2020年10月01日

コロナの犠牲ではない、店主が定年、京都の餃子の王将で閉店

‘20年10月1日(木) 

先週末の本紙夕刊に、
ある飲食店の貼り紙の写真が
載った。
苦学生に向けた手書きの文字は
一言一句を眺めるだけで、
どこか満たされた心持ちになる
◆京都市の「餃子の王将」
出町店にこんな掲示がある。
<めし代のない人/お腹いっぱい
 ただで食べさせてあげます/
 但し仕送りが送れているか/
 昨日から御飯を食べていない
 人に限ります>。
貼り紙には2年前まで
「皿洗いをしたらタダ」とあった
◆厚情を受けた学生は
40年近くで約3万人に上る。
惜しまれつつ、店主の
井上定博さん(70)は
古希を向かえたのを機に
来月末での閉店を決めたという
◆京都ということもあり、
最澄の言葉
「一隅を照らす、これすなわち
 国宝なり」を浮かべた。
誰にいわれずとも宝になった
方ではないかと。
感謝を伝えにくる“元学生”で、
お店はにぎわうことだろう。
ここでしか食べられない
特別な餃子を味わえるのも、
残りひと月である
◆最澄でもう一つ。
天台宗では、心に仏さまを
念ずる修行の一つを
<常行三昧
(じょうぎょうざんまい)>
と呼ぶ。
平仮名を眺め回しているとき、
まさかと思った。
なかほどに「ぎょうざ」
とある。
(編集手帳 讀賣新聞9/30)

参考
餃子の王将京都出町店の貼り紙 
posted by (雑)学者 at 00:00| 千葉 ☀| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする