2019年07月12日

子どもの潜んでいる能力を見つけ出すのは誰の務めか

'19年7月12日(金)

数学者の秋山仁さんは
どんな学者かといえば、
研究室から飛びだし、数学は
楽しいよ、面白いぞと
子供たちをやる気にさせた
人だろう
◆そんな秋山さんが
一抹の不安を抱く家庭の
情景がある。
<むかし数学で苦労した。
 ひょっとすると、
 遺伝のせいかもしれない>
と思ってしまい、子供に
さぼるな、勉強しろと語気を
強められなくなることだと
いう
(「遺伝のせいにするな」、
 中公新書
 『数学流生き方の再発見』
 所収)
◆親から子へ、数学力に
劣った遺伝子が受けつが
れている――こうした
考え自体、生物学に照らすと
安易な誤解になる場合も
あるそうだ
◆日本学術会議の分科会が
高校生物の用語
「優性・劣性」を改める
ように求めた。
代わりになるのはかなり
耳慣れない言葉だが、
「顕性・潜性」。
遺伝によりある特徴が
(あらわ)れやすいか、
潜む傾向が強いか、
それを説明するにすぎない
用語なのに優劣を引き継ぐ
ように誤解されることが
多いためという
◆とすると、先の家庭の
情景ならば思いをこう
変えてみてはいかがだろう。
<むかし数学で苦労した。
 ひょとすると、
 力が潜んでいただけ
 かもしれない>。使える!
(編集手帳 讀賣新聞7/11)
posted by (雑)学者 at 00:00| 千葉 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする