2019年12月31日

心に刃(やいば)を突き付けて生きる

‘19年12月31日(火)

忍という字を書いていて、
成程そいうことか、と
合点した。
われわれはつい他人に
刃を突きつけて腹を
立てたり批判したりするが、
己に刃をつきつけるのは
案外勇気がいることなので
ある。

感情をおさえ我慢するという
ことは、己に刃を突きつけて
生きていけば、誤魔化しのない
人生が送れると座右の銘に
している。
(劇作家高橋玄洋(1929〜)
 PHP1989年5月号掲載 PHP‘16/10増刊号)


明日は、一年の計を立てる
日である。
ラベル:刃 他人 己
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2019年12月30日

バカには壁があるが、完璧には壁がない

‘19年12月30日(月)

(へき)を全うして帰る
(『史記』より)

バカには壁があるが、
完璧には壁はない。
高校生のとき、「かんぺき」を
完壁と書いて×をもらったので、
調べたら「璧」という神聖な
玉器に由来する成句と分かった。
強国秦に国宝ともいうべき
璧を奪われそうになった趙の使者
として、命懸けで交渉に行った
藺相如(りんそうじょ)が、
知略と度胸で秦とわたりあい、
最後まで璧を守り通して帰国した
ことが由来だ。
司馬遷はこの知将を「完璧」と
激賞した。
ちなみに、「双璧」も壁ではないと
知った。
以来、完璧の語の重みを実感して
いる。
(博物学者・小説家荒俣 宏(1947〜)
 PHP2011年6月号掲載 PHP‘16/10月増刊号)


いま使っているWORDのATOK
漢字変換ソフトは完壁と書くと
その下に波形の表示をしたアラームを
出す。

参考
バカの壁
東京大学名誉教授・養老孟司の
著書。
新潮新書編集部の口述筆記に
よる著作である。
2003年(平成15年)4月10日、
新潮新書(新潮社)より刊行
された。
400万部を超えるベストセラー
となり、同年の新語・流行語大賞、
毎日出版文化賞特別賞を受賞。
(Wikipedia)

明日は1年を振り返って
総括する日である。
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2019年12月29日

この暮らしで越年、ふるさとを捨てて他郷の除夜の鐘

‘19年12月29日(日)

寒空の下、涼しげな表情で
立つ真新しいビルに、
夏の日の工事、流れた汗を
ふと思う。
つらい土木の仕事を担う
労働者らが暮らす街、大阪・
西成の釜ヶ崎で、恒例の
カレンダーが配布中だという

<立ち飲みのあては隣の語る
 愚痴>とか
<枯(かれ)木立我が身も枯れし
 ああ無情>とか。
半世紀ほど前、街では時々
暴動が起きた。
やり場のない不満、寂寥、
苦寒・・・。
気晴らしになればと
管内の警察署が募り、
冊子にしたのが始まりである
◆これまでに掲載した作品は
4500を超え、本紙大阪版に
歴史をたどる記事が掲載された。
<ドン底に光求めて流す汗>(1978年)、
<不景気の始めに来る釜ヶ崎>(92年)、
<鍋囲み談笑絶えぬ夢見たり>(2010年)。
うれいを煮詰めたような文言の
一つひとつに、胸が詰まる
◆街は高齢化が進む。
けがや体力の減退で一線を退きつつ、
そのまま暮らす人が少なくない
らしい。カレンダーへの投稿、
掲載は幾ばくかの人たちにとって、
生きる張り合いになっている

<ふるさとを捨てて他郷の除夜の鐘>。
どこで過ごせども皆に等しく、
新しい年は来る。
(編集手帳 讀賣新聞12/29)

参考
苦寒
@寒さに苦しむこと。
A貧苦になやむこと。
B最も寒いとき。
 陰暦12月の異称。(広辞苑)
posted by (雑)学者 at 13:40| 千葉 ☀| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年12月28日

今年も後わずか、来年のことを言ってももう鬼は笑わない

‘19年12月28日(土)

寝正月といえば・・・

寝正月といえば、
今は帰省や旅行もせずに
家でごろごろするお正月だ。
しかし昔は元日に戸口を
閉めて、家業を休むことだった。
大みそかの古い忌み籠りの
習俗の名残のようで、
商家はみな元日は休業した

「商家にては二日より出る。
 元日は戸を開かず」とは
天保年間の「東都歳事記」の
記述である。
商家の大みそかは徹夜で
掛け取りの攻防があり、
2日からの初売りの準備も
あったから元日が寝正月に
なるのも成り行きだったの
だろう
▲そんな古い禁忌に由来する
商店の元日休業は昭和の中ごろ
まで大方の店で受け継がれた。
だが1970年代にコンビニエンス
ストアが年中無休営業を始め、
その後は外食産業、スーパー、
一部デパートにまで広がった
元日営業である
▲それが近年は一転、スーパー、
外食チェーンでも元日休業が広がり、
ついに大手コンビニも
元日休む実験を始めるという。
主要小売り、外食約40社に対する
小紙調査では、今度の元日には
23社7600店が休業ないし一時休業
する
▲背景にあるのは、むろん人手不足や
働き方改革だ。
注目のコンビニはローソンの
フランチャイズ加盟店102店、セブン
イレブンの直営店約50店がこの休業
実験に加わるが、はてさて看板の
年中無休営業の転機となるのかどうか
▲年中無休は便利であるが、
「のべつまくなし」はけなし言葉だ。
年末年始の商いの喧噪に静かな元日を
はさんで心機一転をもたらした昔の人
だった。その知恵にゆっくりと思いを
めぐらす元日があっていい。
(余録 毎日新聞12/28)

30日に名古屋へ行くことに
なって東京発の新幹線を
探したら、どれも満席。
時刻を繰り上げて遡ったら
7時50分発ののぞみ13号の
グリーン車に家内の分と2枚
空きがあった(23日)。
しかし、それに乗るには
自宅の最寄り駅を4時55分発の
始発に乗らなければならない。

31日に帰ってくる予定だから
寝正月になるのかな・・・。
posted by (雑)学者 at 13:07| 千葉 ☀| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年12月27日

不安材料が年を越す、米中の軋轢、北朝鮮問題、温暖化対策

‘19年12月27日(金)

観光やビジネスで
日本とも関係の深い香港が、
催涙弾の煙や炎に包まれる
様子に、多くの人が懸念を
強めた。

読売新聞読者が選んだ
今年の「海外10大ニュース」は、
香港で6月から続く大規模な
抗議運動
が1位となった。

デモ隊と警官隊の衝突で
死傷者が続出し、デモの過激化で
地下鉄駅などが破壊された。
11月の区議選では、デモを
支持する民主派が圧勝したが、
中国は民主化の要求には
一切応じない構えだ。
混乱の長期化は避けられまい。

米中2大国の対立に、香港が
新たな火種として加わった。
米国は中国の武力介入を牽制する
法律を成立させた。
中国は内政干渉だと反発し、
米軍艦艇の香港寄港拒否などの
報復措置を発表した。

長引く米中貿易摩擦は、
世界経済の不安材料だ。
米中は制裁・報復関税の
「第4弾」を発動した(7位)。
その後、貿易協議はひとまず合意に
達したが、安全保障や先端技術、
人権などに広がる攻防の行方は
予断を許さない。

北朝鮮情勢には引き続き警戒が
必要だ。トランプ米大統領と
北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党
委員長は昨年6月に続き、
今年2月、6月と会談を重ねたが、
非核化で具体的な進展はなかった
(6位)。

北朝鮮は新型の潜水艦発射弾道
ミサイル(SLBM)を発射し(4位)、
短距離弾道ミサイルの発射実験も
繰り返している。

スウェーデンの16歳の環境活動家
グレタ・トゥンベリさんが
怒りに満ちた口調で、大人たちに
温暖化対策を急ぐよう求めた
国連での演説
が、3位となった。

日本各地で温暖化との関連が
指摘される自然災害が相次ぎ、
気候変動問題への関心が高まった
ことが背景にあろう。

温室効果ガスを大量に排出する
飛行機を使わず、列車やヨットで
移動するグレタさんのスタイルにも
注目が集まったが、トランプ氏には
通じなかった。

米国は地球温暖化対策の
国際的枠組み「パリ協定」からの
離脱を国連に正式通告した(5位)。

欧州連合(EU)離脱を最大の
争点とした英下院選で、
ジョンソン首相率いる与党・
保守党が圧勝し、離脱に道筋が
ついた(9位)。
英国がEUとの間で自由貿易協定を
結び、打撃を最小限に抑えられる
かが問われる。

パリの歴史的建造物ノートルダム
大聖堂の大火災
が2位だった。
日本では沖縄・首里城が火災で
焼失した。シンボルを失った
人々の悲しみは同じだろう。
(社説 2019回顧・世界
 讀賣新聞12/27 3(総合)面)

posted by (雑)学者 at 11:44| 千葉 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする