子どものころの
親のしつけでは、
「もったいない」は
「粗末にするな」と
同意義であった。
その「もったいない」
を通訳の立場から、
次のように考えた
人がいる。
長いこと
通訳をしていた私は、
環境問題の
国際会議で、
ある言葉に
悩まされていました。
それは、
私たち日本人が
ごくふつうに使う
言葉、
「もったいない」
です。
これが、
ひと言で英語に
置き換えられない
通訳者泣かせの
言葉なのです。
一方、日本語には
「もったいない」の
方言が
たくさんあります。
北海道では
「いたましい」、
青森では
「いだましい」と
言うそうです。
富山県魚津市では、
「あったらもんな」と
言うのだと、
土地の人から
聞きました。
不思議な言葉なので
調べてみると、
昔の「可惜(あたら)もの」
からきた言葉で、
「惜しいもの」という
意味があると
知りました。
そもそも、
この「勿体(もったい)
とはどういう意味
なのでしょうか。
辞書で調べてみると、
「そのものの命」
「本質」とあります。
「そのものの命」が
最後まで
まっとうされ
なかったとき、
私たち日本人は
「もったいない」と
考えてきたのです。
そう思い至ったとき
私は、
人でも物でも
大切に生かしきる
こと、それが
「もったいない」の
いちばん大きな
意味なのでは
ないかと
思うように
なりました。
私たちは、
一人一人が
なんらかの役割を
果たすために、
この時代、
この社会に
生まれてきました。
それぞれがそれぞれの
「勿体」を生かしきる
ことが、
ほんとうの意味での
「もったいない」
ではないかと
思うのです。
(環境ジャーナリスト枝廣淳子
地球のために、
今私たちにできること
ラジオ深夜便'09/10
NHKサービスセンター)
参考
枝廣淳子('62/11/23~)
東京大学大学院
教育心理学専攻修士課程修了
通訳者、翻訳者、
環境ジャーナリスト
著書
『枝廣淳子の回収ルートを
たどる旅』、
『朝2時起きで、
なんでもできる!』、
『環境ビジネスウィメン―11人
成功の原点と輝く生き方』
(Hatena::Keyword 枝廣淳子)
タグ:粗末 勿体 方言 通訳

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私はカナダで住み始めてから、日本の文化や日本語の素晴らしさを痛感し、日本人に生まれてきた事を誇りに思うようになりました。
英訳せず、そのまま「MOTTAINAI」で使われるケースもあると教えていただきました。