東洋系の女性の顔が
テレビ画面に
映し出され、
親近感を覚えたのも
つかの間、彼女は、
新型インフルエンザの
警戒レベルを
フェーズ4から5へ
引き上げると発表した。
世界保健機関(WHO)
事務局長マーガレット
・チャン
(Margaret Chan)さん。
「ウイルスの変異は
とても速い。だから、
迅速な情報の共有が
不可欠」だからとも。
ここには、
日本人女性の影の力が
働いていた。
世界保健機関
メディカルオフィサー
進藤奈邦子さんが
事務局長にレベルを
上げるよう
進言したらしい。
読売新聞朝刊解説面に
親子ニュース教室
デスクに聞いてみよう
という記事が
豚インフルを扱って
いました。
登場人物は
杉森純科学部デスク、
アトムと妹のウラン。
アトム:
「新型」って、
何が違うの?
デスク:
今回のウイルスは、
これまで人間には
知られていない
種類だったんだ。
だれも、
このウイルスに
感染した経験が
ないから、
体に準備がなくて、
抵抗力がない。
だから一気に
広まって、
世界中で大流行する
かもしれないと、
みんなが
心配しているんだよ。
ウラン:
どうやって
「新型」は
生まれたの?
デ:豚インフルエンザと
言うぐらいだから、
豚の間で
はやっていた
ものらしい。
豚は、
鳥のウイルスにも、
人間のウイルスにも
かかるのが特徴なんだ。
豚と豚の間で感染を
繰り返すうちに、
人間にもうつる能力を
獲得したようだ。
ウ:「新型」は今回が
初めてなの?
デ:「スペインかぜ」、
「アジアかぜ」、
「香港かぜ」は、
みんな「新型」として
登場したんだ。
船や鉄道しかなかった
時代だったので、
スペインかぜが
世界中に広まるまで
1年近く
かかったけれど
飛行機が発達した
現在では、4〜7日で
ウイルスが世界を
一周してしまうと
言われている。
今回は、
最初の患者が
見つかってから
半月で、
世界保健機関が
「世界的大流行の
一歩手前」と
警戒レベルを
上げるまで
広がった。
ア:インフルエンザは
冬に流行する病気
じゃないの?
デ:スペインかぜや
香港かぜも、
世界的な流行が
始まったのは
冬ではなくて、
今回と同じように
春だった。
季節に関係なく
これから大流行する
可能性があるんだ。
ウ:症状は重いの
かしら?
デ:メキシコや
米国では
死者が出ている
けれども、
それ以外の国では
まだ症状が軽い人が
多いようだね。
ア:薬は効くの?
デ:ウイルスが感染に
使う「カギ」を
働かないようにする
「タミフル」や
「リレンザ」という
薬があって、
今回の新型にも
効いているようだね。
ウ:豚肉は
食べてもいいの?
デ:ウイルスは
熱に弱いから、
火を通せば大丈夫だよ。
ウイルスは
呼吸器に多く、
食べる肉の部分には
ほとんどいないんだ。
胃で消化される時にも、
ウイルスは死ぬから、
心配しなくてもいいよ。
アトム、ウラン:
良かった(5/1)。
この手法は、
「想定問答」といい、
お役人は、
新制度を立ち上げた
ときなどに、
国民各般からの
質問を想定して
答えを用意して
おきます。
小さなお子さん
からの
質問に答えてあげて
ください。
参考
マーガレット・チャン
(陳馮富珍、'47年 - )
第7代WHO事務局長
カナダのオンタリオ州立
ウェスタンオンタリオ大学
'73年に学士(文学)、
'77年に医学博士号
シンガポール国立大学
公共衛生修士号
'78年、
医師として香港政府勤務
'89年、衛生署助理署長
(署長補佐)、
'92年、同副署長、
'94年、署長
'97年、鳥インフル発生では
中国本土からの鶏の
輸入禁止とともに、
香港域内の
鶏の全量処分を行った
'03年、SARS大流行の際にも
対策の指揮をとった
'03年、WHO事務局へ転任
伝染病対策などを担当
'06年、SARS対策の
功績により
中華人民共和国政府から
WHO事務局長候補として
推挙され、当選
'07年、第7代事務局長
(Wikipedia)
WHO医師・進藤奈邦子(2006年2月28日放送)|NHKプロフェッショナル仕事の流儀

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