2019年05月09日

知ってどうする白血病、知らないでどうする白血病

'19年5月9日(木)

若年で発症する白血病に
ついて、国立成育医療研究
センター小児がんセンター
移植・細胞治療科診療部長の
加藤元博さんに聞いた。

――白血病とは。

「血液の細胞の中で、
 病原菌など外敵を攻撃する
 白血病の遺伝子に
 異常が起き、無制限に
 増えてしまう病気で、
 血液のがんとも呼ばれます。
 正常な白血球が減るので、
 風邪などの感染症に
 かかりやすくなります」

「がん化した白血球が
 増殖すると、酸素を運ぶ
 赤血球や出血を止める
 血小板が減り、貧血に
 なったり、出血しやすく
 なったりします」

――病名がいろいろと
 分かれているようですが。

「がん化した白血球の種類で
 『急性』と『慢性』に
 分けられます。
 急性は病気の進行が速く、
 慢性は緩やかです。
 また、白血球の性質で
 『リンパ性』と
 『骨髄性』に区別されます。
 10歳代後半から20歳代
 前半は、急性リンパ性
 白血病と急性骨髄性
 白血病がほぼ同数で、
 この世代の白血病全体の
 約8割を占めます」

――治療法は。

「抗がん剤での治療が
 柱になります。
 病気のタイプによって
 使用する抗がん剤が異なり
 ます。急性のリンパ性、
 骨髄性の区別をつけた
 うえで、適切な抗がん剤を
 選びます。効き目も調べ、
 効きやすいことが分かれば
 治療を進めます」

「効きにくい場合は、
 大量の抗がん剤と
 放射線の照射により、
 がん化した白血球を完全に
 退治します。その後、
 血液を造る細胞を移植
 します。骨髄移植が
 知られていますが、
 血液の中から抽出した
 末梢血幹細胞、赤ちゃんの
 へその緒から採取した
 さい帯血を使った移植も、
 近年増えています」

――治療の成績は。

「がん化した細胞がなく
 なった状態を『寛解』と
 言います。
 この状態が5年続けば、
 ほぼ治ったと考えられ
 ます。現在、
 急性リンパ性白血病で
 7割、急性骨髄性
 白血病で6割が治ると
 されています」

「ただし、抗がん剤や
 放射線照射、骨髄などの
 移植は体に大きな負担が
 かかります。
 特に移植された白血球が
 正常な細胞まで攻撃し、
 様々な合併症を起こす
 ことがあります。
 短期では発熱や胃腸の
 障害など、長期的には
 皮膚が乾燥して硬く
 なったり、抵抗力が
 落ちて他の病気に
 かかりやすくなったり
 します」

――若い世代特有の課題は
 ありますか。

「抗がん剤や放射線の
 照射は、
 卵巣や精巣といった
 生殖にかかわる機能に
 ダメージを及ぼします。
 治療前に卵子や精子を
 採取して保存するケースが
 ありますが、病気の
 進行度によってはできない
 こともあります」

「治療の間、休学・退学を
 余儀なくされます。
 治療後に復学しても、
 同級生だった仲間から
 遅れたことへの焦り、
 就職への不安を抱える
 ことがあります。
 復学や就職の支援と、
 心のサポートが重要に
 なります」(原隆也)
(若い人の白血病
 医療ルネサンスNo.7035
 讀賣新聞5/8 16(くらし)面)

 
池江璃花子選手の場合は
ダメージが大きい。
果たして復帰後の競泳界で
選手としての旬を維持できて
いるのかどうか。

叔父と従兄が白血病で
亡くなった。
叔父は居合の段持ちで
自宅の稽古に使う部屋は
畳がすり切れていた。

若い頃、アマチュアの
ボクサーだった従兄は
末期に敗血症を起こして
為す術なく亡くなった。

激しいスポーツは
白血病と隣り合わせの
リスクを伴うものなのかと
考えたりもしている。
posted by (雑)学者 at 00:00| 千葉 ☀| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする