2020年11月08日

脱はんこの動き、高齢化、機械化、後継者不足の中で

‘20年11月8日(日)

現代の名工に選ばれた
京都市の印章彫刻工、
前川幸夫さん(71)は、
はんこのデザインから
仕上げまでを
全て手作業で行う職人で、
卓越した彫刻技術、
文字表現に定評がある。
「美しいものを作りたい」と
48年間、丹精を込めて
はんこを彫り続けてきた。
「脱はんこ」の動きが
広がる中、
「どこかではんこ文化が
 残っていてほしい」と
力を込める。

前川さんは大学卒業後、
印章店を経営する父の姿に
触発され、
23歳で印章彫刻の道に。
しかし、はんこ職人が腕を
競う大会では思うような
結果を残せない時期が
続いた。
自信が付いたのは大阪府
印章技術展覧会(大印展)で
初めて金賞に輝いた時。
気付けばはんこ作りを始めて
20年以上が経過していた。
前川さんは
「長い道のりだった」と
当時の苦労を振り返る。

この半世紀の間に、
印章業を取り巻く環境は
職人の高齢化や後継者不足
により大きく変化した。
機械化が進む中、
前川さんは手作りにこだわり
続けてきた。
「良いもの、美しいものを
 という思いで一つ一つを
 一生懸命彫ると、
 唯一無二の作品が出来上がる。
 印影を確認した時の
 達成感が醍醐味」と
ほほ笑む。

新型コロナウイルス感染拡大や
政府によるデジタル化の推進を
背景に、はんこ文化を見直す
動きが加速している。
前川さんは
「世の中が良くなるのなら
 仕方のないことなのかな
 と思う。それでも、
 良いものを作ることに
 尽くしていきたい」と
力強く語る。はんこの意義は
「書類に対する責任の所在を
 はっきりさせることにある」
と訴え、
「(はんこ文化が)全部
 なくなるのはつらい。
 はんこも大事なものと
 思ってほしい」と話す。
(時事通信11/07 07:17)
ラベル:はんこ
posted by (雑)学者 at 00:00| 千葉 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする