2020年11月10日

激戦の米国大統領選で見える難しい舵取りの国家運営

‘20年11月10日(火)

米国の独立宣言(1776年)が
発表された
東部ペンシルベニア州
フィラデルフィア。
民主党のバイデン前副大統領の
「当確」が報じられると、
宣言が署名された
「独立記念館」近くの広場で、
元教師の黒人女性、
ケイ・ワーナーさん(65)は
「私たちは一つだ!」と
手に持った小さな鐘を
鳴らしながら、
声を張り上げていた。

ビールで祝杯をあげ、抱き合う
人々。
「きょうは美しい日だ。
 自由と民主主義の
 発祥の地で、黒人、白人、
 いろんな人種の人が
 みんな一緒に喜んでいる。
 愛は憎しみに勝つ。
 これが米国の姿だ」と
ワーナーさんは興奮した様子で
語った。

トランプ大統領が米国を
率いた4年近くは
「毎日、憎しみの言葉を
 聞かされ、悪夢だった」
(ワーナーさん)。
率直な物言いで攻撃的な
トランプ氏の姿勢は
エスタブリッシュメント
(支配層)に不満を抱く
支持者を熱狂させたが、
それ以外の人には
「トランプ疲れ」をもたら
した。
「これから友人と顔を
 合わせたら、普通の話が
 できる。
 昨日のトランプが…と
 政治の話をしなくてよいのは、
 それだけで気持ちが良い」と、
写真家の男性(37)はほっと
した様子だった。

「米国の魂をめぐる戦い」と
位置づけ、トランプ氏に挑んだ
バイデン氏。
3度目の大統領選出馬を決めた
のは、2017年8月に
南部バージニア州
シャーロッツビルで起きた
白人至上主義者と反対派の
衝突事件だった。
トランプ氏が
「中にもいい人がいる」と
白人至上主義者を容認する
ような発言をしたことに
「この国への脅威は、
 私がみたことのない類いの
 ものだ」と危機感を抱いた
という。

白人至上主義者が
トランプ氏の強硬な移民政策
などに共鳴して勢いづき、
死傷者を出す事件にまで発展
したことは、人種差別と
闘ってきた米国の歴史にも
深い傷をつけた。

バイデン氏は7日の勝利宣言
分断ではなく結束を目指す
 大統領になる」と述べ、
「米国の傷を癒す」と約束した。
だが、勝利宣言を行ったその日も、
米国の厳しい現実が各地で
浮き彫りになった。
 
フィラデルフィアの開票所前
では、若者らを中心とした
反トランプ派と、選挙の不正を
訴えるトランプ氏の支持者が
対峙した。

若者らが流行のダンス音楽に
乗って体を揺らしながら
「負けを認めろ!」と叫ぶ
数メートル先で、トランプ氏の
集会演説を大音量で流し、
「選挙は終わっていない」と
怒号を飛ばすトランプ氏の
支持者たち。
大勢の警官を挟み、
鉄柵に阻まれた両者の距離は
果てしなく遠く、亀裂の深さを
物語っていた。
(米東部ペンシルベニア州
 フィラデルフィア 上塚真由)
(産経新聞11/08 20:05)

ラベル:大統領選
posted by (雑)学者 at 00:00| 千葉 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする