2020年11月22日

日本の「おもてなし」のやり方が感染を広げている

‘20年11月22日(日)

新型コロナウィルスの
感染拡大が止まらない。
20日の新規感染者数は、
東京都が前日から
2日間続けて500人を超え、
北海道は304人と過去最多。
要因には、気温の低下や
人の移動の増加、感染対策が
徹底されていないことなどが
指摘されている。

そこで、いま猛烈な批判に
さらされているのが
「Go To キャンペーン」だ。
日本医師会は観光支援策
「Go To トラベル」を
感染者急増のきっかけに
なったと18日に指摘。
東京都医師会の尾崎治夫会長は
「一時中止の決断」を政府に
提案した。
3連休を前に政府の新型コロナ
対策分科会でも20日、
運用の見直しを提案。
政府は21日の対策本部で
事業の運用の見直しを決める
見通しだ。

川崎、新宿、立川の駅ナカで
診療所を運営するナビタス
クリニック理事長の
久住英二医師は、現状について
次のように分析する。
「(感染拡大は)当たり前です。
 日本のコロナ対策の基本は
 人の動きを止めることで
 ウイルスの拡散を防ぐ
 というものでした。
 そういうやり方で第一波、
 第二波を抑え込んだと
 いうならば、
 人が動きだしたら防げま
 せん。いま、東京は
 電車にしてもコロナ前と
 変わらないくらいに人が
 乗っていますし、さらに
 通勤の範囲を超えて
 人が移動し始めたら、
 感染者は増えるでしょう」

実際、久住医師が診察する
立川のクリックでも
PCR検査で陽性と判明する
人が以前は週に1人ほど
だったのに対し、最近では
一日で2人ほどになり、
「増えてきている」という
感覚はあったという。

ただ、感染拡大の原因に
ついて
「Go Toがきっかけ」と
明言したことに対しては、
「非科学的」と指摘する。
「例えば、北海道で感染が
 増えた時期のウイルスの
 遺伝子配列を解析してみて、
 東京にみられるタイプが
 多くなっていたのなら、
 Go Toの人の移動が原因と
 いえるでしょう。
 根拠となる科学的なデータも
 示さずに、印象で語るべき
 ではないと思います」
(久住医師)

政府や自治体の対策はと
いうと、報道によると
政府は当初
Go Toキャンペーンは
中止しないものの、
都道府県知事に飲食店の
営業時間短縮要請を検討
するよう求めていた。
政府の分科会は20日、
飲食店の営業時間短縮や
休業要請に踏み込んで提言。
その前日の19日には、
東京都の小池百合子知事が
会見し、少人数の小一時間
程度の会食を呼び掛けていた。
「経済を回さないといけない
 ことは理解できます。
 しかし、出てくる対策が
 残念としかいいようがない。
 感染拡大を防ぎつつ、
 経済を回したいならば、
 営業時間を短くするべきでは
 ありません」(同)

久住医師によると、
感染防止でカギとなるのは
空間の「定員」だ。
海外では、お店の定員の2割
くらいに収容者数を抑える
ことが感染予防には効果が
あるというデータが出ている
そうだ。
その状態で売り上げを
一定確保するためには、
営業時間を長くするしかない。

営業時間を短縮したら、
経営者としては売り上げを
確保するために客を
詰め込んだうえで、回転を
上げようとするだろう。
そうなると感染リスクが
上がってしまうので、
時短営業は逆効果なのだ。
「会食を少人数に制限して
 でも、お店がいっぱいに
 なってしまったら同じこと
 です。また滞在時間が短い
 よりも、そこにいる人数が
 少ない方がいいわけですから、
 1時間飲み放題キャンペーン
 なども感染予防としては
 疑問です」(同)

そもそも、現状の日本の
コロナ対策は“お粗末”だと
久住医師は指摘する。
久住医師は以前から、
無症状の患者が感染を広げて
いるのならば、例えば
東京都ではPCR検査を
都民全員にやるくらいに徹
底して、それによって
無症状の陽性者をあぶりだし、
自宅待機させるべきだと
訴えている。
現に、中国では、青島市で
10月にクラスターが発生した
とき、住民約1000万人に
PCR検査を4日間で実施。
以降、さらなる感染拡大は報告
されていない。
「アメリカの海兵隊での
 調査からも同様の対策が
 導けます。
 症状が出てからPCR検査を
 するという方法をとった
 ところ、感染者は一人も
 見つけることができず、
 片っ端から検査をしたところ
 感染者がみつかった。
 国や都道府県という
 スケールで同じことが
 いえるかとうかはわかりま
 せんが、症状がでたら
 自宅待機するという方法では
 感染の広がりは止められない
 でしょう」(同)

新型コロナ担当の西村康稔
経済再生相は今後について
「神のみぞ知る」と発言。
科学的には無策に等しい対策の
結果について、政府は責任を
とるつもりはないようだ。
(編集部 鎌田倫子)(AERAdot.11/21 10:10)
posted by (雑)学者 at 00:00| 千葉 ☀| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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