2008年08月09日

最先端の日本語事情

'08年8月9日(土)

わが国には事実を
率直に述べる習慣が
ありませんでした。

きっと、
品がないと考えられて
いたのです。

率直に述べる習慣が
なかったのではなくて
それを婉曲にいう技術が
あったのかもしれません。

最近は、
「〇〇して
 いただけませんか」
という依頼の仕方が
木に竹を接いだような
「〇〇していただいても
 よろしいでしょうか」
と依頼に承認を加えた
形で定着しそうです。

依頼のニュアンスよりも
承認を得るニュアンスを
多くして、
自尊心が痛まない言い方を
考え出したのでしょうか。

サービスのグレードが
落ちるに従って
「〇〇していただいて
 もいいですか」、
「〇〇してもらっても
 いいですか」と
対応の言い方がラフに
変化していきます。

なんとなく
遠まわしになったことが、
丁寧になった感じになって
ごまかされてしまいます。


婉曲表現と同じように
新規に登場した
表現があります。

大衆食堂などで
注文した食事が
運ばれてきたとき、
「こちら〇〇になります」と
置いていきます。

これまでの普通の言い方なら
「(御注文の)〇〇で
 ございます」
というでしょう。

「こちら〇〇になります」では
勝手に決められたか
抽選で当たったように
聞こえます。

そばを注文して
間違えられた高齢者なら
「こちらラーメンになります」と
置いていかれても
「なんだ、
 ラーメンになって
 しまったのか」と
諦めてたべてしまうかも
知れません。


posted by (雑)学者 at 00:00| 東京 晴れ| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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