2020年10月11日

日本人は絶滅危惧種のマツタケを秋の味覚として賞味する

‘20年10月11日(日)

江戸時代の大坂、天満(てんま)
青物市の繁盛は秋がピークだった
という。
「松茸(まつたけ)の頃
 殊(こと)に賑(にぎ)わし。
 松茸市は夜なれば
 松明(たいまつ)をとぼして
 商う。摂州能勢、勝尾等の
 山々よりおびただしく出(い)ず。
 又(また)、丹波より多く来る」
▲松下幸子(さちこ)さんの
「江戸料理読本」によれば、
マツタケが当時いかに多く
出回ったかは、その保存法が
料理書によく記されている
ことで分かる。
「料理献立抄」には湯煮した
マツタケの間に松葉を置いて
塩漬けにする法が書かれて
いる
▲そんな昔の復活は望めずとも、
今年はマツタケが絶滅危惧種
指定されたことに驚いた方が
多かろう。
危険度は上から3番目の「危急」。
マツタケの生育するマツ林が
減ったため
で、人間による
採りすぎという話とは少し違う
らしい
▲これでは今年も品薄で
高値かと思っていたら、
今月に入り岩手県での大豊作の
おかげで東京市場のマツタケの
卸値は平年の5割安という。
全国的には例年よりも入荷が
遅れている地域が多く、
産地により不作、豊作さまざまの
ようだ
▲今季目立っているのは
輸入マツタケの高値という。
まず輸入量トップの
中国からの品が
コロナ禍による航空便減便
現地の需要増などで減った。
2位の米国では
主産地オレゴン州など西海岸の
山火事
のために収穫できなく
なっている
▲各地の森林生態系の変化。
交通網を分断したパンデミック。
気候変動による山火事の
大規模化。ありがたくも
食卓にのってくれた
マツタケの一切れに、地球上の
さまざまな光景が思い浮かぶ
今年の秋である。
(余録 毎日新聞10/10 02:03)
ラベル:マツタケ
posted by (雑)学者 at 00:00| 千葉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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