「日本では『格差是正』が合言葉になり、
何でも公平に、均等にという議論に
なっているが、
いま世界で景気が良い国を見れば、
BRICsをはじめとして格差社会が
拡大しているところばかりなのも
事実である。
富裕層が急増しているロシアは、
すさまじい消費ブームが起きている。
所得税が誰でも13%というフラット
タックスだから高所得者の手元に
キャッシュが残り、どんどん消費に
向かう。
いま香港は、1戸3億円のマンションが
『図面のうちに』売れていくほどの
好景気なのである。
香港の所得税率は15%、法人税率は
16.5%だ。
ロシアと同じく、稼げば稼ぐほど
手元に多くのキャッシュが残る。
アメリカは依然として
サブプライムローン問題で
苦悩しているが、金持ちはほとんど
影響を受けていない。
だから今も高級品が売れているし、
消費も懸念されたほど
大幅に落ち込んでいない。
『公平』『均等』を重視して
高度福祉社会を目指した
戦後のイギリスは、当然のことながら
『大きな政府』になり、
増税に増税を重ね、
1970年代の最高所得税率は
83%に達した。
労働者のストライキが頻発し、
航空、通信、電気、ガス、鉄鋼、
自動車などあらゆる企業が破綻して
国有化された。
それでいっそう政府が巨大化し、
国民の税負担はますます重くなる
という苦しみを経験した。
マーガレット・サッチャー元首相は
『小さな政府』と
『市場メカニズムの活用』
を核として構造改革を行った。
税率をうんと低くして、
社会主義的な政策はやめ、
高度福祉社会とは言わなくなった。
国営企業は民営化するだけでなく、
倒産、外資への売却などを平気で
行なった。
もちろん不公平もできたし格差は
拡大したが、あらゆる面で
世界経済の恩恵を受けるように
もなった。
お金持ちとグローバル企業が
世界中から殺到したので、
不動産もポンドも上がった。
結果的に、現在のイギリスは
景気が良く、
雇用の面では世界の優等生
になった。
低所得者でも、そこそこの
暮らしができる国になっている
のだ。
大前研一 「最強国家ニッポン」の設計図
SAPIO(7/23) 小学館 から抜粋引用」
改革は始めたら、基本計画どおりに
一切の修正を加えることなく
設計図に向かって推し進めるべき
性格のものだと思います。
サッチャー女史は鉄の女という
異名を持っていました。
「お金は天から降ってこない、
地球上でかせぎ出さなければ
ならない
マーガレット・サッチャー」
世が乱れたときは、女性をトップに
祭り上げるのが古今東西のやり方
ですが。




del.icio.usに追加
Googleに追加
Technoratiに追加
Diggに追加





先月の株主総会で、私共の持ち株会社の会長に女性が就任しました。古今東西のやり方ですかね。