2020年05月09日

いくら仙人でも霞ばっかり食っては生きられません

‘20年5月9日(土)

「地面に頬杖つきながら、
 蟻の歩き方を幾年も見ていて
 わかったんですが、
 蟻は左の二番目の足から
 歩きだすんです」。
晩年、自宅にこもって
仙人のような生活をした
洋画家熊谷守一(もりかず)
(1880〜1977年)の言葉だ
▼画文集『ひとりたのしむ』に
よると、96歳の時には
「門から外へは30年間
 出たことはないんです」と
語っている。
樹木が茂った庭をゆっくりと
歩く。草、虫、土、石ころ、
そして、アリ…。
見ていて少しも飽きなかった
らしい
▼大型連休中、自宅にこもって
画文集を繰った。
食料品の買い出しに出る以外は、
外出自粛の毎日。庭に出て、
洋画家のまね事をしてみても、
絵心のない悲しさだろう。
小石を見てもアリを観察しても
楽しくなく、たまるのは
ストレス
▼新型コロナウイルス感染症の
拡大に伴う休業要請が
一部の地域で解除された

うっすらと終息の兆しが見えて
きたということだろうか。
まだまだ警戒は緩められない
けれども、息苦しい自粛生活
から解き放たれた自由さを感じる
▼英国の研究者らの
『経済政策で人は死ぬか?』
という本に
「国民の健康と命は経済に
 左右される」という一節がある。
そろそろ、コロナ不況から
脱出策を考える時期。守一語録にも
いくら仙人でも霞ばっかり
 食っては生きられません
」とある。
(河北春秋 河北春秋ONLINE NEWS5/8)
posted by (雑)学者 at 00:00| 千葉 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする