2017年06月22日

時によって違った人物像になる聖徳太子という有名人

'17年6月22日(木)
[聖徳太子] ブログ村キーワード

聖徳太子(574〜622年)ほど、
高い知名度の一方で
人物像の変遷が激しい人物は
珍しい。
近年の研究から見える
実像を、古代史家の
東野治之・奈良大名誉教授に
聞いた。

文部科学省は今春、中学校の
学習指導要綱改正案で
「聖徳太子」の呼称を
「厩戸王(うまやどのおう)
 (聖徳太子)」に改めよう
として不評を買い、
撤回した。
東野さんによると、
「聖徳太子」の呼称は、
奈良時代半ばの漢詩集
「懐風藻(かいふうそう)」に
初めて現れるが、
「聖徳」という呼び方は、
没後ほどない頃から
されていたという。

「亡くなって間もなく
 崇拝が起きていた。
 だからこそ、
 『日本書紀』(720年完成)で
 既に神格化されている」。
一度に10人の話を聞いた、
という記述もその表れだ。
「推古天皇から政治を
 すべて任されていた」
というイメージも大げさで、
太子が単独で行ったと
考えられる施策は、
十七条憲法の立案と仏典の
講義・注釈に限られるという。
推古天皇や蘇我馬子
(そがのうまこ)に政策を
進言する
「ブレーンのような役割
 だった」と東野さんは
話す。

「聖徳」と称されるほど
優れていたのは、
「中国からの先端文化への
 理解力」だという。
「それを生かして
 仏典に注釈を施し、
 高度な漢籍の能力が
 必要な外交文書も作った」。
仏教については、
必ずしも出家を必要としない
形で受け入れ、
「社会をまとめる手段として
 政策的にうまく利用した」
とみる。

日本書紀は「皇太子」に
なったと記すが、
制度として「皇太子」が
できるのは、689年の
飛鳥浄御原令
(あすかきよみはらりょう)
よってとされ、
推古朝にはまだない。
史料には「王命」「皇子命」
と記され、「ミコノミコト」
と呼ばれていたようだ。
同様に「ミコノミコト」
と呼ばれた人物は、
後に天智天皇となる
中大兄(なかのおおえ)皇子や
天武天皇の後継とされながら
早世した草壁皇子がいる。
「次の天皇になりうる人物
 という意味の呼称だったの
 だろう」という。
 
太子像は時代と共に
変わり続けた。
平安時代以降、太子を
観音の化身として神格化する
太子信仰が盛んになる。
江戸時代には、
仏教を重視したことから
儒学者や国学者に批判され、
明治に再評価される。
1930年に紙幣のデザインに
採用されたのは
「皇太子の時に摂政に
 なった昭和天皇と
 イメージを重ねる狙い
 だったのだろう」とみる。

東野さんは4月に刊行した
『聖徳太子 ほんとうの
 姿を求めて』
(岩波ジュニア新書)で
太子の人物像を
<行動的ではないが
 頭は冴え、自分の
 ポリシーをもって
 外来文化を取り入れる、
 ある意味過激な知識人>
と総括した。
「古代から『聖徳』と
 呼ばれてきたのには、
 それなりの理由がある。
 『聖徳太子』の呼称は
 残すべきだ」と強調する。
(文化部 清岡央)
(讀賣新聞6/21 14(文化)面)

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2017年06月21日

強毒の南米原産のアリ、「ヒアリ」が上陸している

'17年6月21日(水)
[ヒアリ] ブログ村キーワード

強い毒を持つ南米原産の
アリ「ヒアリ」が神戸港の
コンテナヤードから
見つかったことを受け、
国土交通省は19日、
全国125カ所の主要港湾を
管理する地方自治体などに、
ヒアリがいないか調査
するよう求めた。

要請文書では、神戸港で
ヒアリが発見された経緯や
現状を説明。
他地域の港湾でも、
神戸港にヒアリを運んだと
みられる中国・広州市から
送られた荷物や、
荷物を取り扱った場所を
調べ、発見した場合は、
国交省と環境省に通報する
ことを求めた。
調査結果の報告期限は今週
後半とした。

国交省の担当者は
「外来生物対策は、
 水際対策が重要だ。
 徹底的に
 点検してほしい」と
話している。

同省は港湾での運送に
関わる業界団体にも別途、
注意を呼び掛けた。

ヒアリは、広州市から
神戸港に届いたコンテナ内
から5月26日、国内で
初めて見つかり、
6月16日には神戸港の
コンテナヤードでも新たに
発見された。
(産経ニュース6/19 23:09)

感染症も有害生物も
水際でくい止めるのが、
一番である。

参考
超危険生物@猛毒殺人アリ 
posted by (雑)学者 at 00:00| 千葉 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月20日

北朝鮮が怖いトランプ大統領、逃げる中国にせまる

'17年6月20日(火)    
[北朝鮮] ブログ村キーワード

トランプ米政権が北朝鮮系
中国企業を提訴したことに、
中国側が反発を強めている。
21日にワシントンで開かれる
米中外交・安全保障対話
(閣僚級)の焦点は、
中国の習近平政権が
北朝鮮への圧力強化に
応じるか否か。
米側は、北朝鮮と取引する
中国企業への独自制裁に
乗り出す構えを見せ、
中国に譲歩を迫っている
形だ。

米司法省に提訴されたのは、
中国遼寧省瀋陽の貿易会社。
米国が独自に制裁対象に
指定している北朝鮮の
朝鮮貿易銀行のダミー会社
とされる。
2015年、朝鮮貿易銀行の
代わりに米ドル取引を行い、
マネーロンダリング
(資金洗浄)に関与した
として訴えられた。

これに対し
中国外務省報道官は16日、
「中国は
 (北朝鮮の核・ミサイル
  開発をめぐる)
 国連安全保障理事会決議を
 真剣に履行している」
と強調した上で、
朝鮮貿易銀行は
「国連の制裁リストには
 含まれていない」と指定。
「自らの国内法を
 他国に拡大することに
 反対する」と米国を批判
した。

中国の対米批判には伏線が
ある。
ティラーソン米国務長官が
今月中旬の米議会公聴会で、
@「(北を支援する)
  中国企業を中国側が
  制裁しないなら、
  米国が独自に制裁を
  科す」と中国に通告
 した
A制裁すべき企業リストを
 中国に渡した――と公表。
21日の米中対話で、
中国企業への制裁問題を
取り上げる意向を示していた。

米紙ウォールストリート・
ジャーナルも、
「米国は約10の中国企業・
 個人に制裁を科すよう
 中国に要求した」と報道。
中国が応じない場合、
米国が
「夏の終わりまでに
 独自制裁に乗り出す
 可能性がある」という。

北との取引が問題視
されている中国の金融機関も
あり、米国が独自制裁を
行えば中国は多大な影響を
受けかねず、習政権は
厳しい対応を迫られている。
【北京=藤本欣也】
(産経新聞6/19 9(国際)面)

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2017年06月19日

歴史は見た者ではなく聞いた者がつくったものである

'17年6月19日(月)
[連合国] ブログ村キーワード

元ニューヨーク・タイムズ紙
東京支局長が書いた
『英国人記者が見た
 連合国戦勝史観の虚妄』
(祥伝社新書)は、
10万部を超えるベストセラー
となった。もっとも
出版から半年後の
平成26年5月、共同通信が
ケチをつけてきた

▼日本軍による
「『南京大虐殺』は
 なかった」と主張した
部分は、翻訳者が無断で
書き加えたというのだ。
著者のヘンリー・S・
ストークス氏はすぐに
「本書に記載されたことは、
 全て著者の見解」との
声明を出し、記事は誤りと
断じた

▼ストークス氏によれば、
大東亜戦争は日本の自衛の
ための戦いであり、
東京裁判は無法の復讐劇
だった。
慰安婦問題については、
実態は売春婦と言い切って
いる。
ストークス氏は今年、ほぼ
同じ内容の著作を英文で
発表した。それが、
民間シンクタンク
「国家基本問題研究所」に
よって
「日本研究特別賞」に
選ばれた

▼ストークス氏が
「フィナンシャル・
 タイムズ」の
初代東京支局長として、
来日したのは東京五輪が
開催された昭和39年で
ある。当時はまだ、
日本を憎む気持ちが
強かった。その後
アジア各国での取材を
重ねるうちに、米国が
押しつけた歴史観が誤りだ
と気づくようになる

▼親交の深かった
三島由紀夫の影響も大き
かった。
気がつけば、日本での
生活が半世紀を超えた。
あき子夫人との間に生まれた
息子のハリー杉山さんは今、
タレントとしてテレビで
活躍中である

▼残念ながら東京に
駐在する欧米記者の
ほとんどは、今なお
「連合国戦勝史観」に
とらわれ、偏見に満ちた
記事を送り続けている。
ストークス氏からみれば、
勉強不足の一言につきる。
まして、たった
1週間日本に滞在しただけの
国連特別報告者の発言に、
どれほどの真実が含まれて
いるのだろう。
(産経抄 産経ニュース6/15 05:04)
posted by (雑)学者 at 00:00| 千葉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月18日

外国語の勉強は言語中枢を刺激するので話が上手になる

'17年6月18日(日)
[発音] ブログ村キーワード

難病を患う妻は唇の伸縮
機能が失われ、
うまく発音ができない。
とくにRとLの区別に
難儀している。
妻をいたわってだろう。
夫が見舞客にジョークを
言った。
<わたしはジャップよ、が
 彼女の口癖さ>
◆米国のミステリー作家、
スコット・トゥロー
『囮(おとり)弁護士』
(文春文庫)の一場面で
ある。
作中人物の言葉だから、
侮蔑の意味を含む
「ジャップ」は捨て置く
として、われらが
「RとL」はそれほど
有名なのかと、
以前、読んでいて驚いた
覚えがある
◆発音のみならず、
多くの日本人には
聞き分けもむずかしい。
その能力を鍛える技術だ
という
◆情報通信研究機構と
大阪大学が興味深い
研究成果を発表した。
RとLを聞き分けたときの
脳波パターンをもとにした
装置を使っての実験である。
1日1時間ずつ
5日間ほどの訓練で
聞き分ける能力の向上が
見られたという。
まずは上々の成績だろう
◆語学オンチの身としては、
その勢いでしゃべり分けの
技術も期待したいところ
だが、こちらはそう簡単に
いくまい。
せめて「rice」(コメ)が
「lice」(シラミの複数形)に
ならぬよう、唇に命じて
おくとする。
(編集手帳 讀賣新聞6/17)
posted by (雑)学者 at 00:00| 千葉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする