2019年06月05日

海洋漂着物は波に運ばれる椰子の実だけではない

‘19年6月5日(水)

風に吹かれるのか、潮が
運ぶのか。
民俗学者の柳田国男は
海からの漂流物を
「風と潮のロマンス」と
評した
◆昭和から平成にかけて
民俗学を発展させた
谷川健一さんも、
さまざまなものが流れ着く
渚を「百科事典」と呼び、
古代や自然からの
メッセージを探した。
きのう(3日)の夕刊
(東京版)の記事に
両氏の言葉を思い出した。
東日本大震災の津波で
流された宮城県石巻市の
漁船が、8年の歳月を経て
高知県須崎市沖で
発見されたという
◆被災地からの漂流物
といえば、米西海岸で
多く見つかっている。
全長6bほどの小さな
漁船はどこをどう旅して
日本沿岸に戻ってきたの
だろう
◆高知県警の警備艇が
5月27日、波間に漂う
船を見つけた。
その日は奇しくも、
震災発生から3000日目
という区切りにあたる。
しかも、いつ大地が揺れ
動いてもおかしくない
南海トラフ地震で、
高知は最大級の津波被害が
予想される地域でもある。
気まぐれなはずの風と潮の
数奇な演出に、みなさんは
どんなメッセージを受け
取るだろう
◆減災、防災――それへの
努力を怠りなくするのは、
悲嘆にくれた「あの日」に
心を戻すことだろう。
(編集手帳 讀賣新聞6/4)

椰子の実のように、
ロマンチックな漂着物
ばかりではない。
近年は他国のプラスチック
ごみも漂着する。
わが国のプラごみは
余所の国のごみになっては
いないだろうか。
posted by (雑)学者 at 00:00| 千葉 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする