2020年05月02日

前例の有無を気にするわが国は学校の9月始業に踏み切るか

‘20年5月2日(土)

日常生活の細かな事柄は
歴史にはあまり残らない。
例えば学校の開始時期もそう。
明治期の大学は
9月スタートだったらしいが、
歴史の本には
ほとんど載っていない。
かえって、
よく知られているのは
夏目漱石の小説『三四郎』の
一節
▼この小説の第3章に
「講義はいつから始まりますかと
 聞くと、九月十一日から始まる
 と言っている。
 すましたものである」。
主人公の三四郎と大学の事務員
との会話だ。この小説によって、
当時の帝国大学は9月始まり
だったと分かる
▼明治の初期は英国やドイツに
倣って学校は多くが9月入学。
その後は国の会計年度などに
合わせて、
徐々に4月入学に変える
学校が増え、
頑固に9月入学を堅持して
いた帝大も、ついに
大正時代の1921年、
4月入学に移行したという
▼新型コロナウイルス感染症で
休校が長く続いているため
だろう。
9月入学制の論議が急浮上
している。
80年代から臨時教育審議会の
答申などで何度も話題に
上っては消えた積年の課題だ。
導入の利点と欠点を丁寧に
比べたい
▼大学入試センター試験、
私立大、国公立大の入試。
どれもインフルエンザに
おびえる厳寒の時季の試験。
それを思うと、
9月入学の利が大きいように
当欄には思える。
もっとも、夏の盛りの試験も
それはそれで大変だが。
(河北春秋 河北新報ONLINE NEWS5/1)
ラベル:9月入学
posted by (雑)学者 at 00:00| 千葉 ☀| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする