2021年01月09日

ワクチンを接種しても、マスクと社会的距離は必要

‘21年1月9日(土)

新型コロナウイルス感染症
(COVID-19)に対する
ワクチンの接種が一部の国で
開始され、国内でも今春の
接種開始が見込まれている。
1年にわたり、外出自粛や
マスク着用などの物理的な
手段に限られていた
感染予防対策だが、ようやく
医学的な手段でウイルスに
対抗できることになる。
感染後の重症化リスクの高い
基礎疾患のある人は、
優先的にワクチン接種を
受けられる可能性があり、
糖尿病患者の期待も大きい。

ワクチン接種さえ受ければ
以前の日常を取り戻せると、
期待を膨らませている人も
いるだろう。
しかし、感染症の専門家は、
既に供給が開始されている
ファイザー社やモデルナ社の
ワクチン、あるいは
現在開発中のワクチンの
いずれであっても、
接種したからといって
感染予防策が不要になる
わけではなく、
引き続きマスクを着用し、
社会的距離を維持する
必要があると警告している。

専門家によると、これらの
ワクチンの安全性と有効性を
検証した臨床試験では、
主にCOVID-19の重症化や
死亡を防ぐことができるか
どうかに焦点が当てられて
いるという。
よって、ワクチン接種を
受けた人が感染した場合は
無症状で経過することが多い
と考えられるものの、
その人から周囲の人に
ウイルスが伝播してしまう
可能性
の有無は、
まだ分かっていない。

米ヴァンダービルト大学
医療センターの
William Schaffner氏は、
「ワクチンを接種して
 いても感染する可能性が
 あり、かつ他者に感染
 させる可能性もある。
 COVID-19のワクチン
 接種後にそのようなことが
 起きた事例はまだ確認
 されていないが、それが
 起きないと否定できる
 根拠もない」と述べている。
 
この意見には他の専門家も同意
している。
米ジョンズ・ホプキンス大学
健康安全保障センターの
Amesh Adalja氏もその一人だ。
「ワクチン接種を受けた後に
 症状のない状態が続いていた
 としても、ウイルスを保持
 しておらず他者に感染させる
 ことはないとの保証はできず、
 引き続き注意が必要だ」
と同氏は語っている。
そして、ワクチン接種後にも
マスクを着用し社会的距離を
保つことで、
自分が無症候性の保因者に
なるリスクを下げられると
している。同氏はまた、
「ワクチン接種後に、もし
 糖尿病患者や60歳以上
 などのハイリスクの人を
 ハグしたりすると、
 その人たちに感染させて
 しまうかもしれない」
と警告を発している。

一方、ワクチンの有効性が
十分でないと指摘する声も
聞かれる。
接種により罹患リスクが低下
するが、それでもわずかながら
リスクは存在するという。
米マウントサイナイ医科
大学のWaleed Javaid氏は、
「ワクチンの有効性は
 95%だ。つまり、5%の
 リスクが残されている
 ということだ」と指摘する。

ワクチンが広く行き渡る
までの期間も問題だ。
米フィラデルフィア
小児病院のPaul Offit氏は、
「米国内のすべての
 ハイリスク者を守るために
 必要な、推定3億回分の
 ワクチンを生産するには、
 2021年の秋までかかる
 可能性が高い」と述べて
いる。これに関連し、前出の
Javaid氏は
「今は忍耐の時期だ」と語る。
同氏は、
「現在われわれは効果的な
 ワクチンを手にし、
 その供給が急速に
 広がっている。
 ワクチン接種者の増加と
 ともに、
 このパンデミックは終息
 していくだろう」と、
展望を示している。
(HealthDay Japan 01/08 09:00)
posted by (雑)学者 at 00:00| 千葉 ☀| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする