2019年09月10日

何のために生きるのかと考えると行き詰まることが

‘19年9月10日(火)

人生の意味より、
人生そのものを愛せ

 ドストエフスキー
  『カラマーゾフの兄弟』

いわずとしれた
トストエフスキーの代表作
『カラマーゾフの兄弟で』で、
次男のイワンが語る印象的な
言葉です。

人生に悩んでいる人は、よく
「生きる意味はあるのか」と
考え込みがちです。
そんなとき、答えとして
生きる意味がないとなると、
生きている価値もないことに
なってしまいます。

そのように考え過ぎて、
作中のイワンのように
ノイローゼ気味になるくらい
なら、むしろ
「人生そのもの」を愛せという
メッセージです。
イワンは人生を信じることなく、
思考がカオス化していきます。
人生に絶望しがちな人であり、
そんな自分への教訓としても
いっているのです。

自分に価値があるかないかと
考え出すのは、あまり良いこと
ではありません。
人はつい人生の意味を求めがち
ですが、価値がないとなれば、
人生が危険に満ちています。
それよりも、いま自分に与え
られている「人生そのもの」を
生きること。そして、それを
愛することが大切です。

そんな生き方の基本を忘れて、
悩んでどんどん暗くなって
いる人はとてももったいない。
もっと外に意識を向けることが
大切です。

イギリスの数学者・哲学者の
バートランド・ラッセルも、
自著『幸福論』のなかで、
「人間は内側に意識を向け
 続けると行き詰まる。
 だから、つねに好奇心を
 持って外側の世界に気持ちを
 向けよ。そうすれば幸福に
 なれる」と述べています。

自分は大した才能もないし、
世の中もつまらない人間ばかり
だし・・・・・・などと人生の意味や
価値ばかりを考えるのではなく、
もっと生命観を持って人生を
生きること。

現代は、「神」のような、
なにかひとつのことを純粋に
信じて生きられる時代では
ないからこそ、自ら積極的に
外の世界に向けて意識を
放つことが大切なのです。
(齋藤 孝 心を動かす偉人の言葉
 セブン&アイ出版)

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2019年09月09日

スマホは励ましの言葉を伝えてくるか

‘19年9月9日(月)

作家の小林信彦さんが
1997年に出版した
『現代<死語>ノート』の
一項目に「ながら族」がある。
何をおいてもスマホを手に
しながらの時代この語が持つ
独特の懐かしさを説くのは
難しい
◆解説には
<テレビやラジオの音楽を
 ききながら勉強をするのが
 習慣になった若者たち>
とある。
少々色づけするならば、
主に深夜ラジオ、勉強中
なのにDJのおしゃべりに
気を取られ、
いい顔をしない親には、
この方が捗るからと抗弁
して・・・
◆長年続く若者向けの深夜
番組を評し、
「大人になるための
 通過儀礼」と書いた本が
昔あった。
人生の一時期に必ず聴き、
一定の年齢に達すると
不思議と遠ざかる。
ラジオが持つ魔法の一つかも
しれない
◆その効き目が薄れはしまいか、
と考えたのは自身がアナログ
人間だからだろう。
総務省の有識者会議が
AM放送の廃止を容認した
という。大半のAM局は現在、
FM放送で同じ内容を
補完的に流しているが、
併用は負担が大きいらしい
◆FMには音声がクリアと
いう長所がある。ただ
元ながら族には寂しい話だ。
一人だけれど一人じゃない。
AMラジオに励まされた
幾つもの夜。
(編集手帳 讀賣新聞9/8)
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2019年09月08日

害をなす鳥獣との戦いは、昔の人の方が真剣だった

‘19年9月8日(日)

「男ばかりと見えて案山子
  (かがし)の哀れ也(なり)」は
正岡子規の句。
今はおもに「かかし」と
いうが、もともとは
「かがし」で、「嗅がし」が
語源という。
昔は鳥獣の害を防ぐのに
獣毛などを焼いて悪臭を
出したのに由来する
▲歳時記には今も
「鹿火屋(かびや)」という
季語が残るが、
これは悪臭をくゆらしたり、
板を打ち鳴らしたりして
田畑をシカやイノシシから
守る小屋だった。
秋の実りを狙う獣の目、鼻、
耳も驚かせて追い払おうと
懸命だった昔の人たちである
▲現代の獣害防止には
よく電気柵による体への
ショックが用いられる。
最近はある獣害を防ぐのに
獣の口や舌も利用して
いるが、何のことか
お分かりか。
そう、豚コレラ拡大を
防ぐための野生イノシシへの
ワクチン入りエサの散布
である
▲岐阜県の養豚場で
26年ぶりに豚コレラが発生
して1年になる。
野生イノシシを介したと
みられる感染は7府県に
広がった。専門家はこのまま
ではイノシシの感染域が
年明けにも養豚業のさかんな
関東地方に到達する恐れが
あるという
▲国の対策では感染を食い
止める防衛ラインを設けて
銃猟などによるイノシシ
捕獲を進め、感染イノシシの
生息域を囲む帯状の区域で
ワクチンを散布する。
養豚場も厳戒を続けるが、
人の靴や車による
ウイルスの侵入阻止は容易
でない
▲止まらない感染拡大に、
国も豚へのワクチン使用を
検討しているというが、
輸出入への影響などから
なお慎重な姿勢をみせている。
ウイルスを追い払う
「かがし」のないのが
もどかしい亥(い)年の
秋である。
(余録 毎日新聞9/7)
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2019年09月07日

忖度の気遣いか、テニス大坂なおみが表彰される

‘19年9月7日(土)

米国テニス協会は5日、
開催中の全米オープンで
試合後に対戦相手を
気遣った行為が称賛を
集めた大坂なおみ選手を、
女子の
「全米オープン・スポーツ
 マンシップ賞」に選出し、
表彰したと発表した。
トロフィーと寄付先を
指定できる5千j
(約53万5千円)を
受け取る。

大坂選手は8月31日の
シングルス3回戦で勝利後に
15歳のコリ・ガウフ選手
(米国)を抱擁し、センター
コート上でのインタビューを
一緒に行うように促した。
その様子はSNSでも拡散
された。

同協会は
「コート上のプレーよりも
 さらに素晴らしいスポーツ
 マンシップを見せた」
とのコメントを添えた。
【ニューヨーク共同】
(共同通信社9/06 10:11)
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2019年09月06日

「おねがい、ゆるして」だと親のしつけが許されない

‘19年9月6日(金)

戦争と体罰には共通点が
ある。戦争は国を守るため、
体罰はしつけるためと
大人が大義名分を掲げて
正当化する。
米カリフォルニア大元主任
研究員の森田ゆりさんが
著書『しつけと体罰』で
指摘する
▼犠牲になるのは弱者。
20世紀の戦争で殺された
8割は民間人だった。
体罰では子どもが傷つく。
戦争も体罰も人権侵害行為。
森田さんは
「体罰は必要との考えが
 まだ多いが、暴力以外の
 何物でもない」と訴える
▼男はしつけと供述して
いるという。
鹿児島県出水市で大塚
璃愛来(りあら)ちゃん
(4)が母親の交際相手に
暴行され、死亡した。
夜間に1人で出歩いて保護
されたほか、雨の日に裸で
外に立たされるなど兆候は
あった。
今回も救える命だった
▼折しも東京都目黒区で
昨年3月、船戸結愛(ゆあ)
ちゃん=当時(5)=が
両親からの虐待を受けて
死亡した事件で母親の公判が
開かれている。事件を機に
体罰を禁じた改正児童虐待
防止法が成立し、来春施行
されるが、
昨年度の児童虐待件数は
全国で約16万件に上る
▼「おねがい ゆるして」。
結愛ちゃんが手紙に記した
ような言葉を叫ぶ子が今も
いるかもしれない。
子どもの人権は生まれた
その時から守られなければ
ならない。
結愛ちゃん、璃愛来ちゃんら
虐待死した子どもたちの死を
これ以上無駄にしてはなる
まい。
(河北春秋 河北新報ONLINE NEWS9/5)

ライオンのボスが交代すると
前のボスの子どもは
新しいボスによって殺される
という。

人にも似た側面があって
連れ子を虐待するのか。
posted by (雑)学者 at 00:00| 千葉 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする