2020年02月29日

今は一人一人がリスクを減らす努力を続けるべきとき

‘20年2月29日(土)

<放課後の時間になっても 
 こどもたちの声が聞こえない 
 ある日そんな町ができました 
 とてもへんな町です>。
南相馬市の詩人若松丈太郎さんの
詩の一節である。こう続く。
<家のなかにひそんでいます 
 外で遊びたい気持ちを抑えて 
 残っているこどもたちは>
▼題名は
「年間放射線量五ミリシーベルト」。
東京電力福島第1原発事故
直後の福島の親子を詠んだ。
当時のように子どもが
屋外に出るのを控える
「へんな町」が至る所に
できることだろう。
安倍晋三首相が新型肺炎対策
として全国の小中学、高校を
臨時休校にするよう要請した
▼誰もが驚いた。
現実的な対策と評価する
専門家もいるが、要請は政府が
感染症対策の基本方針を示した
2日後。あまりに唐突だった。
「なぜ全国一律?」
「受験はどうなる」
「小さな子どもだけで
 留守番をさせられない」。
教育現場は混乱し家庭に
困惑が広がる
▼首相は
「責任を持って対応する」と
強調したが、諸問題で
説明責任を果たさない政権
である。
責任を都道府県などに丸投げ
しないか、不安が残る。
逃げは許されない
▼正念場はいつまで続くのか。
回復した感染者に再び症状が
出た例もある。
分からないことが多い。
今は一人一人がリスクを
減らす努力を続け、
症状が出た時は冷静に対処する
しかない。
(河北春秋 河北新報ONLINE NEWS2/29)
posted by (雑)学者 at 10:23| 千葉 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月28日

苦難を分かち合えば、笑顔も花も満開となる日が必ず来る

‘20年2月28日(金)

近所のホームセンターの
園芸用品売り場に、
袋詰めされたジャガイモの
タネ芋がずらりと並んでいた。
キタアカリに男爵、
メークイーンなどなど。
さっそく買い求め、
赤ちゃんの拳のような一個一個を
ベランダのプランターに
植えつけた。
6月下旬に収穫できるという
▼さて、そのころには
新型コロナウイルスの感染
という霧、きれいに晴れている
だろうか。
さかのぼって、ひと月ほど前の
新聞を見ると、日本国内の
感染例は少なく、
中国・武漢からの旅行者や
滞在歴のある人が大半だった。
記事の見出しも
「中国の産業集積地に打撃」など、
かの地の流行による影響を
心配するふうである
▼それが昨日は
「経済活動 非常時モード」と
足元での打撃に深い懸念を示す
までになった。
当分、大がかりなイベントは
中止で、小中高校も異例の
臨時休校となる方向、企業も
在宅勤務にシフトする。
ことの急すぎる展開に、
未知の感染症の恐ろしさが
改めて身にしみる。
この間に奔走した医療関係者の
苦労もしのばれる
▼美術館や博物館も閉じ、
人ごみへ出るのも気おくれ
する週末、まき時のタネに
希望を託すのはどうか。
食い気に傾いたイモ以外にも、
関東以西ではカーネーションや
スイートピーを種苗会社が
すすめている。
少しの我慢をつみ重ねれば、
やがて病魔も封印されると
信じよう。
茎が伸び、笑顔も花も満開となる
日が必ず来る。
(春秋 日本経済新聞2/28)
posted by (雑)学者 at 09:57| 千葉 ☀| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月27日

「武漢からの恩返し」と渋谷でマスクを配る中国人女性

‘20年2月27日(木)

<武漢からの恩返し>と
書かれた段ボール箱から1枚、
また1枚と道行く人に
マスクを配るかぶり物姿の
中国人女性が話題になっている。
この光景を撮影した映像が
26日までに中国版ツイッター
「微博(ウェイボー)」などで
1900万回以上も再生された

撮影場所は東京・渋谷。
時間は23日正午前から
午後4時ごろまで。
配布を手伝う男性数人の姿も
あった。
映像のコメント欄には中国語で
「武漢市民から日本人への
 感謝の気持ちを伝えてくれて
 ありがとう」などと共感の
声が並ぶ。

新型コロナウイルスによる
肺炎が広がった武漢には
日本政府が各国に先駆けて
支援物資を届けたほか、
日本から届いた段ボール箱に
「山川異域 風月同天
(離れていても、私たちは
 同じ空を見ている)」という
漢詩が書かれていたことも
中国で話題になっている。

しかし、封鎖された武漢から
日本まで恩返しに来るのは
難しそうだ。
ネット上の投稿を手がかりに
かぶり物の中の人を探した
ところ、来日10年になる
中国人女性だった。
大学院在学中に広告会社を
創業し、モデルや漫画家としても
活動する。
米誌フォーブスの名物企画
「次代を担う30歳以下の
 30人」にも選ばれていた。

マスクを配った理由をメールで
問い合わせると即座に返事が
返ってきた。
<こんな伝染病を日本にもたらして
 申し訳ない気持ちでいっぱいです。
 それなのに日本人は武漢に
 支援物資を送ってくれた。
 武漢市民を代表して恩返しを
 したかった>

配布したマスクは1000枚で、
500枚は中国人女性経営者が
中国から買い付けたものを
寄付してくれた。
残りの500枚は2週間かけて
通販で買い集めたという。
何度目かのやりとりで苦しい
胸の内がのぞいた。
<武漢では感染を広げないように
 多くの市民が自宅に閉じこもって
 います。どうか逃げた
 人たちのことは許してあげて

 ください>

マスクを受け取った日本人から
「シェイシェイ(ありがとう)」
「ジャーヨー(頑張って)」と
頭をなでてもらった。
同じような活動をしたいという
中国人グループからも
声がかかるようになったという。
【北京・浦松丈二】(毎日新聞2/26 17:00)
posted by (雑)学者 at 15:21| 千葉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月26日

新型肺炎の感染拡大を止めるのは国民の忍耐と努力だ

‘20年2月26日(水)

本格流行を回避する正念場だ

新型コロナウイルスの
感染拡大を抑えるため、
社会全体で取り組まなければ
ならない。

政府が、新型肺炎対策の
基本方針を決めた。
患者が増加するスピードを
できるだけ抑制する方針を
打ち出した。

国内では、感染経路が明らかで
ない患者集団が散発している。
政府の専門家会議は、感染が
急速に拡大するか、終息に向かうか、
ここ1〜2週間が「瀬戸際となる」と
警鐘を鳴らした。

基本方針では
これまで分かっている病気の
特徴を整理した。
軽症や治癒する例が多い一方、
高齢者や持病のある人は
重症化するリスクが高いと
指摘した。

患者が急増すれば、医療体制が
破綻し、重症者の治療が滞りかね
ない。政府や自治体、医療関係者は、
危機感を共有し、連携して対策に
当たらなければならない。

国民に対しては、手洗いや
咳エチケットの励行を促すとともに、
風邪の症状があれば外出を控えるよう
呼びかけた。

軽い風邪にもかかわらず、
不安から受診することは控えるよう、
求めている。

自分を感染から守り、感染しても
人にうつすことを避けられれば、
社会全体として流行のピークを
遅らせ、感染者を減らせる。

自治体や企業には、不要不急の
イベントを延期することや、
時差通勤などを提案している。

通常の社会生活を控えるには
及ばないが、多数の人が密集する
場所では感染が拡大する恐れが高い。
流行を防ぐため、一人ひとりが、
できることを考えたい。

政府は、国民に現状を正しく伝え、
分かりやすい情報発信で
社会不安を防ぐ必要がある。

新型インフルエンザ対策として
備蓄されている抗ウイルス薬などが、
新型肺炎にも効くのではないかと
指摘する専門家もいる。
新型肺炎には治療薬がないだけに、
副作用に注意しながら、
臨床研究を急がねばならない。

政府はマスクや消毒液の増産を
業界に要請していくべきだ。

新型肺炎の本格的な流行を
見据え、先手先手で対策を検討
していくことが重要である。

地域単位で、病院ごとの役割分担を
あらかじめ詰め、重症患者の
受け皿を整えることが大切だ。

集団感染が各地で広がった場合、
これまでの水際対策や感染経路を
追跡する調査は縮小し、
一般病院での患者受け入れなど、
医療体制の拡充に舵を切ることに
なろう。発生状況に応じて、
重点を変える柔軟な姿勢が求め
られる。
(新型肺炎対策 社説 讀賣新聞2/25 3(総合)面)

国家が権力を以て
感染地域を封鎖するまでには
まだ時間があるように思う。
posted by (雑)学者 at 11:44| 千葉 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月25日

新型肺炎の終息を神仏のお力にすがってでも実現せねば

‘20年2月25日(火)

それは1988年9月に始まった。
東京・神田の「古本まつり」や、
江戸時代から続く「長崎くんち」
などが中止・縮小された。
都心のホテルでは、社長就任や
会社設立記念、政治家の
パーティーがほぼキャンセルに。
昭和天皇の病状悪化に配慮した
「自粛」の連鎖だ
▼目に見えない同調圧力が、
社会に広がった。
今回は、目に見えぬウイルスへの
恐怖である。
就活の合同企業説明会、自民党の
党大会……。人々が集まる
イベントの中止や延期が相次ぐ。
感染経路が不明な新型肺炎の
患者も出始めた。流行させては
いけない。
政府の専門家会議は、
「不要不急の会合は避けて」と
呼びかけた
▼この3連休、外出を控えた方も
おられよう。寄席や映画館のほか、
今が盛りの梅見に出かけるのも
二の足を踏む。そんなニッポンが
どう映るのか。
海外の視線も気になる。
米国は日本への旅行者に
渡航注意情報を出した。
なんとロンドン市長選の候補は、
東京五輪中止を念頭に
地元で代替開催の用意があると
ツイートした
▼この報にネットユーザーが
ざわついた。
「火事場泥棒だ」
「感染者が出た英国船籍の
 客船を日本が受け入れたのに
 非礼」。
一方、「感謝したい」の声も。
最悪の事態を想定するのが
真の危機管理だと言うのだ。
マラソンを札幌に変更した騒動が
懐かしい――。
そんなつぶやきが切なく響く、
胸突き八丁の感染症との戦いだ。
(春秋 日本経済新聞2/25)

新型コロナウイルス感染症対策
専門家会議
(緒言)

この専門家会議は、新型コロナ
ウイルス感染症の対策について、
医学的な見地から助言等を行うため、
適宜、政府に助言をしてきました。

我々は、現在、感染の完全な
防御が極めて難しいウイルスと
闘っています。このウイルスの
特徴上、一人一人の感染を完全に
防止することは不可能です。

ただし、感染の拡大のスピードを
抑制することは可能だと考えられ
ます。そのためには、これから
1−2週間が急速な拡大に進むか、
収束できるかの瀬戸際となります。
仮に感染の拡大が急速に進むと、
患者数の爆発的な増加、
医療従事者への感染リスクの増大、
医療提供体制の破綻が起こりかねず、
社会・経済活動の混乱なども深刻化
する恐れがあります。

これからとるべき対策の最大の
目標は、感染の拡大のスピードを
抑制し、可能な限り重症者の
発生と死亡数を減らすことです。
現在までに明らかになってきた
情報をもとに、我々がどのように
現状を分析し、どのような考えを
持っているのかについて、
市民に直接お伝えすることが
専門家としての責務だと考え、
この見解をとりまとめることと
しました。なお、この内容は
あくまでも現時点の見解であり、
随時、変更される可能性があり
ます。(1/24)
(NHK NEWS WEB2/25)
posted by (雑)学者 at 10:27| 千葉 ☀| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする