2019年05月14日

行儀よくして自由を差し出せば信用の格付けが上がる中国

'19年5月14日(火)

上海中心部にある上海市
第一中級人民法院(地裁)
前の公告用電光掲示板に、
企業名や個人名がいくつも
表示されている。ローン
未払いで訴えられたり、
慰謝料や罰金を納めな
かったりして、裁判所が
「信用失墜者」と認定した
人たちだ。

裁判所は公告に加え、
スマホアプリ・微信
(ウィーチャット)の公式
アカウントで、さらに
詳細な個人情報を公開する。
自宅住所に身分証番号、
顔写真――。
家まで行こうと思えば、
たどりつくこともできる。

税務当局や鉄道会社、航空
会社なども認定が可能だ。
こちらの情報は官民で共有
され、政府の専用サイト・
信用中国で公開される。
掲載されれば、鉄道や
航空機のチケットを
一定期間購入できなくなる
などのペナルティーが科さ
れる。
中国メディアによると、
父親が信用失墜者という
理由で、大学の入学許可を
取り消されそうになった
受験生もいるという。

信用失墜者の認定は、
習近平政権が2014年から
構築を始めた
「社会信用システム」の
一環だ。習政権は
「正しい行いはたたえ、
 悪行は罰する」との
スローガンの下、信用度と
いう物差しで人々の行動を
管理するこの仕組みを
20年までに完成させる
方針だ。

社会信用システムの原型は、
1949年の建国後に
共産党政権が整備した
国民の個人情報ファイル
「档案(とうあん)」にある。
档案には家族構成から政治
思想まであらゆる個人情報が
記され、進学や就職、昇進
などに影響した。
それが今、人々を管理する
手段として、
膨大な個人情報を集めた
ビッグデータや人工知能
(AI)技術が取って代わり
つつある。
(略)
このサービスでは
出身地や学歴に加え、
スマホ決済の情報や
シェア自転車を規則通り
止めているかなど、
利用者情報が
ビッグデータを通じて
日々集められ、
350〜950点の範囲で
点数がつけられる。
(略)
上海の日系企業に勤める
男性(31)はさらりと
言った。
「新しく知り合った人と
 どこまで
 深く付き合うかを、
 この点数を参考に決めて
 いるんだ」
 (略)
ネット上の言論が
信用度評価に使われて
いるかどうかは明らかで
ないが、少なくない人が
自主規制している。
(略)
(70年の中国 大国の現実5
 讀賣新聞5/13 7(国際)面)

posted by (雑)学者 at 00:00| 千葉 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする