2019年03月29日

貴景勝、武士道、トランプ大統領で三題噺

'19年3月29日(金)

戦国時代の名称、
上杉謙信は最大のライバル
だった武田信玄と
14年もの間戦い続けた。
信玄の死の報告を受けると、
「敵の中の最も善き者」を
失ったことに慟哭したという
▼新渡戸稲造は世界的
ベストセラーとなった
『武士道』のなかで
このエピソードを紹介して、
謙信を最大限にたたえる。
「勇がこの高さに達した時、
 それは仁に近づく」
(岩波文庫、矢内原忠雄訳)。
昨日(27日)、大関昇進が
正式に決まった
貴景勝(22)の前の師匠、
元貴乃花親方は、謙信を
尊敬する人物として挙げて
いた
▼貴景勝のしこ名は、
謙信の後継者、景勝に由来
する。親方としては、
自らの相撲道を継承して
ほしい、との思いをこめた
のだろう。貴景勝が昇進
伝達式の口上に盛り込んだ
のは果たして、恒例と
なった四字熟語ではなく、
「武士道精神」だった
▼175aの身長は、
幕内で4番目に小さい。
とはいえ、猛稽古で
磨き上げてきた強烈な
突き押しは、
そのハンディをみじんも
感じさせない。
小学3年で相撲を始めた。
ちょうど卒業する頃、
角界は八百長などの
不祥事に揺れていた。
「日本人横綱になり
 人気をとりもどしたい」。
文集で早くも、大相撲を
しょって立つ決意を述べて
いた
▼夏場所でその夢に
向かって第一歩を踏み出す。
5月26日に来日する、
トランプ米大統領の観戦も
検討されているようだ。
1900年に米国で出版された
『武士道』は、当時の
セオドア・ルーズベルト
大統領も愛読していた
▼山国の信玄は、
東海道の北条氏から
塩の供給を断たれて窮地に
陥る。すると謙信は、
「我が公と争うところは、
 弓箭(ゆみや)にありて
 米塩にあらず」と
書き送った。
トランプ氏にもぜひ一読を
勧めたい。
敵に塩を送る謙信の心情を
理解するのは、難しい
だろうが。
(産経抄 産経新聞3/28)
posted by (雑)学者 at 00:00| 千葉 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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