2008年03月16日

ノンストップトークで笑わせ続ける 綾小路きみまろの世界  

'08年3月16日(日)

綾小路きみまろの出現は衝撃的でした。
鈴々舎馬風門下で落語協会の会員だそうですが、
もっぱら漫談家の姿でしか目にしたことはありません。

プロフィールで紹介されている
「特殊技能:あんまマッサージ師免許」は
漫談家らしくありませんが、「最終学歴:自動車学校」は
既に笑いをとろうとする漫談モードになっています。

高齢化の時代にマッチした、
中高年を毒舌でからかう芸風でありながら、
人間の自虐的な面を突いているので、
反感を持たれることなく、被害者である
中高年に喜ばれているのでしょう。

「あれから40年」が繰り返し出てきますので、
60過ぎの、それも男性よりもよく笑う女性が
攻撃のターゲットになっているように思います。

「あなた!・・・・ 昔は指を噛む歯があった。」
「あなたそっくり!・・・・
あれから40年、父親そっくりの嫁がぬ娘!」などは
度が過ぎても彼の話術で笑わせてしまっています。

彼の毒舌が的中しても、自分だけではなく、
誰にも共通しているので、
他人事のように腹の底から笑えるのでしょう。

また、聴衆にとって、自分とかかわりのない
別世界のことは、あまりおかしくありません。


彼の漫談との出会いテレビ番組だったかも知れません。
最初のCDは迷わず買いました。

友人の奥さんが「うつ気味」で、
気晴らしに貸りたいということでしたが、、
自分で買ったということですぐに戻されてきました。

落語のように、ストーリーがあって、
どこかで「くすり」とさせられるのではなく、
速射砲のように言葉が飛び出す新しいタイプが
ブレイクさせたのでしょう。

今、長男が買ってきた
「爆笑スーパーライブ第3集!」というのが手許に
あります。
「知らない人に笑われ続けて35年」という副題が
ついています。

柳亭痴楽という落語家がいましたが、オーバーな女性の
形態模写が似ていると思います。

聴衆をコケにするところはケーシー高峰に似ている
ように思います。

本人いわく第1集は160万枚売れて、見たこともない
税金を払ったそうです。

それなのに、「私たちは、お客さまを選べないのです」と
追い打ちをかけます。

本人の人間の持つサディスティックな面が生かされ、
これでもか、これでもかと聴衆のマゾキスティックな面
を突き、舞台と客席の融合が図られているのでしょう。

「かつらではありません。人の毛です。」というかつらから
始まり、きらびやかな衣装と扇子を手に持ったいでたちは
宇宙人的な語り手が語る漫談として、毒気を和らげる働きが
あるのを計算しているのでしょう。




綾小路きみまろ
http://www.teichiku.co.jp/teichiku/artist/kimimaro/


posted by (雑)学者 at 19:27| 東京 晴れ| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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