2017年04月20日

知的生活とは頭に体がついていけない生活のこと

'17年4月20日(木)
[渡部昇一] ブログ村キーワード

渡部昇一さんの
ベストセラー
『知的生活の方法』を
読んだのは、大学生時代で
ある。読書の技術から、
カードの使い方やワインの
飲み方まで、
大いに「知的」な刺激を
受けた。ただ、実践には
至らなかったのが、
40年たった今でも悔や
まれる

▼渡部さんによれば、
「知的生活」の原点は、
旧制中学での恩師との
出会いだった。
佐藤先生の英語の授業が
なかったら、
英語学を一生の仕事にする
ことはなかったという。
先生の自宅を訪ねると、
英語の本はもちろん、
天井まで和漢の書物が
積んであり、全て読了して
いた

▼「佐藤先生の如く
  老いたい」。
渡部少年の願いは
十分かなえられた。
77歳のとき、
2億円を超える借金をして
家を新築し、友人たちを
驚かせた。
巨大な書庫には、なんと
和洋漢の本15万冊が収蔵
されている。
80歳を超えてからも、
ラテン語の名文句や英詩の
暗記を欠かさず、
「記憶力自体が強くなった」
と豪語していた

▼ただ渡部さんには、
佐藤先生のような
「平穏な知的生活」は、
許されなかった。
広範な読書と鋭い洞察力に
裏付けられた評論活動は、
しばしば左翼・リベラル
陣営から激しい攻撃を
受けてきた。渡部さんは、
「自由主義を守る」との
信念のもと、一切怯む
ことはなかった

▼正論メンバーでもあった
渡部さんの訃報には驚いた。
雑誌『正論』の4月号で
論文を拝見したばかり
だったからだ。
「アングロサクソン文明圏
 の先進性」の観点から、
トランプ米大統領を論じ、
日本の進む道を示す内容
だった

▼昨年刊行したばかりの
『実践・快老生活』には、
こんな記述がある。
「九十五歳くらいまで歳を
 重ねれば死ぬことさえ
 怖くなくなる」。
86歳の渡部さんにとって、
あと10年近くは
「知的生活」が続くはず
だった。
(産経抄 産経新聞4/19)
posted by (雑)学者 at 00:00| 千葉 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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