2019年11月07日

地球温暖化で四季の変わり目がよく分からなくなった

‘19年11月7日(木)

夏目漱石『三四郎』で、
三四郎がほのかに恋心を
寄せる美禰子に出会う場面は、
美しい描写で知られている

<上ヵら桜の葉が時々落ちて
 くる。その一つが籃(バスケット)
 蓋の上に載った。
 乗ったと思ううちに吹かれて
 いった。風が女を包んだ。
 女は秋の中に立っている>――
落ち葉を散らすや、運び去る
強めの風が吹いている。
秋も終わりにさしかかる
今時分の描写であるらしい
◆もし北よりの風でかつ
毎秒8b以上であれば、
現在は気象庁が東京と近畿で
観測の対象にしている。
木枯らしである。さる4日、
近畿に木枯らし1号が吹いたと
いう
◆昨年の12月1日、気象庁が
発表した“異変”を思い出す。
「東京地方では39年ぶりに
 木枯らし1号が吹きません
 でした」。
期限の11月末までに条件を
満たす風が観測されなかった
からだ。例年なら冬への季節の
変わり目を分かりやすく
肌身に教えてくれる大気の動き
だろう
◆あす立冬を迎える。
思えば今年は高温や大雨が
続いて、いつ夏が終わり、
秋が来たのかよく分からなかった。
四季は以前の規律を取り戻し、
穏やかに移ってほしいものである。
北風よ、冬よ。もうすぐかな。
(編集手帳 讀賣新聞11/7)
posted by (雑)学者 at 13:59| 千葉 ☀| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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