2008年07月27日

大工道具の世界的優れもの墨つぼ

'08年7月27(日)

親戚の上棟式に招かれ、
手伝いをしてきました。

後期高齢者(75歳以上)の
二人暮らしだから
広くなくてもよいという
仕様で設計してもらった
ようで、123.75平米(37.5坪)、
平屋建てす。

農家だったので、
風呂トイレ
別棟のなっていたのを、
一つの屋根の下に、
収めました。

蔵や物置も別棟になっているので、
そこに仮住まいのスペースを
確保しました。

棟梁や大工さんたちが
幣串、五色布、魔除けなどを
棟木に取り付けて
上棟式の飾り付けをしました。

近所や親戚の集まった人たち
のお目当ては、
上棟式の後で撒かれる縁起物の
紅白の餅やお金です。

下では、女性たちが待ち構えていて
カルタ取りのように、
たくましく落下物を拾います。

二人の手が伸びたときは、
ジャンケンをしていました。

こんなとき
男性たちは女性たちの
剣幕に押されて、
引いた形で見ています。
以前は、餅もお金も
裸のままだったのだが、
今では、どちらもビニール
袋に入れたのが撒かれます。

最後は、大工さんたちや
町内の人たちをねぎらい
簡単な料理を振舞います。
棟上げまでの作業は
クレーンを持ち込んで
前日に済ませてあったので、
男手は不要だが、
町内の男手をねぎらうのは
従来の名残です。


基礎の上に材木を置き、
ベニヤ板をテーブル
昆布や海老の煮付けが
オードブル、刺身、鰻
などのほかに
並んでいました。

仕出し以外の煮物は
親戚や近所の奥さんたちの
仕事で、振る舞い酒のお酌
は親戚の男たちの仕事です。


大工道具のなかに
墨つぼというのがあります。

墨つぼの池といわれる部分に
糸が入っていて、
糸を結んだカルコと呼ばれる
ピンを引き出し
ピンを刺して板や材木に止めて
墨つぼを持って後にさがり、
目的の位置で糸をはじくと
真っすぐな線が引けます。

曲った材木にも
線が引けるという優れもの

外国でも使われ始めている
ようです。

日本家屋には使い方の柔軟性
も備わっていて、
二間続きで部屋を使うときは、
障子やふすまは外せるが、
はめるときは、
元の並びで戻さなければ
滑らかには動きません。

また、畳も採寸してから
作ってきてはめていきます。

建具職人も畳職人も
僅かだが、ひずみとして残された
しわ寄せに微調整を加えて
克服する建築職人の
最後の役割を果たしています。


使われる釘は標準サイズの
家で総重量が50sくらいに
なると聞きました。

弟子入りすると基本は教えて
もらえるようだが、
あとは暗黙知の世界で、
見て覚えることが
多いようです。



関連過去ログ

葛飾北斎の延長線上に抽象画
posted by (雑)学者 at 00:00| 東京 霧| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
紙と木の文化としての日本建築は素晴らしいです。
大工さんと大工道具の世界に伝統的な木造建築の奥深さを覚えます。
私も故郷の田舎に家を建てた時、上棟式を行いました。一見、無駄な経費と時間を掛ける上棟式ですが、これは共同体としての地域社会の結束を固める機能も備えていと捉えています。プレハブリケーションによる施工が多くなった昨今、上棟式の風景は懐かしいです。
私の家の場合は、設計を私が行い、施工は親戚の大工さんに依頼しました。完成するまでが私と大工さんのぶつかり合いでした。
Posted by ガイア at 2008年07月28日 07:51
大工さんの言葉に「収まり」がいいとか悪いとかという表現があります。
屋根の材質、壁の色などは大工さんは自説を通しました。
Posted by (雑)学者 at 2008年07月28日 23:16
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