2018年06月13日

はしかどころではない、この持ち帰りは大勢の命取りに

'18年6月13日(水)
[ニパウイルス感染症] ブログ村キーワード

インドで、コウモリが宿主と
みられる「ニパウイルス」が
拡大し、感染症による死者が
相次いで確認された。
発症した場合、最高75%が
死亡するとされる致死性の高い
ウイルスだ。まだワクチンが
開発されておらず、対策は
国際的な課題となっている。
衛生環境が悪く
「感染症の宝庫」とも
指摘されるインド。
地元メディアには
日本企業の薬品に期待する
記事が登場している。
(ニューデリー 森浩)

意識障害や脳機能不全
高い致死率

ニパウイルスによる感染症が
報告されているのは、インド
南部ケララ州だ。

州政府の発表によると、
アラビア海に面する同州
コジコデやマラプランで
5月19日、ニパウイルス
感染症で3人が死亡した。
周辺住民や治療にあたっていた
看護師にも感染が広がり、
6月6日時点で17人の死亡が
確認されている。

ニパウイルスは1998年に
マレーシアで初めて確認された。
感染すると、当初は目立った
症状はないというが、
発熱、頭痛、めまいなどの症状が
現れ、意識障害や脳機能不全
などが起こる。

国際保健機関(WHO)によると、
発生した地域や時期によって
差異はあるものの、死亡率は
40〜75%と推定されている。
2004年には、バングラデシュで
流行が確認され、14人が死亡
している。
ニパウイルスの自然界における
宿主はコウモリとされ、
ケララ州でも感染者の
自宅そばの井戸からは、
コウモリの死体が見つかった
という。州政府は古い井戸や
廃棄された井戸にはコウモリが
巣を作っている可能性がある
として、近づかないよう呼び
かけている。

「バナナを食べてはいけない」
…デマ拡散

インド政府はケララ州の中で
感染がとどまっていることから、
「感染は大規模ではなく、
 局地的なものに過ぎない。
 専門家チームが引き続き
 状況をチェックしている」と
しており、国民に冷静な対応を
呼びかけている。

だが、北部
ヒマチャルプラデシュ州では
学校の屋根で死んだコウモリが
発見されただけで騒動となるなど、
インド国内がニパウイルスに
対して敏感になっていることが
うかがえる。

ソーシャルメディアでは
「バナナを食べてはいけない」
などのデマが拡散。
宿主とされるコウモリが果実を
食料としていることから発展した
噂とみられる。捜査当局は
悪質な偽情報12件について、
発信源を特定する作業を
進めているという。

また、コウモリを神聖なもの
として崇拝する
東部ビハール州の集落が
なぜかニュースで取り上げられ、
「コウモリは繁栄の象徴だ」
という住民のコメントが
紹介されるなど、報道も
さまざまな方向に過熱した。

インドメディア
「日本製薬品」に期待

関係者は早期収束を期待するが、
インドだけにかぎらず
ニパウイルスの対策は国際的な
課題だ。
WHOは2月、世界で拡大の
リスクがある感染症リストを
公表したが、エボラ出血熱や
重症急性呼吸器症候群
(SARS)などとともに
ニパウイルス感染症も
含まれている。
治療法確立に向け
「緊急に研究開発を進める
 必要がある」としている。

ロイター通信によると、
今回のインドでの発生を受け、
感染症へのワクチン開発を
目指す
「感染症流行対策
 イノベーション連合」
(ノルウェー)が、2つの
研究チームとワクチン開発に
向けた契約を締結した。
ただ、いつまでの開発を
目指すかなど詳細は判明して
いない。

そんな中、インドメディアには、
日本製薬品の効果に期待する
記事が登場した。
印英字紙「DNA」(電子版)は、
富山化学工業(東京)が
新型インフルエンザ治療薬として
開発した「アビガン錠」
(一般名ファビピラビル)が
「解決策となりうるのではないか」
と紹介する。
アビガン錠には細胞内で
ウイルスの増殖を防ぐ作用が
あることから、ニパウイルス
感染症にも効果を発揮するの
ではないかとの指摘だ。

富山化学工業によると、
対ニパウイルスについても、
マウスへの実験で効果を
示した論文が5月に公表
されている。同社は
「人に効果があるかは
 不明だが、(症状の)
 抑制効果が認められた
 ことは間違いない」と
説明している。

ただ、それでもワクチンがない
状況には変わりがない。
現地医療ジャーナリストは
「インドでは衛生状態が
 地方に行けば行くほど悪く、
 また今後雨季の到来もあり、
 感染症拡大への懸念は強い。
 今回の流行は収束した
 としても、ワクチンがない
 実態は人々を不安に
 駆り立てるだろう」と
分析している。
(当世インド事情 産経ニュース6/11 12:00)
posted by (雑)学者 at 00:00| 千葉 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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