2019年08月21日

治安部隊が出動しなくてもいい国でいられますように

‘19年8月21日(水)

初めて香港を訪れたときの
興奮を、
はっきり覚えている。
上空から見下ろす街には
近未来的な超高層ビルが
ひしめき、もうそれだけで
ワクワクした。
到着して繁華街に入れば
満艦飾のネオン、携帯電話で
しゃべりまくる人々の雑踏、
香辛料の匂い……。
30年の昔である
▼沢木耕太郎さんの
「深夜特急」に心を動かされ、
「地球の歩き方」を手に、
香港にハマる
バックパッカーがたくさん
いた時代だ。
ピンからキリまで、
とにかく何でもあり。
猥雑(わいざつ)で怪しげで
エネルギッシュな街に
旅行者は魅せられた。
中国への返還後も、そういう
自由をどうにか守り抜いて、
この都市はパワーを保ってきた
▼いま続く大規模なデモや
集会は、その自由を奪われる
ことへの強烈な危機感に
根ざしていよう。当局は
騒ぎのもとになった
「逃亡犯条例」改正案を
事実上撤回したが、市民の
要求は1人1票の普通選挙の
実現など、より本質的に
なっている。170万人が
参加した18日のデモには
サラリーマンや家族連れも
目立ったそうだ
▼中国側は、香港に隣り合う
深圳に武装警察を集結させて
いるという。武力で運動を
抑え込めば中国自体が孤立する
はずだが、頭をよぎるのは
天安門事件の悲劇である。
思えば30年前、異国からの
旅人にとっては北京の出来事は
遠い眺めだった。ところが
いまや、それを思わせる不安が
香港を覆い、旅行者をも
遠ざけている。
(春秋 日本経済新聞8/20nikkei.com)

参考
バックパッカー(backpacker)
低予算で国外を個人旅行する
旅行者のこと。
(Wikipedia)
posted by (雑)学者 at 00:00| 千葉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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