2020年10月02日

好感度で選ばれた米大統領に任期の政権運営ができる不思議

‘20年10月2日(金) 

「テレビの前では、
 指導者の資質はあっても
 スターの資質がない者は
 必ず失格する。……
 その結果、われわれは
 リンカーンたるべき人物を
 失いそうになっている」。
確かに、リンカーンは風采が
上がらなかった
▲先の言葉、1960年の
米大統領選の初のテレビ討論で、
若きケネディの前で
疲れたさえない表情をさらして
苦杯をなめたニクソンのものだ。
この時、ラジオで声だけを
聞いていた人が、
ニクソン優勢と感じたという
話は有名である
▲討論の勝利が
直ちに選挙の勝利をもたらす
わけではない。
20年前の討論では民主党の
ゴア氏が共和党の
ブッシュ(子)氏を圧倒したが、
相手を見下す態度が有権者の
反感を買ってしまう。
テレビのキーワードは「好感度
なのである
▲トランプ大統領と
バイデン候補の
初の直接対決となった
テレビ討論である。
相手の話に割り込んで
司会者ともやり合う
トランプ氏と、
非難の泥仕合を避けて
カメラ目線で自説を語る
バイデン氏と。
さて好感度はどちらに傾く
のだろう
▲トランプ支持派は論敵に
目も向けぬバイデン氏を
「弱い」と見たろうし、
バイデン支持派は
トランプ氏の余裕のない
多弁に「焦り」を見ただろう。
肝心の論議はさっぱりかみ
合わず、お互いに相手を
追い詰められなかった90分
だった
▲分断深まる米国社会で
「討論」は形をなさず、
「好感度」もそれぞれの
支持者の好みを裏書きする
だけの今日だ。
腕時計をチラッと見たのが
敗因などといわれた昔が
懐かしくなる
2020米大統領選である。
(余録 毎日新聞10/1)
ラベル:米大統領選
posted by (雑)学者 at 00:00| 千葉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする