2017年03月28日

稀勢の里 君が何とかせにゃいかん、と頼られて

'17年3月28日(火)
[稀勢の里] ブログ村キーワード

大相撲春場所は26日、
大阪府立体育会館
(エディオンアリーナ
 大阪)で千秋楽を迎え、
負傷を押して強行出場した
新横綱の稀勢の里(30)
(本名・萩原寛、茨城県
 牛久市出身、田子ノ浦
 部屋)が1敗で
単独首位の大関照ノ富士に
本割と優勝決定戦で連勝し、
逆転優勝を飾った。
本割で照ノ富士を
突き落として13勝2敗で
並ぶと、決定戦は
小手投げで大関を退け、
初場所に続いて
2場所連続で賜杯を抱いた。
稀勢の里は初黒星を喫した
13日目の日馬富士戦で
左肩から腕付近を痛め、
テーピングをして出場
していた。
新横綱の賜杯獲得は、
稀勢の里の先代師匠だった
隆の里(元鳴戸親方)ら
史上8人目で、1995年
初場所の貴乃花以来
22年ぶり。
(讀賣新聞3/27 1面)

産経新聞1面コラム

元横綱武蔵丸の大関時代の
エピソードである。
本場所中に40度以上の
熱が出た。
幕内土俵入りを終えて
支度部屋に帰ったところで
力尽きる。
なんとか体を温めようと
風呂につかってから、
土俵に上がった

▼それから先の記憶が
まったくないという。
病院にいく車の中で気を
失ったらしい。
もっとも次の朝部屋で
目を覚ますと、普段通りの
稽古をやった。
「俺としては、それが
 普通だと思っていたよ」。
ノンフィクション作家の
武田葉月さんの
インタビューに答えている
(『横綱』講談社文庫)

▼大関が簡単に休場する
わけにはいかない。
まして角界の頂点にいる
横綱には、本場所興行を
成功に導く責務がある

春場所13日目の
日馬富士戦で、稀勢の里が
受けた左肩周辺の
ダメージはかなり大きそう
だった。
何より左腕は稀勢の里の
最大の武器である。
それでも新横綱は、土俵に
上がり続ける道を選んだ

▼昨日(26日)の千秋楽では、
照ノ富士の圧倒的有利との
下馬評を覆し、本割、
優勝決定戦ともに勝って、
まさかの逆転優勝である。
白鵬不在の場所で、
最後まで主役を演じ続けた

のは、やはり稀勢の里だった。
新横綱の優勝は、貴乃花
以来の22年ぶりの快挙
である

▼稀勢の里の雄姿から、
だれもが思い浮かべたのが、
その貴乃花の「鬼の形相」
だろう。
右ひざのけがを抱えながら、
平成13年夏場所で
優勝決定戦を制した。
「痛みに耐えて
 よくがんばった。
 感動した」。
表彰式で当時の小泉純一郎
首相がたたえたものだ。
敗れた武蔵丸にとっても、
忘れられない大一番である

▼ただ、貴乃花は
翌場所から7場所連続全休
となり、15年1月に引退を
余儀なくされる。
稀勢の里はここからは、
貴乃花とは別の力士人生を
歩むよう祈らずにはいられ
ない。
(産経抄 産経新聞3/27)

タイトルの川柳は、
白鵬、朝青龍、日馬富士の
モンゴル勢だけが目立った頃、
よみうり時事川柳に載った
一句
だそうである。
posted by (雑)学者 at 00:00| 千葉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月27日

親の小言のように響く山本一力氏の人生相談の回答

'17年3月27日(月)    
[人生相談] ブログ村キーワード

人生相談の回答である。

相談された者が
途方に暮れてしまう。
あなたがどうしたいのか
伝わってこないからだ。
おれがおやじなら
こう言うぞと、
責務と心得て苦言を書く。
30代は
40代、50代への短い
助走路だ。
生きている限り歳は
確実に重なってゆく。
しかも速度を増して、だ。
30代なら
1日でできたことが
40代では1日半、
50代だと2日かかることも
多々ある。
加齢が時間消費量を
増やすのは、生き物の
摂理だろう。

身体でわかっていた
先達たちは、わが20代に
口うるさく言ってくれた。
早く身を固めろ。
子供を授かって初めて
一人前だ。
「ひとり口は食えないが、
 ふたり口なら食える」
とも。
貧しかろうが、ふたり
合わせばやりくりできる、
の意だ。

離婚が日常性を持った
当節では、一概には
言い切れない。
が、正鵠(せいこく)
射ている側面は間違いなく
あるだろう。

今は1人でできていること
の幾つを、10年後にも
できるのか。
残る生涯をひとり暮らしで
やり通せるのか。
仕事も続けていけるのか。

考えるべきことは
山積しているはずだ。
今日はそれらから目を
そらせていても、
問題は必ず追ってくる。
追いつかれたとき、
歳を重ねている分、
体力も気力もいまより
格段に衰退している。
迎える明日を味方に
つけるには、今日を
見詰めて自分で答案を
書くことが肝要だ。

わたしは離婚するなとは
言ってない。
気に染まない相手と暮らす
ぐらいなら、1人がいいと
断ずる者も、もはや少数派
ではないらしい。

しかし決めた責任は当人に
ある。
四重の五重のと、
重箱みたいに歳だけ重ねた
揚げ句、後悔しても
間に合わない。
脚色なしの現実を、
真正面から見詰める
ように助言する。
途方に暮れていられる
時間は、もう長く残っては
いない。
(産経ニュース3/26 01:00)

人生は、何があっても
自己責任だと思う。

参考
山本一力 
 作家。69歳。
 平成9年、『蒼龍』で
 オール読物新人賞を
 受賞しデビュー。
 14年、『あかね空』で
 直木賞受賞。
 近著に『カズサビーチ』
 (新潮社)
 『サンライズ・サンセット』
 (双葉社)など。
 (記事文末回答者紹介欄)
posted by (雑)学者 at 00:00| 千葉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月26日

道徳の初めは教わるもの、あとは自分で掘り下げるもの

'17年3月26日(日)
[道徳教育] ブログ村キーワード

小学校の道徳教科書の
検定が初めて行われ、
内容が公表された。

合格した民間8社の
教科書をみると、
思いやりや公共心、
生命の尊さなど人々が
暮らす上で欠かせない
徳目を、子供たちが
考えながら学べるよう工夫
されている。

戦後教育でおざなりに
されてきたことである。
子供たちの心に迫る授業を
展開し、教育再生を図って
ほしい。

検定教科書を使って道徳を
教科化することには
「国が特定の価値観を
 押しつける」といった
批判がいまだにあるが、
的外れだ。

中央教育審議会の答申で
うたわれたように、
道徳の授業は「押しつけ」
とは対極にある。
立場の違いで価値判断が
異なるなど、多角的に
考える力を養うものだ。

道徳は教師の指導力の差が
大きい。
副読本を読んで終わらせる
だけの授業も少なくなかった。

学習指導要領では
「正直、誠実」「家族愛」
「畏敬の念」など
自分自身のほか、社会との
関わりや自然、生命の
崇高性に関する徳目を挙げ、
各学年での指導を分かり
やすく示した。

こうした徳目は普遍的な
価値を持つ。
自ら考えて議論する教育の
「芯」となる。
それなのに、戦後の教育に
欠けていた。
検定はそこを重視し、
指導要領に照らして足り
ない内容があれば修正した。

例えば「規則の尊重」に
ついてだ。
5、6年生用では、
公園のきまりを守る
といった記述にとどまらず、
権利と義務をバランスよく
学べるよう盛り込んだ。
高齢者への尊敬や感謝の
気持ちに関する内容を欠く
例もあり、検定の結果、
修正が加えられた。

個性の尊重に目を向ける
あまり、教えられて
こなかったものも少なく
ない。
先人への感謝や、人々の
支え合いで暮らしが成り
立っていることなどである。

正直を説く寓話
「金の斧」といった
伝統的な物語以外に、
「夢」をテーマに
プロ野球の大谷翔平選手を
登場させるなど、興味を
ひく工夫もこらしてある。
教材研究を通し、指導法を
含めてさらなる改善を期待
したい。

科学技術の進展やインター
ネットで情報があふれる
時代である。
大人も判断に迷う問題が
多い。政治や経済の
不祥事で「徳」のなさが
問われる場面も目立つ。

次代を担う子供たちのため、
保護者らも教科書を手に
取り、徳育の大切さを
再認識すべきだ。
(主張 産経新聞3/25 2(総合)面

日本の道徳教育の難しさは
新渡戸稲造著『武士道』の
序文に紹介されている。

約十年前、著名なベルギーの
法学者、ラヴレー氏の家で
歓待を受けて数日を過ごした
ことがある。
ある日の散策中、私たちの
会話が宗教の話題に及んだ。
「あなたがたの学校では
 宗教教育というものがない、
 とおっしゃるのですか」
とこの高名な学者がたずね
られた。
私が、「ありません」という
返事をすると、氏は
驚きのあまり突然歩みを
とめられた。
そして容易に忘れがたい
声で、
「宗教がないとは。
 いったいあなたがたは
 どのようにして
 子孫に道徳教育を授ける
 のですか」と繰り返さ
れた。

その時、私はその質問に
愕然とした。
そして即答できなかった。
なぜなら私が幼いころ
学んだ人の倫(みち)たる
教訓は、学校で受けたもの
ではなかったからだ。
そこで私に善悪の観念を
つくりださせたさまざまな
要素を分析してみると、
そのような観念を
吹き込んだものは武士道で
あったことにようやく
思いあたった。
(新渡戸稲造著奈良本辰也訳
 武士道 三笠書房知的生きかた
 文庫)


宗教は信者に信ずることを
強いる。
信者はその教義に基づいて
行動する。

宗教という前提がないところで
道徳を教えるということは
時間と労力を要する作業に
なるような気がする。
posted by (雑)学者 at 00:00| 千葉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月25日

中国政府が規制する中国人の団体観光客の行先

'17年3月25日(土)
[観光客] ブログ村キーワード

中国が米軍の高高度防衛
ミサイル(THAAD)の
韓国配備に対する報復
として、15日を期限に
韓国行き旅行商品の販売を
中止したと聞いて翌日、
ソウルの繁華街、明洞
(ミョンドン)を訪ねてみた。
そこそこの人通りはあった
ものの、大声を張り上げる
中国人団体観光客は
すっかり姿を消し、
路肩や駐車場を占拠して
きた大型観光バスも見かけ
なくなった。

何だか、留学していた
1990年代のソウルに戻った
ようだな―というのが
率直な感想だ。
それほど、ここ数日前まで
ソウルは中国人団体客で
ごった返し過ぎていた。
ネットには
「うるさかった
 中国人観光客が
 いないので快適だ」
といった皮肉も書き
込まれた。

だが、売り上げの
7、8割を中国人客に頼る
免税店をはじめ、
観光業界には死活問題と
なっている。
閉店する中小免税店も
出始めているという。
報復が続けば、
昨年約806万人に達した
中国人旅行者が半減する
との予測もある。

2013年に韓国を訪れた
中国人旅行者は約433万人。
外国人旅行者全体をみても
昨年より500万人以上
少ないことから、
ここ数年に限った異常な
“中国人観光客バブル”が
はじけただけだとも理解
できる。
今回の騒動は、
韓国にとって中国との
付き合い方を問い直す
いい機会とも思えるの
だが・・・。(桜井紀雄)
(はじけた中国人客バブル
 外信コラム ソウルから
 ヨボセヨ(もしもし)
 産経新聞3/22 9(国際)面)


爆買いで持ち込んだ商品には
関税を課すことで
日本への買い物ツアーに
歯止めをかけた。

国益を損なうことには
どんな手段も厭わない国
である。
posted by (雑)学者 at 00:00| 千葉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月24日

ゴルフ会員権は差別をするための制度である

'17年3月24日(金)    
[ゴルフ] ブログ村キーワード

昭和32(1957)年10月の
カナダ・カップ
(現ワールド杯)は、
日本で開催される初めての
ゴルフの国際大会だった。
会場となったのが、
霞ケ関カンツリー倶楽部
(埼玉県川越市)である。

▼テレビ中継も初めてと
あって、歌舞伎担当の
アナウンサーまで駆り
出された。
「白砂青松
 (はくしゃせいしょう)
霞ケ関。歩く4人は
四千両役者のそろい踏み」。
こんな調子で試合の模様を
お茶の間に伝えていた。

▼30カ国、60選手が参加
するなか、下馬評を覆して
初優勝したのが「寅さん」
こと中村寅吉さんである。
寅さんは小野光一さんと
組んだ団体も制した。
1万人を超えた観客の熱狂
ぶりは、今も語り草である。
日本人初の快挙は、
戦後のゴルフブームの
起爆剤となった。

▼その舞台となり、
2020年東京五輪のゴルフ
会場でもある名門クラブが、
英断を下した。
正会員を「男子のみ」と
していた規則を変更して、
女性を正会員として認める
という。
男女の差別を禁じた
五輪憲章に抵触すると、
IOCから規則の変更を
求められていた。
会場をめぐる最大の障害が
取り除かれ、25日には
五輪で使用するコースが
披露される。
平成のゴルフブームを
巻き起こせるか、
期待が高まりそうだ。

▼寅さんといえば、
日本人初の米メジャー制覇を
果たした樋口久子さんの
師匠としても知られる。
日本女子プロゴルフ協会の
会長も務めた樋口さんは、
国内女子のプロ1期生である。
90年の歴史を誇るクラブの
女性正会員第1号は誰だろう。

▼マスターズ・トーナメントを
開催する米オーガスタ・
ナショナルGCは、10年を
超える議論の末に5年前、
女性に門戸を開いた。
初の女性メンバーの一人は、
ブッシュ政権下で黒人女性
初の国務長官を務めた
コンドリーザ・ライスさん
である。
(産経抄 産経新聞3/22)
posted by (雑)学者 at 00:00| 千葉 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする