2019年04月21日

目的が定まっていれば何も苦にならないと犬養毅翁

'19年4月21日(日)

順境とか逆境とか、
貧富とかいうことを
苦にするとせぬとは、
畢竟目的が
定まって居るか
居ないかに在る

 犬養毅『犬養木堂伝』

犬養毅は、日本に立憲政治を
根づかせるという志に
人生を捧げた政治家でした。
内閣総理大臣にまで
上り詰めたものの、じつは
政治人生の多くの時期を
少数政党ですごし、
逆境とともに生きた苦労人
でもあります。

それでも、彼は
「自分はいまだかって
 人の思うごとく苦痛を
 感じたことはない」
と語っています。
なぜでしょうか?
それは、国家や君主を議会の
決定に従わせる
立憲君主政治を打ち立てる
運動に身を捧げ、生きる
「目的」としていたから
です。

よく自分と他人を比べて、
「わたしには運がない」
「わたしにはお金がない」
と嘆く人がいますが、
彼にいわせれば、目的の
ある人生を送っていれば、
そんなことは気にもならず、
苦にもならないことなの
でしょう。

もし、いま自分が苦痛を
感じているのなら、
ぜひ人生の「目的」を
探してみてください。
なにごとも遅過ぎることは
ありません。自分の志と
自分の人生に集中すれば、
少しずつ充実した日々を
送れるようになっていく
はずです。
(齋藤孝 
 心を動かす偉人の言葉
 セブン&アイ出版)


大きな目的がなければ、
なおさら、
順境だとか逆境だとかに
関係はないがろうし、
富も宝の持ち腐れであろう。

人生の充実は目的の
大小や有無によっては
必ずしも決まらない。

朝ドラのテーマ曲
「365日の紙飛行機」の
エンディングも
そう歌っている。

参考
YouTube-365日の紙飛行機 AKB48
posted by (雑)学者 at 00:00| 千葉 ☀| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年04月20日

諸先輩から受け継いだ逞しい風土を後生に引き継ぐ

'19年4月20日(土)

評論家の大宅壮一が
「猛婦」と評した女性が
いる。
明治以降、男女共同参画
社会の礎を築いた熊本県の
女性たちである。
代表例が益城町の矢嶋家
4姉妹。
「四賢婦人」と呼ばれる
▼熊本の女子教育の先駆者
竹崎順子、徳富蘇峰・
蘆花を育てた母の徳富久子、
儒学者の横井小楠を
妻として支えた横井つせ子、
婦人解放運動に尽力した
矢嶋楫(かじ)子。
4月に再開館した同町の
四賢婦人記念館で功績を
紹介する
▼3年を迎えた熊本地震
では現代の熊本の女性も
強い精神力で奮闘した。
熊本市役所の女性職員の
被災体験をまとめた
『50の証言』で一端を
知ることができる。
上水道の復旧業務に
携わった職員は、娘を
親戚に預ける時に
泣きながら言われた
言葉が忘れられない。
「ママ、死なんでよ」
▼動物園の獣医師は、
不眠で目を充血させたゾウ、
不安げな表情を浮かべる
チンパンジーに胸を痛めた。
それぞれが子育てや介護
などの悩みを抱えながら
使命感を持って働いた。
今も心の傷が癒えない
職員は多い
▼当時の文化スポーツ交流
部長はこう記す。
「被災経験のある
 政令指定都市として
 神戸市、仙台市とも
 力を合わせたい。
 どんなことがあっても
 立ち向かう力が
 私たちにあると信じる」。
全く同感である。
また災害が起きても、
協力し合えばきっと
乗り越えられる。
(河北春秋 河北新報ONLINE NEWS4/16)

わが郷土の利根川下流域を
かつて文中の徳富蘇峰が
「水郷の美天下に冠たり」
と称えたとか・・・。
posted by (雑)学者 at 19:59| 千葉 ☀| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

道徳心は本人からにじみでることで分かるものである

’19年4月20日(土)

ルース・ベネディクトは
「菊と刀」という有名な
本の中で、日本人の道徳を
「恥の道徳」と規定した。
この規定自体にはいろいろ
問題があるが、
武士道の道徳が外面を重ん
じたことは、戦闘者、戦士
の道徳として当然のことで
ある。
なぜなら戦士にとっては、
つねに敵が予想されている
からである。戦士は敵の目
から恥ずかしく思われ
ないか、敵の目から卑しく
思われないかという
ところに、自分の体面と
モラルのすべてをかける
ほかはない。
自己の良心は敵の中にこそ
あるのである。
このように自分の内面に
ひきこもった道徳でなくて、
外面へあずけた道徳が
「葉隠」の重要な特色を
なすものである。そして
道徳史を考える場合に、
どちらの道徳が実際的に
有効であったかは
いちがいに言うことはでき
ない。
キリスト教でも、教会に
自分の道徳の権威をあずけた
カソリックは、むしろ人々を
安息の境地に置いたが、
すべてを自分の良心一個に
背負ってしまった
プロテスタントの道徳は、
その負荷に耐えぬ
弱者の群れをおしつぶして、
アメリカで見られるごとく
無数のノイローゼ患者を
輩出することとなった。
「葉隠」にいわく
「人の難に逢うたる折、
 見舞に行きて一言が
 大事の物なり。
 その人の胸中が知るる
 ものなり。兎角武士は、
 しほたれ草臥(くたび)
 たるは疵なり。勇み
 進みて、物に勝ち浮かぶ
 心にてなければ、用に
 立たざるなり。人をも
 引き立つる事これある
 なり。」(聞書第一136頁)

「武士はしほたれ、草臥れ
 たるは疵なり。」
というのは、同時に
しおたれて見え、
くたびれて見えるのはきずだ
ということを暗示している。
なによりもまず外見的に、
武士はしおたれてならず、
くたびれてはならない。
人間であるからたまには
しおたれることも、
くたびれることも当然で、
武士といえども例外ではない。
しかし、モラルはできない
ことをできるように要求する
のが本質である。
そして武士道というものは、
そのしおたれ、くたびれた
ものを、表へ出さぬようにと
自制する心の政治学であった。
健康であることよりも健康に
見えることを重要と考え、
勇敢であることよりも
勇敢に見えることを大切に
考える、このような道徳観は、
男性特有の虚栄心に生理的
基礎を置いている点で、
もっとも男性的な道徳観と
いえるかもしれない。
(十三 外見の道徳
 二 「葉隠」四十八の精髄
 葉隠入門 三島由紀夫 新潮文庫)


道徳はその人の道徳心が
外ににじみ出て、傍から
分かるほどのもので
なければならないと思う。
posted by (雑)学者 at 00:00| 千葉 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年04月19日

詐欺犯たち、赤信号のように皆で渡れば怖くないのか

'19年4月19日(金)

社会運動の秘密拠点や
非合法活動の隠れ家を意味
する「アジト」は、
一説に同じ意のロシア語
「アギトプンクト」の略語
といわれる
◆戦前の昔、左翼活動や
労働運動の風に乗って
北の方角から入ってきた
この言葉は、最近では
南から聞こえてくる。
タイのリゾート地で
日本人の特殊詐欺グループの
アジトが摘発された事件
である。
そこで逮捕された15人の
約半数はタイに入国する前、
フィリピンにいたことが
わかった
◆東南アジアでアジトを
転々と移しているのか、
それとも広がっているのか。
今後の警察の捜査が
明らかにすることだろう
◆警察庁はタイのみならず、
国際的な包囲網を築くべく
各国と連携を深めてもらい
たい。タイ当局が
逮捕容儀に「不法就労」を
用いたことは前にも書いた。
詐欺を労働と見なすのは、
おかしな気がするけれど、
外国の機関に隠れ家を摘発
してもらうには効果的な
先例ではある
◆ほぼ時を同じくして
日本で摘発された事件にも
驚く。
台湾籍の男女10人が
千葉や山梨の民家を隠れ家
にして、中国の高齢者を
狙い詐欺電話をかけていた
という。海の向こうからは
アジトが北上している。
(編集手帳 讀賣新聞4/19)

オレオレ詐欺のノウハウが
日本から流出したのか。
恥ずべきことである。

逮捕された15人の容疑者
たちは顔を隠していたが、
ボスにヘマを咎められる
のを恐れてのことか。
前科者になったことの
マイナスは今後の人生に
どう響くか。
posted by (雑)学者 at 13:25| 千葉 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ストーカー行為を見苦しいとする「葉隠」の精神

'19年4月19日(金)

恋の極限は、「忍ぶ恋」
 である


このまえ集まってこられた
人たちに話したのは、
恋の究極の姿は、忍恋では
ないかということである。
出会ってからでは、
恋の内容は程度の低い
ものになってしまう。
一生忍耐して思い死にする
ことが恋の本質であろう。
歌に

恋死なん 後の煙に
それと知れ つひに
もらさぬ中の思ひは

というのがある。
この歌の境地こそ、
もっとも風情のある恋
というものであろう、
といったところ、感心した
人が四、五人いて、
この歌の
「後の煙にそれと知れ」を
とって、煙仲間といわれた
そうである。
(付「葉隠」名言抄 笠原伸夫訳
 三島由紀夫 葉隠入門 新潮文庫)

男女双方に好みがあるのは、
優性遺伝の仕組みであろう。
相手にされなかったら、
忍ぶ恋に徹するか、諦めれば
よい。

ストーカー行為は、
往生際が悪いし、相手の
人格を無視している。
世の中は思い通りになる
という甘えた思い込み
である。
posted by (雑)学者 at 00:00| 千葉 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする