2020年10月14日

コロナ禍で増える世界の貧困層、イタリアの例は日本でも

‘20年10月14日(水)

〇産経新聞外信コラム
貧困の定義は複数あるが
人間として最低限の栄養や衣類、
医療、住まいなどの生活水準を
維持することが困難な状態を
「絶対的貧困」というそうだ。
こうした貧困層は「先進7カ国」
(G7)の一員であるイタリア
にも存在し、2019年の
絶対的貧困家庭は約170万世帯、
人数にすると約460万人に上る
という。
今年は新型コロナウイルス禍で
職を失ったり収入が減ったりし、
昨年より絶対的貧困に陥る人が
増えるのではないか懸念して
いる。日本の状況はどうか。

話は古くなるが、松尾芭蕉が
1685(貞享2)年に完成させた
『野ざらし紀行』には、
富士川のほとりで3歳ぐらいの
捨て子が泣いているのを見て、
短い命の糧にと
わずかの食べ物を与えて去る
場面がある。
340年近く前の日本ではよくある
光景だったらしいが、
今は昔の話と言い切れないのが
悲しい。

日本では、世帯所得が全世帯の
中央値の半分未満である人々を
「相対的貧困層」としている。
厚生労働省によれば、2015年の
日本の子供の相対的貧困率は
13.9%。ひとり親家庭の相対的
貧困率は50.8%で、先進国の中
ではかなり悪い水準だ。

貧困に追い詰められた親が
虐待や育児放棄に至るケースも
多いと聞く。
コロナ禍の今年、イタリアから
日本の行く末が気になる秋である。
(坂本鉄男)
(貧困問題を憂う 外信コラム
 イタリア便り 産経新聞10/13 7(国際)面)

posted by (雑)学者 at 00:00| 千葉 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする