2017年02月14日

理想や信念や希望があれば、老人とて老け込まない

'17年2月14日(火)
[青春] ブログ村キーワード

年を重ねただけで
人は老いない
理想を失う時に
初めて老いがくる

サミュエル・ウルマン「青春」(1918年)

敗戦によって、
日本は連合国軍総司令部
(GHQ)の統治下に
置かれた。最高司令官
ダグラス・マッカーサー
元帥が執務室を構えたのは、
皇居の目前、日比谷濠に
面して立つ「第一生命館」
であった。

マッカーサーは、
オフィスに一編の詩を
掲げていたという。

青春とは人生の
 ある期間をいうのでは
 なく、心の様相を
 いうのだ


この一節から始まる詩は、
さまざまに対句表現を連ねて、
「若さ」と「老い」を語って
いく。

<年を重ねただけで
 人は老いない。
 理想を失う時に初めて
 老いがくる>
<歳月は皮膚のしわを
 増すが、情熱を失う時に
 精神はしぼむ>
<人は信念とともに若く、
 恐怖とともに老ゆる>
<希望ある限り若く、
 失望とともに老い朽ちる>

Youth(青春)と題された
詩の作者は
サミュエル・ウルマン。
米国でも知る人の少ない
“幻の詩人”だった。
戦後まもなく、米誌が
「元帥愛誦の詩」として
報じたことを機に
邦訳され、日本で広まって
いった。

特に、松下幸之助ら
戦後経済の礎を築いた
財界人がこの詩を愛し、
座右の銘とした。
彼らは、失意の中から
立ち上がり、
無我夢中で走り続けた
自分と日本を重ねたの
かもしれない。
マッカーサーが支配者で
でありつつ、このような
詩を胸に占領政策を進めて
いたというエピソードも、
琴線に触れたであろう。

「ウルマンの詩のように、
 情熱をもって理想を追い
 続けることで、
 我が社も青春期であり
 続けたい」。
4月から53歳の若さで
第一生命の社長に就く
稲垣精二常務は語る。

占領期の評価は
さまざまあるとしても、
戦後日本は「青春」の詩と
ともに東京・日比谷から
始まった。

第一生命館をはじめとする
ビル、公園、劇場など、
一帯はGHQに接収され、
アメリカナイズされた
新しい価値観を発信して
いく。日比谷通りは
「Aアベニュー」とも
呼ばれ、占領下日本の
メインストリートであった。

それから約70年、
通りのビルたちは2代目、
3代目となり、
星空高く伸び続けている。
(文・保高芳昭)
(名言巡礼 讀賣新聞2/12
 日曜版1面) 

posted by (雑)学者 at 00:00| 千葉 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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