2019年12月08日

読解力とは味わって読むことで磨かれる能力である

‘19年12月8日(日)

つれづれなるままに・・・で
始まる「徒然草」の序段は
なぜ珠玉の名文だと言えるのか
◆灘中・高校で教え、伝説の
国語教師の異名を取った
橋本武さんは、わずか60文字
ほどの段を九つのパーツに
分解、図式化して、兼好法師の
工夫や思いを鮮やかに解き明かす。
中学時代に出会ってから大切に
読み続け、古希近くに成果を
『解説 徒然草』(ちくま学芸文庫)
としてまとめた
◆教科書は使わずに中勘助の小説
「銀の匙(さじ)」を3年かけて
読み解く。型破りな授業で
知られたが、古典も独特だった。
草仮名で綴られた原本を自らなぞり、
ガリ版刷りで教材を作る。
グループでの共同研究を課題に出す。
「味わいつくし、調べつくす。
 読書が自分の体験になると
 一生の財産になる」。
そんな言葉を遺している
◆読解力とか試験の見直しとか。
先生の働き方も含め、ここ数日、
耳にする難題は一つの輪っかで
つながるようにも思える
◆先の書の解説で教育学者の
齋藤孝さんが説いていた。
橋本先生の徒然草への熱い
あこがれが生徒に伝播し、彼らも
深い洞察にあこがれる。
<教育の原理とは、
 「あこがれにあこがれる
  関係性」>だと。
(編集手帳 讀賣新聞12/8)

参考
草仮名(そうがな)
万葉仮名を草体に書きくずした字体。
さらに簡略化したものが平仮名。
(広辞苑)

中勘助
小説家。東京生れ。東大卒。
夏目漱石に師事、「銀の匙」の
清純な詩情で認められた。
また、詩人・随筆家としても
知られ、常に時流を超越して
独自の芸境をまもった小説
「堤婆達多(でーばだった)」、
詩集「琅玕(ろうかん)」など。
(1885〜1965)(広辞苑)
posted by (雑)学者 at 12:56| 千葉 🌁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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