2018年01月07日

博士と大臣と官僚は喧嘩をしてはいけない

'18年1月7日(日)
[博士] ブログ村キーワード

「末は博士か大臣か」。
かつてはごく日常的に
使われ、
昭和38年上映の映画の
タイトルともなった
この言葉は、とっくに
死語と化したと思っていた。
ところが、第一生命保険が
4日発表した
「大人になったら
 なりたい職業」の
調査結果で、男の子では
15年ぶりに
「学者・博士」が1位と
なった

▼学問の道を志し、また
憧れる子供たちが多いのは
心強い限りである。
天然資源に恵まれない
日本は、これからも
科学立国として生き残って
いかなければなるまい。
近年の若者の理系志向と
合わせ、ほっとする
エピソードだといえる

▼もっとも、「博士」は
人気でも「大臣」は男女とも
ベスト10圏外で、政治家の
不人気ぶりがうかがえる。
それも無理もない。
テレビドラマに登場する
政治家は、たいてい国民は
二の次という利権屋で、
裏で悪いことをしてカネを
集めるワルと相場が決まって
いる

▼政治家の実像を知るはずの
マスコミも、その仕事の
中身を報じるよりも
醜聞探しに熱心である。
苦労して地位と実績を
築き上げた揚げ句に、
新聞やテレビから袋だたきに
遭うのでは割に合わない。
子供が目指したくなるはずが
ない

▼こうした現状は、日本に
とって不幸なことだろう。
政界に有為な人材が
集まらなければ、いかに
科学技術で最先端を行こうと、
各国との交渉、駆け引きで
してやられるのが関の山で
ある。
内政の停滞と混乱でも
国力はそがれていく

▼今年9月には、実質的に
次の首相を決める自民党
総裁選が行われる。
安倍晋三首相の出馬は確実で、
石破茂元幹事長と野田聖子
総務相も意欲を示している。
この際、ぜひ将来の日本を
担う子供たちが、
興味と関心を覚えるような
論戦を交わしてもらいたい。
政治に夢が抱ける社会で
あってほしい。
(産経抄 産経ニュース1/6 05:04)

かつて大事件の陰で波紋を
広げる人事があった。
社長含みで全日空常勤顧問に
就任した元運輸事務次官、
住田正二さんは突然、会社を
追われた
◆ロッキード裁判・全日空
ルート公判で、
運輸官僚時代に大臣側から
受けた“圧力”を証言した
後の出来事だった。
当時、推理作家の
三好徹さんが本紙上で
述べている。
なぞを呼んだ追放劇は
「彼一人が政治家を恐れず
 事実を証言した」からに
ちがいないと
◆あるべき道義と
自らの地位を、てんびんに
かけることを
しなかった人だろう。
直言で知られた住田さんが
95歳で亡くなった
◆空を離れてからは
陸上輸送の大改革、
国鉄民営化に取り組んだ。
JR東日本初代社長として
その難事業を軌道に乗せた
のち、上梓した
『お役人の無駄遣い』
(1998年小社刊)は話題を
集めた。
整備に何百億円とかけながら、
利用する船舶はなく
「釣り堀」と化す港・・・
そこに列挙した港湾事業の
「無駄」は役所の後輩たちを
真っ青にさせた
◆「大儀、親を滅す」とも
記している。
道義のために私情を捨てよ
――聞かないことばでは
ないが、それを貫徹した人の
口から出ると、説得力が
ちがう。
(編集手帳 讀賣新聞1/6)

挙国一致のために、
博士も大臣も官僚も
官僚同士も喧嘩をしては
ならない。

1999年、住田さんは
朝日文庫から
『役人につけるクスリ』
という本も出しておられる。
posted by (雑)学者 at 00:00| 千葉 ☀| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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