2019年12月06日

読解力を向上させるには文章に親しむことしかない

‘19年12月6日(金)

・読売新聞コラム(編集手帳)

先日当欄で触れたばかりだが、
夏目漱石「坊ちゃん」の物語は
有名な一文で始まる。
<親譲りの無鉄砲で子供の 
 時から損ばかりしている>
◆この後しばらく、何をやった、
これをやったとやんちゃ自慢が
つづき、損ばかりしている
理由がさりげなく差し挟まれる。
<おれは何が嫌(きらい)
 といって人に隠れて自分だけ
 得をする程嫌(いや)な事は
 ない>
◆そんな気持ちの若者が
新任教師として意地悪な教頭と
ぶつかったりするのだから、
どきどきする。
なおも先の二文は全編に効いて
いて、読者は最後まで頭に置いて
読み終えることになる
◆若者の読解力が低下傾向にある
問題で、テレビのコメンテーターが
話していた。
短い文章でも理解の練習に
なるのだから、SNSを教材に
取り込んだらどうかと。
ちょと違うのではないかと思った。
長文というものは
概して前に書いてあることが
後段に響くように作られている。
どんどん理解の深まる構造に
なっており、会話に似た短文の
やりとりとはかなり異なるもの
だろう
◆もし読解に悩む人に相談され
たら、こう言う。
まず好きな本を見つけよう。
後半になればなるほど面白いから。
(編集手帳 讀賣新聞12/6)

複雑な理路をたどりながら、
意見を述べるときに用いられる
のが長文である。

現在、大学生でも
長文になると、肯定文なのか
否定文なのかが文章の内容から
判断できない人がいて
どちらとも言えないと考える
らしい。

日本から日本語の分かる
日本人がいなくなるような
ものである。

書く方も同様で、
もう60年ほど遡るが
採用試験の担当者が嘆いていた。
作文を書かせると
離縁状と同じ三行半(みくだりはん)
3行半も書くと、考え込んで
しまう、と。
posted by (雑)学者 at 14:23| 千葉 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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