2019年01月09日

すべての人間は恥をかくために生まれてきたものだ

'19年1月9日(水)
[夏目漱石] ブログ村キーワード

夏目漱石は
一高(現東大教養学部)
への進学前、予備門時代に
落第を経験した。
それが真面目になる転機に
なったと随筆に書いている
◆<僕の一身にとって
  この落第は薬になった
  ・・・そのとき落第せず、
  ただごまかしてばかり
  通って来たら今頃は
  どんな者になっていたか
  知れない>(「落第」)。
漱石の一高時代の成績を記す
教員の手帳が福井県で
見つかり、上位の成績を
収めていたことがわかった。
<薬>がいかに効いたかを
物語る資料だろう
◆手帳には論理学の試験で
90点を取ったとある。
意外にも、一高時代の
成績が分かったのは初めて
だという
◆先の随筆のように
恥ずかしい過去を自省と
ともに明かすことはあっても、
「我輩は優等生である」とは
決して言わなかったにちがい
ない。内田百閧竡專c寅彦が
心酔した人柄がうかがえよう。
随筆『硝子戸の中』には
次の一節がある。
<私はすべての人間を、
 毎日毎日、恥をかくために
 生まれてきたものだとさえ
 考えることもある>。
大事なのは恥をかいたあと、
何をするかだろう
◆長く日のあたる場所に
出なかった「成績」発見の
報に、年初から励まされる。
(編集手帳 讀賣新聞1/8)
posted by (雑)学者 at 00:00| 千葉 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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