼復旧を急ぐ被災地には
ボランティアが駆けつけて
いるものの、折からの
暑さにやられ、熱中症で
運ばれた人もいると聞く。
せっかくの水見舞いが
現地の荷厄介になっては
もったいない。
天候などの状況、自身の
体調を十分に見極め、
無理なく支援したいもの
である
▼16日までの3連休は
猛暑が続くという。
被災地で活動する方々は
手元に飲み水を、心には
「潤い」の2文字を
忘れないようお願いしておく。
遠隔地に住む人なら、
ふるさと納税や義援金という
形の水見舞いもあろう。
被災地にとっては干天の
慈雨となるに違いない
▼災害報道で目にする
「安否」も、できれば
使いたくない言葉の一つ
である。連絡のつかない
家族や友人の帰りを待つ
人たちの思いは、
「無事か否か」ではある
まい。広島県などには今も
多くの行方不明者がいる。
「無事を信じる」の一念を
送ることで小欄の水見舞い
としたい。
(産経抄 産経ニュース7/7/15 15:00)
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2018年07月15日

弥生人は洪水に襲われる前に避難を済ませていた

'18年7月15日(日)
[洪水] ブログ村キーワード

縄文時代以前の遺跡には
洪水の跡がほとんどない
という。
洪水に襲われたのは稲作が
始まり、水の得やすい土地に
住み始めた弥生時代以降の
遺跡という。
だが弥生人も洪水の脅威に
立ちすくんでいたのではない
▲大阪の八尾(やお)(みなみ)
遺跡は洪水で砂に埋まったが、
その竪穴(たてあな)建物跡
には土器など生活用品が
見当たらなかった。
そればかりか建物の柱や
屋根の跡もなかった。
どうやら洪水の直前に、
家財ばかりか柱などの上屋
まで運び去って避難したのだ
▲文化庁編
「日本人は大災害を
 どう乗り越えたのか」
(朝日選書)にある話だが、
洪水をみごと逃れた弥生人の
「予知力」と「避難力」、
おそるべしである。
異常気象がかつてない災害を
もたらす今日、あらためて
問われる二つの「力」だ
▲「数十年に1度」は異例の
ことだが、それが11府県の
広域で発生するといえば
途方もない異常事態である。
そんな大雨特別警報が出され、
それによる自治体の避難指示も
発令されたが、多数の犠牲者を
防げなかった西日本豪雨だった
▲「特別警報が出た時は
 被害が出ていた」
「川が氾濫(はんらん)
 してから避難指示が出た」
「夜間の避難指示で避難でき
 なかった」。
被災地では警報や避難指示への
不満が聞かれる一方、指示に
従えぬまま家にとどまって
被災した高齢者も多かった
▲温暖化による気象災害の
新たなステージの始まりを
示すともいわれる今回の豪雨
である。
政府、自治体、地域、個々人
それぞれに、「予知力」と
「避難力」とを高める新たな
取り組みが求められていよう。
(余禄 毎日新聞7/14)

野生動物は自然を畏れ、
災害を予知し、避難する
能力を持っていると思う。

人は自治体を頼り、
与えられた情報を参考に
行動しようとしている。
しかし、自治体は
個人個人の細かな違いを
前提に情報提供はできない
だろう。

三陸地方には
「津波てんでんこ」という
標語がある。
津波がきたら、自分の命は
自分で守れという意味だ
そうだが、
危険を感じたら一刻も早く
ということであれば、
洪水避難も、一家ごと
「てんでんこ」が建前で
あろう。






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2018年07月14日

大洪水の予報と捉えるべき線状降水帯という気象用語

'18年7月14日(土)
[線状降水帯] ブログ村キーワード

日本気象協会は12日、
西日本に記録的豪雨を
もたらした梅雨前線に伴い、
積乱雲が帯状に連なる
「線状降水帯」が
全国で計68回発生した
とする分析結果を発表した。
広島県や福岡県では、
複数の線状降水帯が
同じ場所で重なって発生
しており、総雨量を
押し上げる原因となった。

同協会は国土交通省
国土技術政策総合研究所と
共同で、
@2時間の降水量が50_
以上の連続した領域
A長さが50`以上
B領域内での雨が降った
面積が50%以上――など、
線状降水帯と見なせる条件を
定め、雨量データを用いて
判定した。
今年6月28日から
7月8日の間に、条件を満たす
降水帯が61回、わずかに
条件を満たさないものの、
ほぼ線状降水帯と見なせる
ものが7回あった。

同じ条件を当てはめると、
2014年から16年の3年間に、
線状降水帯の発生は
全国で200回あった。
今回はわずか11日間で、
年間平均の発生回数に達した。
(讀賣新聞7/13 35(社会)面)
posted by (雑)学者 at 00:00| 千葉 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする