2008年07月24日

伝統技術を伝える書かれていないマニュアル

'08年7月24(木)

パソコンが限られた人だけの道具だと
したら、
単価が高くなってパーソナルでは
なくなってしまうでしょう。

ウインドウズ方式になってからは、
画面そのものがマニュアルで、
マニアックな知識が必要でない人は
VISTAのすべてがわかる」などの
分厚い市販の解説書や「HTMLタグ辞典」
などのテーマ別の解説書を買わないで
済ませています。

マニュアルとは見れば誰でもわかる
という種類のものでしょう。

職人の世界にはマニュアルがなく、
奥義ともいえそうな領域は、
見て覚えるもののようです。

見て覚えられた弟子だけが、
親方として人の上に立てる
システムだから、仕事の質が
落ちないのでしょう。

親方からすれば、
見せることが教えることだろうし、
考えさせるために、
隠すことがあるかも知れません。

菊池恭二(宮大工)工務店「社寺工舎」
代表は
「必要なのは本人が悟ること、
 体の記憶として自分で身につけること、
 作業でわからないことがあっても、
 悩み抜いた末の質問でなければ、
 答えを深く聞くことはできない
 讀賣新聞(7/23)朝刊 日本の知力 から
といいます。

親方にしても目指すところが高ければ、
自身も修業中の身であって
教えている暇はありません。

知識の背後には必ず暗黙の次元の
「知る」というステップがあるようです。
たとえば自転車を難なく乗りこなせるが、
その乗りかたを人に言葉で説明
できません。

この次元(領域)のことを暗黙知と
いうようです。


暗黙知
 ハンガリー生まれの哲学者
 マイケル・ポランニー(1891〜1976)が
 提唱した概念、
 文字や数式では表せない知恵や
 ノウハウなどを指す。
 (讀賣新聞(7/23)朝刊 日本の知力)


参考

YouTube-暗黙知 パイロットの危機管理の伝承

posted by (雑)学者 at 00:00| 東京 霧| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
一時期流行りましたね、暗黙知。
一橋大学の野中郁次郎さんあたりが、「暗黙知を形式知」などといってましたが、形式知にできないから暗黙知ではないのかと、疑問を感じていました。
Posted by 西森憲司 at 2008年07月24日 08:04
ゴルフも入門書を読んだだけでは、パープレーもエイジシュートもできません。
作業現場で、暗黙知を評価しすぎると、マニュアルに書けるようなことも見て覚えろと言い出しかねません。
しっかりした企業では、その線引きができていると思います。
Posted by (雑) at 2008年07月24日 19:02
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