2021年01月03日

多様性と包摂性を国家の成長と安定の両輪に

‘21年1月3日(日)

新型コロナ感染症対策で
手腕を発揮し、
米経済誌フォーブスが選ぶ
今年(20年)の
「世界で最も影響力のある
 女性100人」でも32位に
選出された
ニュージーランドの
アーダン首相。
その新内閣が何かと話題だ
▲閣僚20人のうち女性が8人、
先住民マオリが5人、
副首相には同性愛者である
ことを公表している人物が
就いた。首相自身
「信じられないほど多様性に
 富んだ内閣」と言う
▲ナナイア・マフタ外相は
その象徴的な存在だ。
国で初めての女性外相であり、
今のマオリ王のいとこで、
(あご)に伝統の入れ墨を
している。
よく聞かれる質問は、
入れ墨をしたとき
「痛かったか?」だそうだ
▲マフタ外相から
今月(12月)初め、
就任あいさつの電話が
日本政府にあった。
日本側は最初、聞き慣れない
言葉に驚いたらしい。
マオリ語だった。
英語と並ぶ公用語なのだ。
後で英語に通訳されたが、
相手がわかろうが
わかるまいが、まず自分の
言葉で話すという覚悟を
感じさせる
▲この国でも、先住民の
権利侵害の問題は残る。
英国代表とマオリ首長が
1840年に結んだ
ワイタンギ条約は、
国の出発点のような条約だが、
英語版とマオリ語版で内容が
微妙に異なり、論争が続く。
新内閣の陣容には、
「負」の歴史を乗り越えて、
多様性と包摂性のある社会を
作ろうという意図も
込められているのだろう
▲国柄の違いもあり、
どの国にもそれぞれのやり方が
ある。
けれども多様性と包摂性という
メッセージは共通だ。
来年(今年)こそ各国で
そうした社会が広がる1年に、
と願う。
(余禄 毎日新聞20/12/30 02:02)
posted by (雑)学者 at 00:00| 千葉 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする