2009年10月17日

葬式は故人の遺志が尊重されないものか

'09年10月17日(土)

ご主人は生前
「俺が死んだら
 葬式はしなくていい。
 お骨は海か山へ
 捨ててくれ」と
言っていたそうです。
奥様はその通りを
実行した、
との事でした。

大都会での
家族葬だの直葬だのの
アブノーマル
形式だけが
マスコミなどを
通じて紹介され 
安易にそれを
実行してしまうことに
恐怖感を
禁じ得ません。

家族・親族で
臨終を確認し、
枕経を読み、
納棺の儀式があり、
お通夜で一晩かけて
お別れをして、
お葬式では
家族・親族と共に
有縁の人々が
個人をしのび、
浄土真宗では
お剃刀(かみそり)
大切な宗教儀式が
あるのです。

その場所で時間と
空間を共有する全員が
その人の人生・業績を
頭に描き
命を共に実感する
大切な場であるのです。

このような風潮が
広がることは 
お坊さんを
はじめとする
宗教者の責任が
大変大きいと思います。

葬儀・法事などの儀式を
単なる儀式で終わらす
のではなく
その意味や意義を
分かりやすく解説し、
人の
「生・老・病・死」を
意識して頂いておけば
葬儀が
無意味な儀式だと
思う人は居なかった
だろうと思います。
香川県
 浄土真宗本願寺派
 称賛寺住職瑞田信弘
 称賛寺の和尚さんのブログ)


嫁ぎ先の檀家となる
お寺さま、
法事になるとお酒
たらふく飲み、
法事の料理の準備の
流れまで確認して
仕切るような方に
私の最後を
送ってもらわなくては
ならないのですか?

このブログには
こんなコメントが
寄せられていたが、
ある仏教教団の
研修では次のような
講話が語られている。


今、(臨済宗)
妙心寺派の管長さん
である
雪香室老師は
「葬儀というものは、
 亡くなった人に
 代わって遺族が
 お世話になった
 皆さん方への
 お礼をする儀式だ」
というふうに
おっしゃったのです。

「亡くなった人は
 お礼ができないので、
 遺族がそれに代わって
 お礼の意味合いの
 儀式をするのだ」
というふうに
言われました。
だから
「わしが死んだら
 葬式を出さんでいい」、
「無宗教でいい」、
「人に迷惑をかけない」
そう言われる人たちが
おられますけれども、
いかにも進んだような、
文化的な、また故人を
尊重したような
印象があるように
聞こえますが、
しかし
これは亡くなった人の
傲慢ですね。
亡くなった人は、
決して自分一人で
生きてこられた
わけではないのです。

また、
死んでしまって
いるから
自分で後始末も
できないのです。
何よりも
たくさんの皆さんに
お世話になって
自分の一生を
終えることができた
わけですから、
遺族が代わって
皆様方にお世話になった
お礼をするという
ことなのです。
(東海大玄老師
 脚下照顧
 不二'09/10/1
 臨済宗青年僧の会)


だが、昨今は
金を出せば客だという
考え方が
国中に蔓延している。

相手が役人でも、
政治家でも、医者でも
である。

いくら僧職だからとて
理屈をいっても
通らないところまで
きているのだ。
 

参考
称讃寺の和尚さんのブログ
posted by (雑)学者 at 06:58| 東京 晴れ| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「聞こえるように独り言」の、とても参考になるお話が、ある時は目からウロコが落ち、心 洗わされ、もう一度考えなくてはいけないとありがたく拝見させて頂いております。

なかなか理想どおりに行かない毎日ですが、励みになるお話が多く、自分自身の見直しも しなくちゃいけないな・・・と思います。
Posted by aya at 2009年10月17日 22:37
確かに最近では身内だけでこじんまりと、という家族葬スタイルの葬儀が増えてきました。
ご遺族は、故人の遺志だった、生前付き合いが少なかったからなどというかもしれません。しかし親しい友人の数人はいたはずです。
そんな方々が後日訃報を知って駆け付けてくれる人もいます。葬儀費用軽減のために親しかった友人知人まで訃報を知らせないというのは道義的にいかがなものでしょう。
遺族の都合だけで故人を見送っていいものなのでしょうか。遺族はもっと葬儀本来の意義を知る必要があるように思えてなりません。
葬儀社も僧職も利潤だけを求めるのではなく、なぜ葬儀を行うのか、その辺を遺族、檀家に説くべきだと思いますけどね。
Posted by matsuyama at 2009年10月18日 00:39
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