2008年06月04日

親は子供のはるか上空を飛べ!

'08年6月4日(水)

最近の北野武さんは
映画監督としても
'97年にベネチア国際映画祭で
グランプリを受賞するなど、
グローバルな活躍をされ、
また、テレビ朝日
「たけしのTVタックル」の司会も
大局的なまとめ方は流石と
いう感じがしています。

その北野さんがビートたけしとして
書いた
「菊次郎とさき(新潮文庫)」という
エッセイから
さきさんとの親子のエピソードを
いくつか抜粋してみます。


小学校時代、オフクロは
如何においらに勉強させるか、
そしておいらはどうやって
勉強せずに野球をやるか。

二人の勝負だった。

近所のおばさんが、
おいらが野球が好きなのに
グローブも持ってないのは、
かわいそうだといって、

誕生日にグローブを買って
くれたことがあった。

しょうがないからビニール袋に
入れて、銀杏の木の根元に
こっそり埋めて、知らん顔
していた。

野球のときは、そーっと行って
掘り返す。
そうしたある日、その穴を掘ると
グローブがなくなっていて、

代わりにビニール袋でくるんだ
参考書がはいっていた・・・・・・・。


『家を出ていく』
そっぽを向いて答えたら、

『出ていくんなら出て行け。
おまえなんか子供じゃない。
大学までやってやったのに。
絶対帰ってくるな。

おまえなんか今日から
親でもない子でもない』って
烈火のごとく怒鳴った。


ついに大家がやってきた。
『ちょっと話がある』

『そこに座れ』って
怒鳴られた。

『半年前、北野君がここへ
引っ越してきたろ。
そのすぐ後にオフクロさんが
来たんだよ。

タクシーで後をつけたって
言ってたよ』
おいらはエッと思って赤面した。


『どうせあの子はばかだから、
家賃を絶対ためるんで、

一ヵ月ためたらうちに請求して
ください』って言われた。

以上 菊次郎とさき から


以前、
フライデー襲撃事件というのがあって、
「たけし」は警察に連行されました。
マスコミの取材を受けたさきさんは

「あのバカ息子、死刑にして
やってください」といって
マスコミの鉾先をかわしました。


「親孝行と火の用心は灰にならぬ前」
という諺がありますが、
さきさんが亡くなったときの武さんの
落胆ぶりは傍目にも心配なくらいで
あったと聞きます。

ひょっとすると、二人はこういう
親子関係を楽しんでいたのかも
知れませんが、


親というものはさきさんのように
子供のはるか上空を高く飛んで
釈迦如来の手のひらを出られない
孫悟空みたいに、

子供が
何をしているかの偵察もするし、

いつも追いつけない高さを保って、
まだ、勝てないと思い込ませ、

生涯に亘って追いかけさせる努力が
必要なのかも知れません。
 
わが子がやりたいことをやって、
精いっぱい生きるための
一つの方法として・・・・・・。


参考

YouTube-TVタックル カンヌ映画祭 北野武 菊次郎の夏

西遊記 第二章 孫悟空、天地を駆ける2

YouTube-対談 黒澤明VS北野武 part1

YouTube-対談 黒澤明VS北野武 part2

YouTube-対談 黒澤明VS北野武 part3


posted by (雑)学者 at 00:00| 東京 雨| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス: [必須入力]

コメント: [必須入力]

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/99113474
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック