2008年04月03日

産学連携はすぐに成果のでるものを 産業界からの要望

'08年4月3日(木)

2日のNHK総合クローズアップ現代は
中国・驚異の大学教育最前線」というテーマで
産学連携の様子を伝えていました。

日本が人材立国を目指すのであれば、
世界的に使われる技術の種を育てる必要が
あります(解説者)。

‘60年代は理工系の修士を終えた人材が創造的な
研究をしていたが、今は、博士課程を終えた人材
などがこれを担っています(解説者)。
したがって、視野が狭いという批判を受けるので、
コミュニケーション能力を磨いて参画する努力も
必要のようです(解説者)。

企業は短期的に成果を求めやすいが、十年先の技術の
種を育てることが大切だといいます(解説者)。

しかし、企業は促成栽培によってでも前に出なければ、
明日がありません。

砂漠で太陽エネルギーを熱に変換し、水素(燃料)に
変換して日本に運ぶという水素製造技術についての
研究を産業界に呼び掛けても、「いつ利益がでるのか」
という質問が帰ってくるようです。

この研究テーマを東京工業大学の玉浦 裕教授は、
中国清華大学と共同で研究しています。
中国では研究費を出してくれる企業があるという
ことでしょう。

清華大学は企業との連携が進んだ大学で、
例えば、企業からの資金で1億円の電子顕微鏡
備え、分子レベルまで見ることが可能だそうです。

清華大学との共同研究のために、企業の研究施設が
大学の周辺に集まり、技術集積地となっています。

企業との連携により、大学側も最先端の技術に
触れられるというメリットがあるようです。

清華大学は卒業生の起業を支援し、利益の一定割合の
配当を受け取るという制度ができているようです。

世界中の企業と連携を持っており、トヨタとは
燃料電池の新素材の共同研究を、日立とは動画などの
高速ダウンロードの共同研究をしているようです。

日本には産学連携の窓口がないそうでが、
十年先の種を育てるばかりではなく、
短期的に利益が出る研究開発も合わせて
実施しなければ、企業の関心は得られません。

この放送の解説は慶應義塾塾長安西祐一郎氏でした
ので、理系の教育者の立場からのものとなりましたが、
大学が象牙の塔に閉じこもって俗世間と没交渉を
決め込む時代ではありません。

このままでは、産学とも日本はおいていかれます。

清華大学では企業から照会があれば対応する
研究室を即座に答えられシステムになっている
ようです。


清華大学の学生は中国全土の1000万人の受験生から
選抜された3千人ですから、倍率は3300倍になります。
中国の一人っ子政策は、子どもたちに厳しい競争を
強いています。

早期に素質を見出し、鍛えるシステムは
オリンピック選手を育てる方法に似ています。

13億人の代表となのですさまじい迫力を感じます。

中華思想の復権のために、技術立国を目指して、
長期的に安定した国家建設を進めるプロジェクトを
着々と実行に移しています。


ひらめき☆ときめきサイエンス-日本学術振興会
(http://www.jsps.go.jp/hirameki/ht219_toko.html )
東北大学生への共同教育(ダブルディグリー)プログラム
[中国清華大学との共同教育プログラム]
(http://www.insc.tohoku.ac.jp/doble_degree_j/program-3.html )
NHKスペシャル激流中国 5年1組 小皇帝の涙
(http://www.nhk.or.jp/special/onair/080106.html )



posted by (雑)学者 at 00:00| 東京 晴れ| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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