「愛」という言葉は、
ある年齢からは
歯が浮くような
違和感があって、
自分から進んで
使うことはありません。
古人(いにしえびと)の方が
積極的に使っていたようです。
わが国に昔からある愛の概念と
最近の使用頻度の高いもの
との間に、
何か、
質的な変化でもあったので
しょうか。
古語辞典(旺文社)によると、
日常生活に範囲を限定すれば、
「愛」には次のような意味が
あります。
・なさけをかけ、かわいがること
・男女が思い慕いあうこと
・何物かにひきつけられる感じ
また、ある物事に没頭する快感
・愛玩すること
・愛撫
《用例》
愛に愛持つ=
愛嬌たっぷりなようす
広辞苑は古語を含むので、
講談社の国語辞典(学術文庫)で
古語辞典(旺文社)にない
概念を探すと、
やはり、次に示す
キリスト教の輸入文化です。
・神の、あるいは神にたいする、
または純粋に理想的な、
深いいとおしみ
・倫理学で、他にたいして
自己を主張せず、
おしみなく自己を与える
という生の根本態度を
もととして言う語
人格としての自己が
他を人格としていとおしむ
こと
改宗して、
説教された訳では
ないので、
にわかには違和感が
払拭できません。
古語「愛」は動作や行為を
含むこともある
表現豊かな言葉なので、
古語辞典に載っていた意味、
「愛嬌たっぷりなようす」
の用例を拾っておきました。
あいあいと、愛に愛持つ
女同士(をなごどし)
<浄・菅原伝授>
稚拙な現代語意訳を
お許しいただければ
声をかけあって、
愛嬌たっぷりなようすの
女の人同士・・・・・
遺跡から出土品を発掘したようで、
いつの時代も
生き生きとして元気な
女性の日常が伝わってきて
感動的です。
広辞苑によれば愛嬌=愛想
の意味があるようです。
入口の
愛想(あいそ)に靡(なび)く
柳かな (一茶)
こうして
飲み屋に
招き入れられて
出るときの「お愛想(勘定)」で
ぼられれば、
客は無愛想に
なりますが・・・・・。

del.icio.usに追加
Googleに追加
Technoratiに追加
Diggに追加




