2017年05月11日

真のトラキチは阪神タイガースの優勝を信じて疑わない

'17年5月11日(木)
[風評] ブログ村キーワード

「そばを食べると
 あたって死ぬ」。
1813(文化10)年の
4月ごろから、
江戸市中にこんな風評が
広がった。
前年洪水の被害を受けた
綿畑で収穫されたそば粉が
出回り、それが中毒の
原因である。風評には、
もっともらしい理由まで
付いていた

▼江戸っ子はそばを敬遠
するようになり、そば屋の
多くが休業を余儀なく
された。
奉行所の取り締まりに
よって、ようやく終息に
向かったようだ。
経済史家の鈴木浩三さんに
よると、
「江戸時代は、浮説、虚説、
 噂、取り沙汰、風説などが
 渦巻く時代だった」
(『江戸の風評被害』筑摩選書)

▼今の日本も変わらない。
インターネットによって、
渦巻きのスピードが格段に
速くなっているだけである。
ネットでは最近、福島県
浪江町で起きた山火事を
めぐるデマ情報が拡散して
いる

▼東京電力福島第1原発
事故で放出された
放射性物質が、
火災によって飛散したと
いうのだ。
健康不安をあおる、
誤った情報も飛び交って
いる。福島県では、
周辺の放射線量に異常が
ない事実をホームページに
発表するなど、対応に
追われている。
もっとも、救いもあった。
ネットには、デマ情報を
否定する書き込みも
相次いだ。
放射性物質飛散の可能性に
言及した地方紙のコラムは、
批判を受けて陳謝した

▼風評被害には、
古代中国の人々も悩まされ
たようだ。
「市に虎あり」。
『韓非子』にある言葉は、
文芸評論家の故谷沢
(たにざわ)永一さんの
著作で知った。
虎が市場にいるはずがない
のに、何人かが言えば
信じられてしまうたとえ
である

▼「同じ虎でも、
  阪神タイガースの
  優勝は、
  何人が言っても
  なかなか
  信用されない」。
谷沢さんは嘆いていた。
ただ今年はファンに
ひょっとしてと期待を
持たせる、最近の快進撃
である。
(産経抄 産経ニュース5/10 5:04)
posted by (雑)学者 at 00:00| 千葉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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