2019年07月28日

記録とはメモではない、物語であると市川崑監督

'19年7月28日(日)

記録映画
「東京オリンピック」
(市川崑監督)の試写会が
済んだあと、河野一郎・
五輪担当相が酷評した
騒ぎはよく知られている。
「こんな記録映画があるか。
 作り直せ」
◆もちろん、そうはならな
かった。むしろ時を追う
ごとに価値は高まると
言えるだろう。
日本人メダリストの
感動シーンが満載ですよ
――そんな宣伝文句を想像
した人々の感覚を超え、
市川監督が撮ったのは、
変わりゆく日本の姿で
あったことは工事現場の
シーンからうかがえる
◆クレーンにつり下げら
れた鉄球が画面いっぱいに
現れ、古い建物を崩して
いく場面である
◆鉄球の破壊力が、日本の
高度成長の一つの象徴
だったことは言うまでも
ない。ただし、そうした
ことは後に振り返って
分かることで、同時代に
生きていると往々意識
できないものかもしれない。
2020年東京五輪の開幕まで、
残り1年を切った。
公式記録映画も、もちろん
製作される。
監督は「殯(もがり)の森」
(仏カンヌ国際映画祭
 グランプリ受賞)などの
作品で知られる河瀬直美
さんである
◆河瀬さんは何を見つけ
出すだろう。どんな時代に
呼吸しているか、教えて
もらいたい。
(編集手帳 讀賣新聞7/27)

五輪担当相からすれば
「選手がどう戦ったか」を
記録した映画を期待した
だろうが、監督からすれば
「日本が五輪と
 どう戦ったか」を記録
しようとしたに違いない。
posted by (雑)学者 at 00:00| 千葉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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