2019年06月01日

心身の逞しい子どもは昔のような外遊びで育つものだ 

‘19年6月1日(土)

「日本の子供は
 一日の大部分を
 街中(まちなか)での
 運動に専心できるのである。
 子供は交通のことなど
 すこしもかまわず
 遊びに没頭する」。
明治初めに来日した
ドイツ人学者は街を
遊び場にする子供の群れに
目を奪われた
▲人力車や馬が遊びを
邪魔せぬよう回り道をする
ことを子供たちは知って
いたのだという。
「かれらは大人から
 だいじにされるのに
 慣れている」。
むろんこのドイツ人は
庶民の家には子供が
遊べる場所がないという
事情にも触れている
▲街中の道や空き地が
遊び場だったというのなら、
今の年配の世代の
子供時代もそうだったよと
いう方もおられよう。
交通事情の変化や公園の
整備は子供たちの外遊びを
変えたが、今では
その外遊びそのものが
絶滅の危機にあるらしい
▲千葉大の研究室の調査に
よると小学生の7割以上が
放課後に外遊びせず、
1割以上が遊び仲間が一人も
いなかった。
調査は千葉市と宮城県
気仙沼市などで行われたが、
外遊びについては都市部も
自然の多い地域もほぼ同じ
傾向だった
▲遊ぶ場所はといえば、
「家の中」の割合が
千葉よりも気仙沼の方が
多いのも目立つところだ。
明治以前の子供だらけの
街中はともかく、昭和の
放課後の原っぱでの遊びを
思い出す世代にも何やら
別の星に来てしまったような
話である
▲子供が犠牲となる事故や
事件が相次ぐ昨今、まずは
危険から子供を守るのを
優先せざるをえない。
道で勝手に遊んでいても
子供がそれとなくみんなに
守られていた世から、
ずいぶん遠くへ来たようである。
(余録 毎日新聞5/31)
posted by (雑)学者 at 00:00| 千葉 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする