2020年11月29日

ロシア、病院は野戦病院化、救急車到着まで数日の例も

‘20年11月29日(日)

新型コロナウイルスの累計
感染者数が約220万人に上る
ロシアが、医療崩壊の危機に
直面している。
感染拡大は全土で深刻化し、
専用病床の占有率
全国平均で約8割に達する。
プーチン政権は
医療関係者への情報統制を
強めている。

ロシア政府は27日、
1日あたりの新規感染者数が
2万7543人で、
過去最多だったと発表した。
死者も496人増え、
累計死者数は3万8558人と
なった。

8月には新規感染者数が
5000人前後に一時
落ち着いたが、10月頃から
状況が悪化した。
タチヤナ・ゴリコワ副首相
(感染症担当)は24日、
専用病床の占有率が
全国平均で78.2に上ると
発表した。
連邦を構成する州や共和国な
どの半数以上が平均を上回り、
90%超の例も6か所あると
いう。

ロシアの医療体制は
新型コロナの流行前から、
プーチン政権が旧ソ連型の
肥大化した医療の効率化を
急いだ影響で脆弱さが指摘
されてきた。
西部サンクトペテルブルクは
緊急増床を進めるが、
25日時点で約1万床の
うち空きベッドは
約1割にとどまる。
モスクワでも一般病棟の
廊下や待合室で感染者が
待機
しているとの報道が
ある。

地方の状況はさらに厳しい。
独立系インターネット
メディア「メドゥーザ」に
よると、中南部アルタイ
地方では9月末の段階で
専用病床の占有率が97%に
達した。
医療関係者の感染も相次ぎ、
よほど深刻な症状でない
限り新型コロナの検査を
しないという。
地元知事は10月末、
「ウイルスによる絶え間
 ない攻撃を受け被害者が
 増え続ける。
 戦場のようだ」と述べた。

西シベリア・オムスクでは
10月下旬、コロナの患者
受け入れを断られた救急車の
運転手が抗議のため
地元保健当局に乗りつけた。
バイカル湖に面した
シベリアのブリヤート共和国
では救急車を要請する
住民からの電話が急増し、
到着に「数日かかる
あるという。

露保健省は10月末、地方の
医療当局を通じ、
「誤った情報の流布を避ける」
との名目で、医療関係者に
新型コロナに関する発言を
控えるよう指示した。
感染を拡大させた場合、
医療関係者に罰則を科す
法律もあり、感染の
全容把握は難しい。

プーチン政権は自国産
ワクチンの接種開始で
国民の不満を和らげたい
意向だ。ワクチン製造は
遅れており、大量接種の
開始時期は当初予定の
10月から来年1月以降に
ずれ込んでいる。
【モスクワ=工藤武人】(讀賣新聞11/28 6:47)
ラベル:医療崩壊
posted by (雑)学者 at 00:00| 千葉 ☀| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする