東の空がかぎろひに燃えたあと
通勤電車の車窓から
沿線のゴルフ場の松が一斉に
赤く枯れていくのが見えたのは、
20年も前のこと
だったでしょうか。
松くい虫の大発生でした。
小学校に沿って丘があり、
その丘に降った大雨が小学校の
グランドに溜まって、
捌き切れずに、グランド沿いの
道路に流れ出します。
長年の道路の補修工事は、
アスファルトを塗り重ねるために、
路面を高くすることになって、
いつしか自宅へ浸水するように
なりました。
3年ほど前、退職を機に、
庭に砂を入れ、自宅のかさ上げ
をして、壊れたところと物置を
造り替えました。
亡父が大切にしていた庭の黒松は
作業に支障するため、
その前に隣接の畑に一時的に
移植しました。
畑で新芽がたくさん出たが、
築山のつもりで造った石組に
植え戻したところ、
根が少なかったのと外気温が
高すぎたために枯れました。
植木産地の八日市場(市)から
代りを探してきたが、
今度は、松くい虫にやられて
枯れました。
八日市場市は平成の大合併で
野栄町と一緒になって
現在は匝瑳市になっています。
「住宅の欧風化で
植木の国内需要が
落ち込むなか、
救世主として注目が
集まっているのが
中国市場だ。
市内6農家で作る
『八日市場植木輸出組合』は
今年3月、上海方面に、
中国本土へ初となる
イヌマキ(犬槇)の輸出に
成功した。
うねりのある植木の造形が
縁起物の『龍』を思わせ、
富裕層の引き合いが強い
讀賣新聞(7/30 朝刊)」
のだそうです。
検疫が厳しい中国向けには、
根の土を洗い落としても
根付く槇はこの輸出に
適した樹木といえます。
水墨画の故郷は、日本人に似た
植木を観る審美眼も持っている
のでしょうか。
かさ高の産地直送品が国境を
越える時代になりました。




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